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初心者エンジニア向けAlexa本を書いてみた。 #Alexa

2018.05.25

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緑風の候, 新緑の美しい季節になりましたが、お健やかにお過ごしでしょうか、せーのです。

今日は「Alexa触ったことないけど、ちょっとやってみたいんだよなー」というエンジニア、プログラマーに向けて、クラメソチームが本を書いてみたのでご紹介です。

はじめてのAlexaスキル開発 [音声認識アプリ開発の基礎知識を身に付ける! ]

どうして本なの?

クラメソチームは現在Amazon主催のAlexaハンズオントレーニングにテクニカルサポートとして参加しています。
そこで感じたのは「Developers.IOから知りたいことを拾う、というのは初心者にはハードルが高いのかもしれない」ということと「みんななんだかんだで"紙"が好き」ということでした。

Developers.IOにはAlexaのスキル作成について一通りの事が書かれています。ですが、やはり何も知らない段階から一定程度の開発ができるようになるためには、段階を踏んで一貫した内容を見られるようなコンテンツが必要です。例えば新しいプログラミング言語を学ぼう、とした時、やはり初心者向けの習得本を元に勉強するのが一番の近道だったりするのと同じですね。

またハンズオンでは基本資料はPDFをダウンロードして参照してもらう形になっていますが「紙の方が良い」という方向けに、少数ながら印刷物を用意しています。そうすると結構な数の方がその印刷物を取りに行くのです。
ハンズオンは自宅ではないのでデュアルディスプレイなどの環境がないため、作業をしながらPDFを切り替えるのが面倒、ということもあるのでしょうが、何かをじっくり勉強する時に「紙媒体である」ということは重要なファクターなのだ、と感じました。

そこで「現在のハンズオンで行われているような内容をまとめた紙媒体の本があれば、今までAlexaを扱ってこなかったエンジニアやプログラマーを中心にニーズがあるのではないか」と考え、今回の出版に至りました。

どんなことが書いてるの

本は

  • Part1: 概要編
  • Part2: 演習編

の2つに分かれています。

まずPart1にてAlexaそのものの仕組み、機能、用語などを説明しています。ハンズオンでは軽く触れている部分である「Alexa SDKの使い方」についても細かく書かれています。
またAlexaを開発する上で「どんなスキルを作ればいいのか」という企画のヒントになるよう、Alexaを使ったソリューションはどのようなものが考えられるか、というテーマで、要件パターンAlexaと既存技術との組み合わせ方を書いてみました。ここでAlexaの企画、設計の勘所を掴んでもらえればと思います。

Part2では実際のコーディング、開発を想定して、あるサンプルを設計する所から実際に公開するところまでをステップに分けて解説しています。実際のコンソールのスクリーンショットLambdaのコードを多めにして、最初から読んでいけば、必ずスキルができるような仕組みになっています。
こちらで実際の開発のイメージを掴んで、自分の作りたいスキルに改修していくのがいいでしょう。

最後にAppendixとして各コンソールのアカウントの関係やアカウントの作成方法がまとめられています。日本語Alexaの場合、Amazon.co.jpとAmazon.comのアカウントの関係を整理しておくことが意外とハマりやすいポイントであり、ハンズオンでもまず最初にここを説明します。初めてスキルを作る方はまずここを読んでおくことをお薦めします。

勉強会してみようかな

ということで、無事本を出版することができました。原稿の締切直前にコンソール自体がアップデートしてしまい、あわてて内容を書き換える、などバタバタしたのですが、なんとか出せてホッとしています。

ひとつ書籍、というコンテンツができたので、こちらを元に勉強会を開こう、と今企画しています。
詳細は近く発表しますので、Alexaエンジニアの方は是非遊びに来てくださいね!