登壇資料 「部品・材料の入庫予定と推定在庫の見える化」 (他社取組事例)

登壇資料 「部品・材料の入庫予定と推定在庫の見える化」 (他社取組事例)

2026.05.21

こんにちは。製造ビジネステクノロジー部の細見です。

先日、2026年5月13日(水)に大阪で開催されたクラスメソッド主催の関西製造業祭り2026春に登壇しました。
タイトルは「部品・材料の入庫予定と推定在庫の見える化」です。前職での取り組み事例についてお話させて頂きました。

登壇概要

イベント名: 【大阪】関西製造業祭り2026春〜最新技術をキャッチアップして工場DXを進めよう〜
開催日: 2026年5月13日(水)
会場: クラスメソッド株式会社 大阪オフィス
セッション: 16:50〜17:10(20分)

イベント公式ページ:

https://classmethod.jp/seminar/260513-kansai-manufacturing-festival/

自己紹介

細見 典子(ほそみ のりこ)

製造ビジネステクノロジー部 スマートファクトリーチーム
DXスペシャリスト

#職歴:総合電機メーカー 
 ・国際営業 社内商社部門 外資系半導体営業
       受発注 / 仕入 / 在庫 / 出荷 / 売上 / 輸入 / 輸出
       購入先メーカーや事業部門との納期調整 / 設計部門へのサンプル供給 等々

・財務 / 会計 グローバル調達に関わる仕訳計上、費用計上、海外送金
        海外販売会社(米・馬・星・泰・香・中・印 等々)の経営助成

・企画   基幹システム構築プロジェクト

・調達   グローバル調達:海外部材の輸入、国内部材の輸出、全社半導体集中購買
       グローバル契約:全社電気電子部品集中契約

お伝えしたいこと

調達業務の現場では、いつ、どの部品が、どこにあるのか、どのような状況なのか、というステータス確認が必要になる局面が多々あります。
最近では有事(半導体の供給不足、トランプ関税、中東での紛争、ナフサ供給問題、日本各地での地震、等々)が頻繁に発生し、その度に、影響範囲を確認・把握し、報告する必要が生じます。

しかし、購入先に都度納期を問い合わせ、督促しているようでは、業務負荷が大きくなり、また納期回答入手の業務のみ担当しているわけでもなく、かつ部品点数、注文件数も多いため、業務が追い付かず、自転車操業の状態になりがちです。

世の中はAI化が進んでおり、このままでよいのか、また、おそらく皆さんの現場でもAIを活用する方法を考えるよう上司から指示を受けたり、調達DX化として何かしないといけない、という場面に遭遇していると思います。

今回は、海外部品の入庫予定と推定在庫の見える化を実現した事例を紹介します。

これまでの状況

工場の現場では、都度、納期がいつになるか、相手方にTELで問い合わせすることが多く、しかし、管理しなければならない部品の点数も多く、さらに商流も煩雑化しており、業務工数が増える一方、となっていました。
当時、納期変動の激しい海外調達品の状況が不明確で、突発的な欠品やそれによる緊急対応が多発していました。
そこで、いつ、どの部品が、どこにあるのか、いつ工場に到着するのか、可視化する必要がありました。

商流の整理

当時、複数の商流があり、それをそのまま可視化しようとしましたが、IT部門の方々と議論する中で、限られた時間の中で、システムを使った可視化を実現するためには、商流を整理し、我々がシステム的に管理できる範疇でないと、実現できない、ということが判明しました。そこで大変困難な調整となりましたが、この「見える化」を契機に商流をシンプルに統一する方向で進めました。

見える化のコンセプト

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見える化の完成形

担当者の要望を聞き入れつつ、限られた期限の中で実現可能な機能のみを優先して実装することとし、「見える化」を実現しました。
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共通インフラの導入による見える化により、工場の生産管理担当者自身で納期の事前管理ができるようになりました。
納期回答も、変化があれば、仕入先によって更新された結果が反映されます。

この事例は、デジカメの工場だけでなく、海外からの輸入部品を取り扱うコンシューマ製品事業場の在庫取引の全てに横展開されました。

工場担当者のヒアリングは半年前から実施していましたが、「見える化」を実現するにあたっては、当時、並行して存在していた基幹システムプロジェクトのベースのシステムの見直しが必要となり、結果として、開発者の皆さんは、実質3か月での対応が必要となりました。

製造・調達現場のDX化は、何から取り組むのか、大変難しいと思いますが、まず、異なる部品・材料や、業務プロセスが異なる業務を、強引に、そのまま纏めてシステム化するのは、避けた方がよいです。

システム化においてのポイント

ーその業務の本来のあるべき姿は、どのような姿か考える。
ーシステム導入を契機に、根本的に業務のやり方を見直し、「廃止する業務」と「続けるべき業務」を見極める。
ー本当に自部門で対応しないといけない業務なのか? 購入先など関連部門にお願いすべきことはないのか?
ー特定の製品や機種に絞り込んでシステム化を実現し、それ以外の製品・機種は、段階的に進める。

以上 少しでも皆さんの参考になれば幸いです。


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