
Claude Code v2.1.207 の主要アップデート
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.207(2026 年 7 月 10 日公開)がリリースされました。今回は Bedrock・Vertex AI・Foundry での Auto モードの開放と、AWS・Vertex 上でのデフォルトモデルの Claude Opus 4.8 化という、クラウドプロバイダー経由の利用者に向けた変更が入った一方、大半は多数の不具合修正とプラグインまわりのセキュリティ強化(破壊的変更を含む)が中心のリリースです。
アップデートサマリー
v2.1.207 では 24 件の変更が入りました。新機能・改善は少数で、内容の大半は不具合修正とプラグイン設定まわりのセキュリティ強化です。Bedrock・Vertex・AWS 上の Claude Platform ではデフォルトモデルが Claude Opus 4.8 に変わり、これらの環境では Auto モードもオプトインなしで使えるようになりました。プラグインの hooks・monitors・MCP 設定では、シェルインジェクション対策として一部の記法が拒否されるようになった点に注意が必要です。
また、Claude Codeのデスクトップ版に、アプリ内ブラウザが搭載されました。
注目のアップデート
- 新機能: Bedrock・Vertex AI・Foundry で、Auto モードが
CLAUDE_CODE_ENABLE_AUTO_MODEによるオプトインなしで利用可能になりました。 - 不具合解消: 長いリスト・表・段落・コードブロックを含むレスポンスのストリーミング中に、ターミナルがフリーズしたりキー入力が遅延したりする不具合が修正されました。
- セキュリティ: 非対話実行(
claude -pや SDK)で、セキュリティ同意ダイアログを一度も表示しないまま「同意済み」として恒久的に記録される不具合が修正されました。
アップデート内容
新機能
- Bedrock・Vertex AI・Foundry で、
CLAUDE_CODE_ENABLE_AUTO_MODEによるオプトインなしで Auto モードが利用できるようになりました。これまでこれらのプロバイダーでは環境変数でのオプトインが必要でしたが、その手順が不要になります。無効化したい場合は設定のdisableAutoModeを使います。
改善
- Bedrock・Vertex・AWS 上の Claude Platform で、デフォルトモデルが Claude Opus 4.8 になりました。これらの環境で特にモデルを指定していない場合の既定が変わるため、従来のモデルに固定したい場合はモデル設定を明示してください。
- エージェントビューで、同じテキストを再度貼り付けたときに、2 つ目のプレースホルダーを追加するのではなく、折りたたまれた
[Pasted text #N]プレースホルダーを展開するようになりました。 - エージェントビューで、ブロック中のセッションのプレビューが質問を先頭に表示し、同じタイムスタンプを 2 回並べる代わりに
waiting 3mのような文字表現の経過時間を表示するようになりました。
セキュリティ
- 非対話実行(
claude -pや SDK)で、リモート管理設定がセキュリティ同意ダイアログを一度も表示しないまま「同意済み」として恒久的に記録されてしまう不具合を修正しました。CI やスクリプト経由で Claude Code を実行している場合に影響する挙動です。
修正
- ストリーミング中のターミナルのフリーズ・キー入力遅延を修正: 非常に長いリスト・表・段落・コードブロックを含むレスポンスの表示中に、ターミナルがフリーズしたりキー入力が遅れたりする問題を修正しました。
- エージェントチームのクラッシュループを修正: 不正なチームメイトのメールボックスメッセージが原因で、メールボックスファイルを手動削除するまで毎秒エラーが繰り返される問題を修正しました。
- 不正なブラケットパターンによるファイル読み込みの破損を修正: rules の glob、スキルパス、
.ignore、.worktreeincludeに不正なブラケットパターンが含まれると、ファイル読み込み・ファイル候補表示・ワークツリー作成が壊れる問題を修正しました。 - Bedrock の AWS SSO 認証情報の繰り返し要求を修正: Bedrock が API リクエストのたびに IAM Identity Center へ新しい AWS SSO 認証情報を要求してしまう問題を修正しました。
- Windows での AWS 認証情報解決ハングを修正: Windows で AWS の認証情報解決が停止した場合(例:
credential_processのハング)に無期限に待ち続ける問題を修正し、60 秒のストールガードが発火するようになりました。 - Remote Control のステータス消失・進捗非表示を修正: ネットワーク中断や認証情報更新からの接続回復時にタスクのステータス更新が失われる問題と、デスクトップアプリがホストするセッションでバックグラウンドエージェント・ワークフローの進捗がモバイル・Web に表示されない問題を修正しました。
/usage-creditsの不正な金額入力を修正: 不正な値(例: 貼り付けたタイムスタンプ)が黙って数字だけに切り詰められていた問題を修正し、不正な金額はエラーで拒否、1,000 ドルを超える金額はタイプ入力による確認が必要になりました。- このほか、プロンプトインジェクション警告の誤検知、自動アップデータによるカスタムランチャーの上書き、ストリーミング完了時のトランスクリプトのスクロール位置、ワークツリー・バックグラウンドセッション関連、Deep research のソースラベル表示など、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更・非推奨
- プラグインの hooks・monitors・MCP headersHelper での
${user_config.*}記法: shell 形式のコマンド内の${user_config.*}は、シェルインジェクション対策として拒否されるようになりました。hooks は exec 形式(args配列)または$CLAUDE_PLUGIN_OPTION_<KEY>を、monitors・headersHelper はスクリプト内(設定ファイル、またはサーバーのenvブロック)で値を読み込む方式へ移行する必要があります。 - プラグインオプション値(
pluginConfigs)の読み込み元の変更: プロジェクトレベルの.claude/settings.jsonからは読み込まれなくなり、ユーザー設定・--settings・管理設定のみが尊重されるようになりました。 - Auto モードの設定読み込み元の変更: リポジトリ内の
.claude/settings.local.jsonのautoModeは読み込まれなくなりました。代わりに~/.claude/settings.jsonを使う必要があります。
最後に
今回のリリースは、Bedrock・Vertex・AWS 経由で Claude Code を使っている方にとって、デフォルトモデルの Claude Opus 4.8 化と Auto モードのオプトインなしでの開放が大きなトピックです。一方で変更の大半は安定性向上と不具合修正で、特にターミナルのフリーズやエージェントチームのクラッシュループといった実務影響の大きい修正が含まれています。プラグインを配布・利用している場合は、設定の読み込み元やシェル記法に関する破壊的変更に注意してアップデートしてみてはいかがでしょうか。
参考文献






