[レポート] 春のDatadogまつりMeetup #datadogJP

2019.05.22

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こんにちは。中川です。

5月16日に開催された春のDatadogまつりMeetupのレポートになります。

Datadog新機能アレコレ まとめて一挙ご紹介

  • Datadog 池山邦彦様

Datadog新機能アレコレ まとめて一挙ご紹介 [slideshare id=146175896&doc=20190516meetup4presentationkikeyama-190517033428]

セッション内容

Datadogってナニ?

  • クラウド時代のモニタリング分析SaaS
    • リアルタイムのパフォーマンス可視化
    • 強力なアラート
    • 履歴の分析
    • 根本原因の相関と分析
    • ダッシュボード公開やチーム間のコラボレーション
  • オブザーバビリティのための三本柱
    • Traces
    • Metrics
    • Logs
レガシー 次世代
インフラ 集約 分散
アーキテクチャ モノリス マイクロサービス
開発サイクル ウォーターフォール アジャイル
スタック 標準化されたオンプレのベンダーソフトウェア 多種多様で導入しやすいOSSやSaaSコンポーネント
開発者 インフラ(開発者)
開発(参加者)
複数のインフラ・開発チーム
モニタリング Zabbix, Nagios, etc Datadog

クラウド時代のモニタリング そのポイントは?

  • Cattle, not pets
  • Tag
    • タグ毎のモニタリングや相関
    • Role(application, cache, database)、InstanceType、Availability Zone
  • モニタリングのポイント
    • ワークメトリクス: サービスを提供するためにフロントに出るメトリクス
    • リソースメトリクス: システム・サービスのバックエンドのメトリクス
    • イベント: システムの変更といった重要な通知
    • APM: アプリケーションのパフォーマンスやエラーを監視
    • ログ: アプリケーションやシステムの挙動を詳細に記録
    • 外形監視 (Synthetics): サービスを外側から監視してユーザー体験を測定

Datadog 春のイヌまつり

  • Synthetics - API Tests(外形監視)
    • サービスを外側から監視
    • 複数の拠点からHTTPリクエストを送信して監視
    • ステータスコード、レスポンス時間、ヘッド等を指定可能
    • モニター対象として通知したり稼働状況をダッシュボードで可視化することが可能
  • Synthetics - Browser Tests
    • エンドユーザー想定でWebの画面遷移をシミュレーションするE2Eテスト
    • コード開発不要
    • 機械学習によりWebデザイン変更も自動的適用
    • 運用が楽
    • モニター対象として通知したり稼働状況をダッシュボードで可視化することが可能
    • デモ
    • 有名な爆速ホームページをBrowser Tests
  • SyntheticsとAPMの考え方の違い

Synthetics APM
車は動くのか? なぜエンジンがかからないのか?
ブレーキで車が止まるのか? なぜブレーキが効かないのか?
衝突の際エアバッグが作動するのか? エアバッグが作動しないの原因は?
  • Syntheticsアレコレ
  • SLOウィジェットでサービスレベル目標を可視化
    • Syntheticsやエトリクスからサービスレベルを簡単に可視化
    • SLOの設定も可能
    • エラーバジェットの計算・表示
  • PHP & .NET APM がGA
    • Go, Ruby, Java, Python, Node.js と合わせて7言語が対応されるようになる
  • Google Cloud Run
    • GCP Integration経由でメトリクス収集
    • DatadogがCloud Runのローンチパートナーに!
  • GCP Log Integration
    • Stackdriver LogsをDatadogにインデックス
    • Pub/Subを通じてリアルタイムに送信
  • Google Hangouts Integration
  • Alibaba Cloud Integration
  • IBM MQ / WAS Integration

感想

Datadogの新機能についてお話していただきました。
Synthetic監視によって、内側からだけでなく外側から監視できるようになり、ますますDatadogが使用されるケースが増えると思いました!
Synthetic機能については、以下の弊社ブログでも紹介しておりますで、ご参考ください。

Synthetics API Tests(外形監視)機能を使ってみた #datadog
Synthetics Browser Tests 機能を使ってみた #datadog

DataDogにTerraformをあげましょう

  • HashiCorp 伊藤仁智様
  • スライドは公開後に掲載

セッション内容

HashiCorpについて

  • 2012年に設立
  • ミッション
    • Provision
    • Secure
    • Connect
    • Run
  • キー製品
    • Terraform
    • Vault
    • Nomad
    • Consul

Provision - Terraform

  • Infrastructure as Code (IaC)
    • インフラの望むべき姿を書く
    • 手順不要で、必要な状態を書く
  • AWS, Azure, GCP, Alibabaのマルチクラウドに対応

Secure - Vault

  • Identityベース
    • 従来はIP/ポートベース
  • クライアント、認証、シークレット
    • 信頼できるIDPで認証
    • トークンを発行
    • Vaultがシークレットを生成
  • 静的シークレット
    • ユーザーID/PW
  • 動的シークレット
    • 30分だけ有効なシークレットなど
  • 証明書
    • ルートCAとして署名

Connect - Consul

  • サービスディスカバリ
    • サービスの登録とカタログ化
    • DNSとHTTPインターフェイス
    • ヘルスチェック機能
  • サービスセグメンテーション
    • サービス間のAuthorization
    • サイドカープロキシ
    • ローカルホストと通信するアプリケーションを作成
    • 外部と通信するプロセスを作成して、Mutual TLSコネクションを生成
  • サービスコンフィギュレーション
    • 内部のK/Vに設定を補完
    • リアルタイムの設定変更
    • サービスの停止や再起動

Run - Nomad

  • さまざまなアプリケーションを実行するためのスケジューラ
  • あるべきアプリやコンテナの数を記述してデプロイ
  • Bin Packing
    • CPUのリソースが空いているところにコンテナを実行

Datadogの話

  • 監視はどうするの?
    • DatadogでVaultやConsulを監視
    • VaultやConsulのサーバーにエージェント(DogStatsD)をインストール
  • メトリクスを収集してダッシュボードはどうする?
    • Terraformでダッシュボードを作成
    • クエリベースでモニタリングやタイムボードを作成
  • デモ
    • TerraformでEC2を作成して、Vault/Consul/DogStatsDをインストール
    • Datadogで、VaultやConsulをモニタリング
    • Terraformで、Datadogの監視ダッシュボードを作成

感想

HashiCorp製品の紹介がわかりやすく、個人的に勉強になりました。
また、TerraformとDatadogを使用したデモでは、サービス連携が優れた2社のコラボが印象的でした。

おまけ

ノベルティで頂いたバッグが可愛かったです。