
「AIのプロンプトの正解って何?」を解消したくて、いつでも誰でも受けられるハンズオン講座サイトを作ってみた
「AIを使えって言われても、何が正解か誰も教えてくれない…」ーーそんなモヤモヤ、抱えたことありませんか?
クラスメソッドオペレーションズ株式会社 アカウントマネジメントゾーン アカウントシニアチームのhiroです。
アカウントの発行などを行っています。
私も含めて非エンジニアで構成されているチームですが、2026年からAIの活用度が評価基準に加わることになりました。
正直、この時かなり不安になりました。
- 「AIの使い方の正解を教えてもらっていない状態では、使える人と使えない人の差がどんどん広がっていくのでは?」
- 「評価のためだけに闇雲にAIを使って、意味のないことになってしまうのでは?」
私自身は新しい技術を触るのが大好き!というタイプで、色々試したり調べたりしながら簡単な自動化ツールをいくつか作ってみるうちに、「AIってこうやって活用するのか」という感覚を少しずつ掴めてきていました。
なので評価基準の変更は、正直ラッキーとすら思えました。
でも、そう思えない人もいたかもしれません。
ただ、それでも「AIを活用することは必須スキル」という流れは止まりません。
そこでまず、自分がチームメンバー向けにプロンプトについてのオンラインセミナーを開いてみることにしました。
1:まずは少人数セミナーから始めてみた
参加者2名という小規模なセミナーでしたが、これが大成功でした。
- 「AIに対して前向きに取り組めそう」
- 「何から始めたらいいのかが分かった」
そんな感想をもらえて、「このセミナーの内容を、もっと多くの人に届けたい」と思うようになりました。
とはいえセミナーは、開催のたびに準備や日程調整が必要です。
参加者と直接やり取りできる分、その場で疑問を解消できる良さはありますが、「いつでも・何度でも・誰でも」受けられる形にはなっていません。
そこで、セミナーの内容をそのままWebサイト化することにしました。それが今回作った「AIハンズオン講座サイト」です。
👉 https://sites.google.com/classmethod.jp/ai-hands-on-beginner/home
2:サイトの中身は6パート構成
サイトは大きく6つのパートで構成しています。
① RACEフレームワーク解説
プロンプトを構成する4つの要素、「Role(役割)」「Action(行動)」「Context(文脈)」「Example(例示)」をビジュアルで学べるパートです。フレームワークは世の中に色々ありますが、語呂が良く項目数もちょうど良い「RACE」を採用しました。

② シナリオ演習(3種)
メール返信・技術説明・状況報告など、自分たちのチームの実際の業務を想定したシナリオをもとに、プロンプトを自分で書いてみる体験ができるパートです。過去のチーム内の実例からシナリオを厳選し、「本当に自分のこととして手を動かせる」ことにこだわりました。セミナー参加者からも、自分の業務を想像しながら試せて良かったと好評でした。

③ 魔法のツール:プロンプトを「作らせる」
「プロンプトをうまく書けない」人のための救済機能です。AI自身にプロンプトをブラッシュアップしてもらう、メタプロンプトを用意しています。セミナーでも行った「まず知識ゼロで自力で書いてみたプロンプトを、AIを使って改善する」という流れを体験できるようにしました。「AIにプロンプトを作らせる」こと自体、実はとても重要なスキルです。

④ テンプレートビルダー
R・A・C・Eの4項目を穴埋めするだけで、RACEプロンプトが自動生成されワンクリックでコピーできる機能です。全部を頭から考えるのは大変ですが、「この要素はどれに当てはまるかな」と埋めていくと、意外とすんなり形になるので不思議です。

⑤ 初心者向けプロンプト60選
R・A・C・Eの4カテゴリ別に、そのまま使えるフレーズを60個用意しました。「ビジネスカジュアルで」「300文字以内で」など、よく使う表現をワンクリックでコピーできます。このフレーズをコピーして、④のテンプレートビルダーに入れるのもおすすめの使い方です。

⑥ 実務でよく使う組み合わせパターン4選
自分たちのチームでよく使うであろう完成テンプレートを4つ用意し、すぐコピーできるようにしました。汎用性はあえて無視して、自分のチームに特化させたのがこだわりポイントです。

3:こだわったのは「日常業務とのシンクロ」
サイトを作るうえで一番意識したのは、「読んで終わり」にしないことです。
「理論は分かったけど実務では使えない」「セミナーで学んだことが日常に活かせない」ーーこれだけは絶対に避けたいと思いました。
そのため、シナリオ演習も60選のフレーズも、よく使うパターン4選も、とにかく「自分のチームに合致していること」にこだわりました。
サイト全体の流れも、以下の4ステップで設計しています。
STEP① プロンプトについて学ぶ(RACEフレームワーク解説)
STEP② 自力で書いてみる(シナリオ演習)
STEP③ AIに作らせる(魔法のツール)
STEP④ RACEフレームワークに沿って整える(テンプレートビルダー)
一つひとつ段階を踏むことで、少しずつ自分のスキルに変わっていく感覚を体験してもらいたいと考えました。
技術面:AIでHTML実装 × Google Sites公開
技術面ではHTMLで実装し、Google Sitesで公開しました。ブラウザさえあれば誰でも使える状態です。
コンテンツ設計には主にGeminiを使用しました。セミナー用に作成していたGoogleドキュメントを読み込ませ、「これをいつでも使えるハンズオンサイトにしたい」と投げて出てきた結果を改善していく、という流れで作成しています。
その際に参考にしたのが、こちらのブログです。
AIとノーコードツールを組み合わせれば、HTMLの専門知識がなくてもここまでの物が作れるんだ、とワクワクし、どうしても自分で作ってみたくなったことが今回のサイト制作のきっかけになりました。
4:使ってみた人の反応
アンケートの結果は、とても嬉しいものでした。
- 「プロンプトのコツが分かった」:満足度 5.0 / 5(最高評価)
- 「業務効率化のヒントを得られた」:満足度 5.0 / 5(最高評価)
- 「AIへの心理的ハードルが下がった」:満足度 4.0 / 5
自由記述には、以下のようなコメントも寄せられました。
- 「プロンプトの書き方が分かりやすく、どう記述すれば自分の求める内容に近い回答が得られるか学べた」
- 「AI利用について右も左も分からない状態だったので、分かりやすい使用方法を教えてもらうことで心理的障壁が下がった」
AIって、実際に使ってみないと良さも問題点も分かりません。踏み出す一歩を作れたことが、今回の一番の収穫だと思っています。
5:誰でも使えます
サイトはGoogle Sitesで公開中です。ブラウザさえあれば、いつでもアクセスできます。
👉 https://sites.google.com/classmethod.jp/ai-hands-on-beginner/home
チームの勉強会の教材として、新人研修の一コマとして、あるいは「AIをちょっと試してみたい」という個人の入り口として、ぜひ使ってみてください。
6:さいごに
エンジニアではない自分がサイトを作成し、セミナーという「一期一会」の場を、いつでも・何度でも・誰でも受けられる形に変えられたことは、自分にとっても大きな学びになりました。
AIの活用度が評価基準に加わり同じようにモヤモヤを抱えている方の、最初の一歩になれば嬉しいです。
このブログがどなたかの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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