ちょっと話題の記事

パラメーターストアが大幅にアップデートしました!

2019.04.28

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

中山(順)です

大好きなパラメーターストアが大幅アップデートしました!

AWS Systems Manager Parameter Store Introduces Advanced Parameters

AWS Systems Manager Now Supports Use of Parameter Store at Higher API Throughput

アップデートの内容

アップデートの内容は以下の通りです。

  • Advanced Parrameterの提供開始(従来のパラメーターはStandard Parameterとして引き続き利用可能)
    • 値の最大サイズが8KBに増加
    • 有効期限および通知ポリシーを設定可能
    • パラメーターを10000以上作成できる
  • スループットの上限を増加させることが可能に

なお、パラメーターストアは従来無料で利用できましたが、これらの機能を利用する場合、コストが発生します。

やってみた

パラメーターの作成

マネージメントコンソールからパラメーターを作成してみます。

・・・項目が増えてますね。

以下のように、「利用枠」という属性が追加されました。

「詳細」(以下、Advancedとします)を選択することで、大きなサイズの値を設定したり各種ポリシーを利用できるようになります。 なお、料金が発生するため、ご注意ください。

また、各種ポリシーを設定することも可能です。

有効期限は、文字通りパラメーターの有効期限です。 絶対時間(時刻指定)と相対時間(作成からの経過時間)を指定できます。

通知ポリシーは、指定した時間変更がなかったときと有効期限になる前に通知を行うことができます。

以上のようにしてAdvancedなパラメーターを作成することができます。

スループットの上限変更

パラメーターストアの上限はデフォルトで40tpsです。

AWS Systems Manager Limits

この上限を1000tpsに上限を上げることができます。なお、マネージメントコンソールからユーザー自身で変更することが可能です(AWSサポートへの申請は不要)。

なお、上限の追加は元に戻すことが可能です。安心ですね!

料金

まず、利用枠をAdvancedにしてパラメーターを作成するとパラメーターを保持していることをで料金が発生します。 また、Advancedのパラメーターに対する操作の回数に比例した料金も発生します。 課金要素はこの2つです。

また、スループットの上限を緩和すると、Standardのパラメーターに対する操作も課金対象となります。 Advancedのパラメーターに対する操作は、緩和の前後で同様に発生します。

詳細は料金ページを参照してください。 具体例も記載されています。 (本記事の執筆時点では日本語ページに価格情報が反映されていませんでした。英語ページを参照してください。)

AWS Systems Manager Pricing

まとめ

このように、パラメーターストアの使い勝手が大幅に向上しました。

プログラムから頻繁に参照するケースでも利用できるようになったのではないかと思います。 また、設定ファイルをまるごと保存するような使い方もできるでしょう。

認証情報や設定情報などをコンピューティングリソースから分離して、ええ感じにセキュア・ステートレスにしていけたらいいですね。

現場からは以上です。