
【アップデート】Amazon QuickのデスクトップアプリがGAになったのでプレビューからの変更点をまとめてみた
こんにちは、こーへいです。
先日Amazon QuickのmacOS / Windows向けデスクトップアプリがGA(一般提供)になりました。
このアプリは今年4月にプレビューで登場し、その際は以下の記事で紹介されています。
プレビューが出た直後、私はこのデスクトップアプリがQuickの立ち位置を大きく変えるんじゃないかと妄想を膨らませた記事を書きました。ローカルからAWS上のデータまで、AIが触れる範囲が一気に広がることに夢を感じたからです。今回正式に案内できるようになり非常に喜ばしいです。
今回のGAでプレビューと何が変わったのかを中心にお伝えします。
先に結論をお伝えすると、こんな感じです。
- デスクトップアプリが東京を含む7リージョンでGAになった
- バックグラウンドエージェントが強化され、PCを閉じたあともクラウド側でタスクが動き続けるようになった
- デスクトップとモバイルで会話・コンテキスト・エージェントが同期され、片方で始めた作業をもう片方で続けられるようになった
- 本番運用向けにAWSのSLAが適用され、エンタープライズ向けのガバナンス・管理機能が整理された
プレビューから何が変わったのか
東京を含む7リージョンで使えるようになった
GAのアナウンスでは、対象リージョンが明記されています。
- 米国東部(バージニア北部)
- アジアパシフィック(シドニー)
- 米国西部(オレゴン)
- 欧州(アイルランド)
- 欧州(ロンドン)
- アジアパシフィック(東京)
- 欧州(フランクフルト)
アプリの方でも確認してみると、設定からリージョンを選択できるようになっていました。以前はリージョン選択の項目がなかったはずです。

一方で実はデスクトップ版のログイン時のリージョン選択は、プレビュー中の6月時点で先行して可能になっていて、以下の記事で東京リージョンでのログイン検証を行っています。今回のGAで対象リージョンが正式にアナウンスされた形だと思います。
以下は6月中旬から選択可能だった様子。


バックグラウンドエージェントが「PCを閉じても動き続ける」ようになった
以下はWhat's Newのアップデートから機械翻訳し引用したものです。
さらに、今回のリリースでは、Amazon Quickエージェントがコンピューターを閉じた後もバックグラウンドで継続的に実行されるため、長時間かかる作業も不在時でも進行し続けます。オフィスを出る前にエージェントを起動し、帰宅途中にモバイルアプリから追加の入力を行い、帰宅後に最終出力を確認できます。
実際に試したところ無事に実行されていました、こう言った要望はお客様よりよく頂いていたのでありがたいアップデートです。

加えて今回別のアップデートでなんとQuickのモバイルアプリ版も登場し、そちらでもチャット機能が利用できるようになりました。
通勤中にスマホでデータ分析などができるようになり利便性のインパクトとしてこちらの影響も大きそうです。もちろんモバイル版もバックグラウンドで実行されているのを確認できました。
※しかし気になることとして、デスクトップ版で開始したチャットのやり取りはモバイル版とweb版からアクセス出来なさそうでした。やり方が誤っている可能性があるので確認次第追記します。
デスクトップとモバイルの同期が明記された
会話・コンテキスト・エージェントがデスクトップとモバイルアプリ間で同期される、と書かれており、どちらかと言うとモバイル版の登場の意味合いが強い内容とは思いますが、シンプルにアクセスできるインターフェースが増えるだけで利便性が上がるので嬉しいアップデートです。
実際にモバイルアプリ(iPhone版)からでも会話内容等が共有されているのを確認しました。

本番運用向けの安定性とガバナンス
「Quickは、本番環境レベルの安定性、AWS SLAの遵守、そしてエンタープライズ規模のデプロイメントに必要なガバナンスと管理機能を提供します。」と記載されました。
これは新機能が個別に追加されたというより、プレビューからGAになったことで本番運用に耐える位置づけになった、という意味合いだと思います(ここは推測です)。
同日の以下のアップデートに具体的な管理機能がまとまっているので、GAに伴ってこれらを安心して使える、ということでしょう(これらは以前より使える機能です)。
管理者は、モバイルデバイス管理のサポート、ユーザーごとのカスタムアクセス許可、Microsoft Purview データ損失防止機能の統合を利用できます。
同日に来た関連アップデート
このGAと同じ9月9日にQuickにはもう2つのアップデートが来ています。
1つ目は、常時稼働するエージェントや強化されたアクティビティフィード、エンタープライズ向けの管理機能をまとめて追加するアップデートです。
2つ目は、アクティビティフィードがiOS / Androidのモバイルアプリでも使えるようになったアップデートです。デスクトップで始めたチャットやエージェントへの依頼を、外出先ではモバイルのフィードで受けて続きを進められる、という横断的な使い方が前面に出ています。
このあたりは実際に手を動かして確かめたいので、別の記事で検証しようと思います。
ダウンロード
既存のQuickユーザーは、デスクトップアプリを以下からダウンロードできます。
インストールとサインインの具体的な手順は、プレビュー検証記事や公式ドキュメントを参照してください。
GA後のデスクトップアプリにエンタープライズ版でログインしてみた
まずGA前の状態を見てみます。右上に「プレビュー」の表示が付いていました。

ログインし直してもアップデートの案内は出なかったので、改めて公式ページからQuick Desktopをインストールし直しました。するといくつか新しい画面が出てきました。
最初に出たのがオンボーディング画面です。Quickのデータをクラウドに移行し、すべてのデバイスで使えるようにする、という案内でした。重要なデータは数分で移行され、残りは作業中にバックグラウンドで移行されるとのことです。
この画面には「ローカルフォルダ」のトグルがあり、「ローカルフォルダをクラウドに同期すると、検索できるようになり、すべてのデバイスでQuickのナレッジ機能に活用されます。この設定は後から変更できます」と書かれています。デフォルトでオンになっていました。

続いて、重要なデータをクラウドへ移行中という進捗画面が表示されます。設定と環境設定、フィードのデータ、最近の会話履歴などが順に移行されていきました。完了するまではアプリを閉じずに待っておくのがよさそうです。

最後に、今回のアップデートで追加・改善された機能の案内画面が出ました。
- PCとモバイルで会話・エージェント・ファイルが同期され、別端末でも続きから再開できる
- チャットから複数の情報源を調べ、確認・編集・共有できる文書として結果を作成できる
- メールやカレンダー、メッセージの優先事項や毎日の要約をフィードで確認できる
- 「My stuff」が「Library」に変わり、最近使ったものやお気に入りを一か所で探せる
- Slack、Outlook、Salesforceなどと連携する自分専用のエージェントを作れる
- チャットでカスタムアプリを作り、チームで共有できる

まとめ
Amazon QuickのデスクトップアプリがGAになり、同日の関連アップデートも併せて、Quickの利便性がまた一段と向上したのではないかと思います。
引き続き触ってみて気づいたことがあればブログにします。それでは。





