Amazon Rekognition向けのAWS CLIコマンドでカスタムモデレーションのリソースを操作するときのオプション
データ事業本部 機械学習チームの鈴木です。
先日Amazon Rekognitionのカスタムモデレーションの機能を検証しましたが、作成したプロジェクトやアダプターをAWS CLIで確認する際にオプションの指定が必要なことを学んだので、簡単にですがご紹介します。
カスタムモデレーション向けのAWS CLIの操作について
以下のガイドから、AWS CLI v2のAmazon Rekognition向けの機能を確認できます。
カスタムモデレーションに関する機能だと、例えば以下のコマンドが利用できます。
describe-projects
: プロジェクトの情報を取得するdescribe-project-versions
: アダプターなどの情報を取得するdetect-moderation-labels
: コンテンツモデレーションを実行する
このうち、一番上のdescribe-projects
はデフォルトオプションだとカスタムラベルのプロジェクトを表示するようになっているため、初めての方は機能を指定するオプションを覚えておくとよいでしょう。
オプション指定してカスタムモデレーションの情報を取得する
describe-projects
コマンドの場合、--features
オプションでCONTENT_MODERATION
を指定することで、カスタムモデレーションの情報を取得することができます。
$ aws rekognition describe-projects --features CONTENT_MODERATION
{
"ProjectDescriptions": [
{
"ProjectArn": "arn:aws:rekognition:ap-northeast-1:アカウントID:project/alcohol_raisin_moderation/1730081100686",
"CreationTimestamp": "2024-10-28T02:05:00.686000+00:00",
"Status": "CREATED",
"Datasets": [],
"Feature": "CONTENT_MODERATION",
"AutoUpdate": "DISABLED"
},
{
"ProjectArn": "arn:aws:rekognition:ap-northeast-1:アカウントID:project/alcohol_raisin/1730074582182",
"CreationTimestamp": "2024-10-28T00:16:22.182000+00:00",
"Status": "CREATED",
"Datasets": [],
"Feature": "CONTENT_MODERATION",
"AutoUpdate": "DISABLED"
}
]
}
※上記は、以下のブログの検証で作ったカスタムモデレーションのプロジェクトでした。
一方、アダプターの情報を取得する際に使うdescribe-project-versions
はそのままプロジェクトARNを--project-arn
で指定するだけで、カスタムモデレーション向けのプロジェクトのバージョン情報を取得できます。
$ aws rekognition describe-project-versions --project-arn プロジェクトARN
最後に
Amazon Rekognitionのカスタムモデレーションの機能をAWS CLIから利用する際、カスタムモデレーション向けの操作であることをオプションで指定することが必要な場合があるため、簡単にですがご紹介しました。
「カスタムモデレーションの操作ができないな」と思った時は、ガイドを参考に機能を指定するオプションがないか確認してみましょう。