[レポート] Voice UIについて #AlexaDevSumi

2018年12月14,15日に開催されたAlexa Dev Summit 2018のセッション、「Voice UIについて」のレポートです。
2018.12.14

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はじめに

本ブログは、2018年12月14,15日に開催されたAlexa Dev Summit 2018のセッション、
「Voice UIについて」のレポートです。

概要

Alexaチームで働くVoice UIデザイナーがVUIデザインについて語ります。VUIで気をつけるべきことや、ベストプラクティスなど紹介します。

レポート

  • アマゾンジャパン合同会社 Alexa Principal UX Designer Rob Haitaniさん
    • 「ユーザー」という言い方より「お客さん」という言い方が好き
  • VUIとGUIデザインの比較
    • GUI -> 目で情報を処理、手で機能を実行
    • VUI -> 耳で情報を処理、声で機能を実行
    • VUIの長所を活かして、短所を避ける
  • 人間らしい自然な話し方でVUIをデザインする
    • ✕:問題が発生しました
    • ○:すみません。うまくいきませんでした
  • 変化をつける
    • 毎回同じ発話にせず、バリエーションをもたせる
  • 一息で話せる長さ
    • 長いとお客さん(ユーザー)が内容を覚えられない
  • パーソナリティ
    • 丁寧な言い方より、フレンドリーな方がマッチしている
  • 質問は必ず最後に
    • 質問が続くと、お客さんが途中で返答してしまう
    • ✕:午前ですか?午後ですか?
    • ○:午前、午後のどちらですか?
  • プロンプトのデザインに対するベストプラクティス
    • 書き言葉と話し言葉は違う。書いた内容を声に出して読み上げてみる
    • もし人間なら、なんと言うか?
    • (言葉を)とにかく削って!
  • 対話のデザイン
    • GUIはお客さんがコンピュータに合わせる
    • VUIはアレクサがお客さんに合わせる
  • 自由な発話の進み方
    • どの順番でも、一回でもよい -> ダイアログモデルを使う
  • 質問によるユーザー発話の方向付け
    • 想定外の発話が来たときに、ハッピーパス(想定される正しい会話)に誘導する
  • 対話のステップは最低限にする
    • 例えば、常に使うもの(マウスとか)を毎回引き出しに入れて出すのは面倒くさい
  • 対話に対するベストプラクティス
    • ハッピーパスのスクリプトのフローチャートを書く
  • マルチモーダル・デザイン
    • Echo SpotやEcho Show。GUIでVUIをサポート
    • 遠くで使う場合と近くで使う場合を考える
      • 音声での指示とタップでの指示を切り替える
    • プライバシーを守りましょう
      • 画面に個人情報を表示するのは避ける
      • 子どもが画面を見ることも考慮する
  • アレクサのビジュアルデザイン
    • Echo Spotの場合、ディスプレイが小さいので必要最低限の情報のみ表示させる
    • 情報の表示の流れ
      • すべての情報を一度に表示するのではなく、音声の流れに合わせて画面に表示させる
  • まとめ
    • 「自然」「簡単」「優しい」、友達とお喋りするようなスキルをデザインしましょう!

おわりに

Voice UI(VUI)デザインの勘所について、とてもわかりやすい解説でした!
普段のスキル開発においても共感できる部分が多く、改めてポイントを抑えることができました。
また、今後増加するであろうマルチモーダルデザインに関しても、参考になる内容でした。