
デスクトップアプリの登場から考えるAmazon Quickが目指す世界に夢を膨らませてみた
こんにちは、こーへいです。
最近Amazon Quickのアップデートがすごいです。
What's NewでQuickをフィルターに直近のアップデートを見るだけでも4~5月にかけてかなりのアップデートがされています。


この中でも注目の高いアップデートを中心に弊社のブログでも執筆されているのでご確認ください。
個人的に特に見てほしいのはこの辺りです。
[プレビュー] Amazon Quick のデスクトップアプリケーションが macOS と Windows 向けに登場したので使ってみた | DevelopersIO
[アップデート] Amazon Quick がドキュメント作成とビジュアル作成に対応したので試してみた | DevelopersIO
[プレビュー] Amazon Quick に Microsoft Excel 拡張機能が追加されたので、スペースのデータを活用してローカル Excel 上で分析してみた | DevelopersIO
[アップデート] Amazon Quick の自然言語プロンプトからマルチシート分析の生成を試してみた | DevelopersIO
それぞれ個別に筋のいい機能が追加されたな。くらいの印象だったのですが特にデスクトップアプリケーションの追加により、夢の妄想が止まらなくなったので共有しようと思います。あくまで私個人の意見なため他の意見もあれば参考にしたいです。
アップデート前のQuickというサービスについての私なりの理解
4~5月のアップデート前のQuickというサービスを私なりの解釈で表すと以下となります。
Amazon Quickは元々BIに特化したQuickSightとして誕生し、24年ごろからAI機能としての側面を持つ2軸に強みを持つサービスへと進化してきました(参考)。

そして先日Amazon QuickのAI機能に特化してウェビナーを実施した際に、参加者の方からは「Claudeとか他のAIツールとの違いをもっと知りたい」というお言葉をいくつかいただきました。
「AIが自律的に働く時代へ Amazon Quick で実現するAIエージェント紹介」というタイトルで登壇しました | DevelopersIO
それも当然で、ウェビナーでは時間の都合上BI機能の紹介は省略し、日報作成や情報収集などの業務をAI機能でどう効率化できるかといった内容を中心に紹介していたからです。
やっぱりQuickはBI機能があってのQuickだ。ということで改めてBI×AIとしての強みを持つQuickの魅力をデータ活用業務という観点で表した絵がこちらとなります。

まずステップ1では、手持ちのデータで何が出来るかをAI機能を使うことで要件を整理できることを表しています。
例えば以下のような架空の売り上げデータがあり、これを経営層向けの報告レポートを作らないといけないと言う状況があったとします。

ここで初めてデータ活用を行う場合、どういった観点で経営層に報告するか、どうダッシュボードに表現するか、結果受けて考察コメントをどうすべきかが悩ましいと思います。
であれば、AIに聞いてしまえばいいのです。

聞いてみました。

サマリーや月次トレンド、カテゴリ別売上など経営層向けに必要な観点を整理してくれました。実際はもっと複雑かつ大量のデータがあると思うので何ラリーかやりとりしつつ内容を深めていく必要があるかと思いますが、要件整理をするにAIが活用できることが伝わったかと思います。
次に見るべき数字が分かったので、ステップ2でダッシュボードを作成します。
なんとそのダッシュボードも最近のアップデートによりAIで作成出来ようになりました。
[アップデート] Amazon Quick の自然言語プロンプトからマルチシート分析の生成を試してみた | DevelopersIO

一発で完成形が出来上がる訳ではないので、実際の利用イメージとしてはAIでダッシュボードを作らせて完成形をイメージ、完成形を目指してAIや手で調整して体裁を整えていく。といった使い方でしょうか。
ダッシュボードを作成するほどではなく単発のグラフとかで十分な場合はチャットで指示すれば単発で作成してくれます。

ここまで来るともう少しです、ステップ3で経営層向けに上記のサンプルデータやダッシュボードをもとにレポート作成を行いましょう。これも直近のアップデートにてpptx形式などのファイル作成を行えるようになりました。
[アップデート] Amazon Quick がドキュメント作成とビジュアル作成に対応したので試してみた | DevelopersIO

出来たものがこちらです。

このように、BI×AIの掛け算がデータ分析という業務を一気通貫で効率化できることがわかったと思います。
デスクトップアプリ版の登場後のQuickの見解
Quickのアップデートラッシュで私が特に注目したのが以下の機能です。まだプレビュー版ですがこれで一気にアクセスできる範囲がローカルまで広がりました。
[プレビュー] Amazon Quick のデスクトップアプリケーションが macOS と Windows 向けに登場したので使ってみた | DevelopersIO
今まではこうだったものが

こうなりました。夢が広がりますね。

これの何がいいの?Quickの夢
少し話がそれますが、私は普段AIツールはClaude CodeやCoworkをメインに使用しています。

業務中色んな場面で使っていますが、通常のチャット利用に加え、例えばGoogleカレンダーやSlackと接続して日報作成を行ったり、議事録ファイルやCRMと接続して顧客データを習得して最適な支援をどう提供するか考えたり資料作成、一部コーディング作業で活躍しています。
ですが特にClaude Codeなどのローカルで動かすAIツールを利用する場合は、ローカルにデータを落としていた方が基本的には精度が良くなります。
これは外部サービスとの接続は基本的にAPIを通じてデータを取得するためデータのやり取りに上限があり、また適切なクエリを考えないといけないからです。一方でローカルにデータがある場合はGrepツールやファイル読み込みを実行できるためAIツールが全文を自由に横断検索できるという違いがあるからです。
そのためAIはローカルデータとの相性が良く、ローカルで作動するAIツールとして使いやすいのがClaudeだったのでそれが私の採用理由の大きな要因でした。

ところが今回のQuickデスクトップ版の登場はこの状況に一石を投じる可能性があると感じています。
Quickは元々クラウド上にあるデータへのアクセスに強く今回のアップデートによりローカルへのアクセス権を手に入れてしまいました。
一方でClaudeはAWS上に存在するデータ(RDSやS3など)へのアクセスは作り込みなどが必要です、このデータアクセス領域の差がまるまるQuickの強みになったかと思います。

デスクトップでの Amazon Quick の利点にも記載の通り、ローカルファイルへの操作が可能になったことでQuickの強みを更に活かすことが出来るようになりました。
今までClaudeで行っていた業務を全般的にQuickでも実現できるようになったことはもちろんのことですし、先ほどのデータ活用の話においてもよりアクセスできるデータ範囲が広がったことでより精度の高い分析が行えるようになりました。
デスクトップアプリの登場はデータアクセス範囲を大きく広げ、他のAIツールとは異なりAWS上にあるデータも活用できるという点で独自のデータ圏を築いていることが分かるかと思います。これに夢を感じられずにはいられません。
まとめ
本日はデスクトップアプリの登場によりQuickが今まで対応していなかったローカルも含めた広範囲のデータアクセスを実現したことを紹介しました。
本機能はまだプレビュー段階かつ、実際にローカルからクラウドまでのデータ全てをアクセスするためには現状制約が多い(参考)のでこの辺りは引き続き使いやすくなるように今後のアップデートを期待したいです。
徐々に私自身Quickの利用頻度も増えてきたので、また続報があればブログにします。それでは。








