
Claude Code v2.1.178 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.178(2026 年 6 月 15 日公開)がリリースされました。本バージョンでは、パーミッションルールの新構文やネストした .claude ディレクトリのサポート強化といった新機能に加えて、サブエージェントや認証まわりの不具合修正が数多く入っています。全てのユーザーに対するClaude Fable 5へのアクセスを一時停止されてから動きが少なく、6/13以降の初のアップデートになります。
アップデートサマリー
v2.1.178 では 22 件の変更が入りました。新機能としてパーミッションルールの Tool(param:value) 構文とネストした .claude ディレクトリ対応が追加され、auto モードのパーミッション評価の抜け穴がふさがれたほか、サブエージェント・認証・コンパクションなど実務に影響する不具合が中心に修正されています。破壊的変更・非推奨はありません。
注目のアップデート
- 新機能(パーミッション構文): パーミッションルールでツールの入力パラメータを照合する
Tool(param:value)構文が追加されました。例えばAgent(model:opus)のように指定して、特定モデルを使うサブエージェントの起動をブロックできます。 - 新機能(ネスト
.claude): ネストした.claude/skills配下のスキルが、その配下のファイルを操作する際に読み込まれるようになり、エージェント・ワークフロー・出力スタイルは作業ディレクトリに最も近い定義が優先されるようになりました。 - 不具合解消: サブエージェントのトランスクリプト表示・メッセージ破棄・ctrl+b による再起動といった複数の不具合、セッション外での認証情報リフレッシュ後に認証エラーが続く不具合、メモリ不足によるクラッシュ、コンパクションが
--fallback-modelを尊重しない不具合などが修正されました。 - セキュリティ: auto モードで、サブエージェントの起動が起動前にクラシファイアで評価されるようになり、レビューを経ずにブロック対象のアクションを要求できてしまう抜け穴がふさがれました。
アップデート内容
新機能
Tool(param:value)パーミッション構文: パーミッションルールでツールの入力パラメータを照合できる新構文が追加されました(*ワイルドカード対応)。例えばAgent(model:opus)と指定すれば、Opus を使うサブエージェントの起動をブロックできます。ツール単位だけでなくパラメータ単位で許可・拒否を制御できるようになります。- ネストした
.claude/skillsのスキル読み込み: ネストした.claude/skillsディレクトリ内のスキルが、その配下のファイルを操作する際に読み込まれるようになりました。名前が衝突する場合、ネストしたスキルは<dir>:<name>という名前で表示され、両方とも利用可能なまま保たれます。例えば、モノレポ/サブプロジェクト単位のスキル分離 や モノレポ/サブプロジェクト単位のスキル分離 などの応用が考えられます。
セキュリティ
- auto モードのクラシファイアによる起動前評価: auto モードで、サブエージェントの起動が起動前にクラシファイアで評価されるようになりました。これにより、サブエージェントがレビューを経ずにブロック対象のアクションを要求できてしまう抜け穴がふさがれています。
- サブエージェント
disallowedToolsの MCP 指定が効くように: サブエージェントのdisallowedToolsにおける MCP サーバーレベルの指定(mcp__server、mcp__server__*、mcp__*)が無言で無視されていた問題が修正され、意図したツール制限が効くようになりました。
改善
- ネストした
.claude/の優先解決: エージェント・ワークフロー・出力スタイルの名前が衝突した場合、作業ディレクトリに最も近いものが優先されるようになりました。プロジェクトスコープのワークフロー保存先も、最も近い既存の.claude/workflows/を対象とします。 - ワークフロー起動キーワードの挙動変更: ワークフロー起動キーワードが紫のシマーハイライト表示になり、「run a workflow」や「workflow:」といった明示的なフレーズでのみトリガーされるようになりました(単に単語が出現しただけでは反応しません)。
/doctorの表示改善: 全セクションで一貫したフラットなツリーレイアウトになり、セクションのステータスアイコンが見やすくなり、コマンド名がハイライトされるようになりました。- スキル一覧の切り詰め警告: スキル一覧の切り詰め警告に、影響を受けるスキル説明の件数が表示されるようになりました。
- Remote Control のエラーメッセージ: 接続失敗時にフッターへ赤い「/rc failed」インジケーターが常時表示され、「まだ有効化されていない」エラーでは、原因がゲート・チェック失敗・古いエンタイトルメント・組織ポリシーのいずれであるかを説明するようになりました。
/bugの入力要件: 送信前に説明文の入力が必須となり、モデルの拒否テキストを GitHub issue のタイトルに使わなくなりました。
修正
安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。
- サブエージェント関連の複数不具合を修正: トランスクリプト表示でツール結果とライブの進捗が表示されるようになり、ターン完了中に送信したメッセージが破棄されなくなり、実行中のサブエージェントを ctrl+b でバックグラウンド化しても最初からやり直されなくなりました。
- メモリ不足によるクラッシュを修正: 親プロセスから古い websocket/OAuth のファイルディスクリプタ環境変数を引き継いだ際に発生していたクラッシュ(メモリ不足)を修正しました。
- 非対話実行でのネストスキルのブロックを修正: ネストした
.claude/skillsのディレクトリ修飾名付きスキルが、非対話実行でパーミッションプロンプトによってブロックされていた問題を修正しました。 - カスタムゲートウェイ利用時の認証エラーを修正:
ANTHROPIC_BASE_URLとANTHROPIC_AUTH_TOKENでカスタム API ゲートウェイを設定したシェルからデーモンを起動した際に、claude agentsのワーカーが401 Invalid bearer tokenで失敗していた問題を修正しました。 - コンパクションのフォールバックモデル未対応を修正: コンパクションが
--fallback-modelを尊重せず、過負荷やモデルの利用不可エラー時にフォールバックモデルのチェーンへ切り替わらなかった問題を修正しました。 - 認証情報リフレッシュ後のエラーを修正: セッション外で認証情報がリフレッシュされた後も、古いキャッシュされたリクエスト設定が原因でモデルリクエストが認証エラーで失敗し続けていた問題を修正しました。
- VSCode の CJK IME 操作の不具合を修正: CJK の IME 候補ウィンドウを Esc で閉じようとすると、実行中の Claude タスクがキャンセルされてしまう問題を修正しました。
- このほか、Claude in Chrome のアカウント不一致時の接続失敗、バックグラウンドセッションの「Working」表示の固着、マーケットプレイスの新規インストール、vim モードの undo 単位、
claude agentsでのカスタム URI スキームのリンクなど、多数の細かな不具合が修正されています。
最後に
v2.1.178 は、パーミッションルールの Tool(param:value) 構文やネストした .claude ディレクトリ対応という新機能に加えて、サブエージェント・認証・コンパクションといった実務で使う機能の安定性向上が中心のリリースです。auto モードのパーミッション評価の抜け穴がふさがれた点も、サブエージェントを多用する方は押さえておくとよいでしょう。気になる変更があれば、アップデートして確認してみてください。
参考文献







