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こんにちは。中川です。
5月16日に開催された春のDatadogまつりMeetupのレポートになります。
Datadog新機能アレコレ まとめて一挙ご紹介
- Datadog 池山邦彦様
Datadog新機能アレコレ まとめて一挙ご紹介 [slideshare id=146175896&doc=20190516meetup4presentationkikeyama-190517033428]
セッション内容
Datadogってナニ?
- クラウド時代のモニタリング分析SaaS
- リアルタイムのパフォーマンス可視化
- 強力なアラート
- 履歴の分析
- 根本原因の相関と分析
- ダッシュボード公開やチーム間のコラボレーション
- オブザーバビリティのための三本柱
- Traces
- Metrics
- Logs
レガシー | 次世代 | |
---|---|---|
インフラ | 集約 | 分散 |
アーキテクチャ | モノリス | マイクロサービス |
開発サイクル | ウォーターフォール | アジャイル |
スタック | 標準化されたオンプレのベンダーソフトウェア | 多種多様で導入しやすいOSSやSaaSコンポーネント |
開発者 | インフラ(開発者) 開発(参加者) |
複数のインフラ・開発チーム |
モニタリング | Zabbix, Nagios, etc | Datadog |
クラウド時代のモニタリング そのポイントは?
- Cattle, not pets
- Tag
- タグ毎のモニタリングや相関
- Role(application, cache, database)、InstanceType、Availability Zone
- モニタリングのポイント
- ワークメトリクス: サービスを提供するためにフロントに出るメトリクス
- リソースメトリクス: システム・サービスのバックエンドのメトリクス
- イベント: システムの変更といった重要な通知
- APM: アプリケーションのパフォーマンスやエラーを監視
- ログ: アプリケーションやシステムの挙動を詳細に記録
- 外形監視 (Synthetics): サービスを外側から監視してユーザー体験を測定
Datadog 春のイヌまつり
- Synthetics - API Tests(外形監視)
- サービスを外側から監視
- 複数の拠点からHTTPリクエストを送信して監視
- ステータスコード、レスポンス時間、ヘッド等を指定可能
- モニター対象として通知したり稼働状況をダッシュボードで可視化することが可能
- Synthetics - Browser Tests
- エンドユーザー想定でWebの画面遷移をシミュレーションするE2Eテスト
- コード開発不要
- 機械学習によりWebデザイン変更も自動的適用
- 運用が楽
- モニター対象として通知したり稼働状況をダッシュボードで可視化することが可能
- デモ
- 有名な爆速ホームページをBrowser Tests
- SyntheticsとAPMの考え方の違い
Synthetics | APM |
---|---|
車は動くのか? | なぜエンジンがかからないのか? |
ブレーキで車が止まるのか? | なぜブレーキが効かないのか? |
衝突の際エアバッグが作動するのか? | エアバッグが作動しないの原因は? |
- Syntheticsアレコレ
- アクセス元IPアドレス/CIDR
- Syntheticsの作成や削除をAPI経由で可能に
- SLOウィジェットでサービスレベル目標を可視化
- Syntheticsやエトリクスからサービスレベルを簡単に可視化
- SLOの設定も可能
- エラーバジェットの計算・表示
- PHP & .NET APM がGA
- Go, Ruby, Java, Python, Node.js と合わせて7言語が対応されるようになる
- Google Cloud Run
- GCP Integration経由でメトリクス収集
- DatadogがCloud Runのローンチパートナーに!
- GCP Log Integration
- Stackdriver LogsをDatadogにインデックス
- Pub/Subを通じてリアルタイムに送信
- Google Hangouts Integration
- Alibaba Cloud Integration
- IBM MQ / WAS Integration
感想
Datadogの新機能についてお話していただきました。
Synthetic監視によって、内側からだけでなく外側から監視できるようになり、ますますDatadogが使用されるケースが増えると思いました!
Synthetic機能については、以下の弊社ブログでも紹介しておりますで、ご参考ください。
Synthetics API Tests(外形監視)機能を使ってみた #datadog
Synthetics Browser Tests 機能を使ってみた #datadog
DataDogにTerraformをあげましょう
- HashiCorp 伊藤仁智様
- スライドは公開後に掲載
セッション内容
HashiCorpについて
- 2012年に設立
- ミッション
- Provision
- Secure
- Connect
- Run
- キー製品
- Terraform
- Vault
- Nomad
- Consul
Provision - Terraform
- Infrastructure as Code (IaC)
- インフラの望むべき姿を書く
- 手順不要で、必要な状態を書く
- AWS, Azure, GCP, Alibabaのマルチクラウドに対応
Secure - Vault
- Identityベース
- 従来はIP/ポートベース
- クライアント、認証、シークレット
- 信頼できるIDPで認証
- トークンを発行
- Vaultがシークレットを生成
- 静的シークレット
- ユーザーID/PW
- 動的シークレット
- 30分だけ有効なシークレットなど
- 証明書
- ルートCAとして署名
Connect - Consul
- サービスディスカバリ
- サービスの登録とカタログ化
- DNSとHTTPインターフェイス
- ヘルスチェック機能
- サービスセグメンテーション
- サービス間のAuthorization
- サイドカープロキシ
- ローカルホストと通信するアプリケーションを作成
- 外部と通信するプロセスを作成して、Mutual TLSコネクションを生成
- サービスコンフィギュレーション
- 内部のK/Vに設定を補完
- リアルタイムの設定変更
- サービスの停止や再起動
Run - Nomad
- さまざまなアプリケーションを実行するためのスケジューラ
- あるべきアプリやコンテナの数を記述してデプロイ
- Bin Packing
- CPUのリソースが空いているところにコンテナを実行
Datadogの話
- 監視はどうするの?
- DatadogでVaultやConsulを監視
- VaultやConsulのサーバーにエージェント(DogStatsD)をインストール
- メトリクスを収集してダッシュボードはどうする?
- Terraformでダッシュボードを作成
- クエリベースでモニタリングやタイムボードを作成
- デモ
- TerraformでEC2を作成して、Vault/Consul/DogStatsDをインストール
- Datadogで、VaultやConsulをモニタリング
- Terraformで、Datadogの監視ダッシュボードを作成
感想
HashiCorp製品の紹介がわかりやすく、個人的に勉強になりました。
また、TerraformとDatadogを使用したデモでは、サービス連携が優れた2社のコラボが印象的でした。
おまけ
ノベルティで頂いたバッグが可愛かったです。