Amazon WorkSpaces Secure Browserの料金体系を整理してみた

Amazon WorkSpaces Secure Browserの料金体系を整理してみた

Amazon WorkSpaces Secure Browserの料金体系について、東京リージョンを対象に詳しく解説します。ポータル作成時の課金の有無、月間アクティブユーザー単位での課金方法、インスタンスタイプ変更時の料金計算まで、導入検討時に気になるポイントをまとめました。
2026.08.06

はじめに

Amazon WorkSpaces Secure Browserは、ユーザーがウェブブラウザから社内サイトやSaaSなどへ安全にアクセスするためのサービスです。

導入を検討するにあたり、ポータルの作成だけで料金が発生するのか、短時間の利用でも月額料金がかかるのかなど、課金の単位が気になりました。また、月の途中でインスタンスタイプを変更した場合の料金も確認しておきたいポイントです。

本記事では、アジアパシフィック(東京)リージョンを対象に、WorkSpaces Secure Browserの料金体系を整理します。

なお、本記事の料金は2026年8月時点の公開情報をもとにしています。料金は変更される可能性があるため、最新情報は公式料金ページを確認してください。

https://aws.amazon.com/workspaces/secure-browser/pricing/

東京リージョンの料金は以下です。月額料金には、1月間アクティブユーザーあたり月200ストリーミング時間まで含まれます。

インスタンスタイプ 1月間アクティブユーザーあたりの月額料金 200時間超過後
standard.regular 8.50 USD 0.043 USD/時間
standard.large 24.50 USD 0.13 USD/時間
standard.xlarge 42.50 USD 0.22 USD/時間

ポータルを作成しただけでは課金されない

ウェブポータルの設定自体には、WorkSpaces Secure Browserの利用料金はかかりません。

ウェブポータルの設定には費用はかかりません。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workspaces-web/latest/adminguide/getting-started.html

そのため、ポータルを作成しても誰もサインインしなければ、WorkSpaces Secure Browserの月間アクティブユーザー料金は発生しません。

月にサインインしたユーザー数で課金される

WorkSpaces Secure Browserは、Monthly Active User(MAU、月間アクティブユーザー)単位で課金されます。

月間アクティブユーザーは、ユーザーとポータルの組み合わせごとに数えられます。登録ユーザー数ではなく、暦月内に各ポータルへサインインしたユーザー数が課金対象です。

そのため、同じ1人が同じ月に2つの異なるポータルを利用すると、2月間アクティブユーザーとして課金されます。一方、同じポータルへ同じ月に複数回サインインしても、月間アクティブユーザー数は増えません。

例えば、東京リージョンで両方のポータルがstandard.regularの場合、同じ1人が2ポータルを利用すると17.00 USDです。

8.50 USD × 2ポータル
  = 17.00 USD

利用時間が数分でも、利用したポータルごとに1ユーザー分の月額料金が発生します。

利用状況 月額料金
登録者100人、利用者0人 0 USD
1人が1ポータルを利用 8.50 USD
同じ1人が2ポータルを利用 17.00 USD
10人が1ポータルを利用 85.00 USD

200時間を超えた場合

月額料金には、1月間アクティブユーザーあたり月200ストリーミング時間まで含まれます。

東京リージョンのstandard.regularで、1人が月300時間利用した場合は以下です。

月間アクティブユーザー料金
  8.50 USD

超過料金
  (300時間 - 200時間)× 0.043 USD
  = 4.30 USD

合計
  8.50 USD + 4.30 USD
  = 12.80 USD

200時間の枠はポータル全体で共有されるものではなく、ユーザーとポータルの組み合わせごとに計算されます。

月の途中でインスタンスタイプを変更した場合

月の途中でインスタンスタイプを変更した場合、同一ポータルについて、ユーザーごとにその月に利用した最大のインスタンスタイプの料金が適用されます。

例えば、同じユーザーが月前半にstandard.regular、月後半にstandard.largeを利用した場合、料金はstandard.largeの24.50 USDです。

月前半
  → standard.regular

月後半
  → standard.large

当月の料金
  → 24.50 USD

standard.regularstandard.largeを合算した33.00 USDにはならず、利用日数による日割りにもなりません。

変更後に利用していないユーザー

3人がstandard.regularを利用した後、ポータルをstandard.largeへ変更し、変更後は2人だけが利用した場合を考えます。

ユーザー 利用した最大のインスタンスタイプ 料金
ユーザーA standard.large 24.50 USD
ユーザーB standard.large 24.50 USD
ユーザーC standard.regular 8.50 USD

合計は57.50 USDです。

24.50 USD × 2人 + 8.50 USD × 1人
  = 57.50 USD

変更後にstandard.largeを利用していないユーザーCには、standard.regularの料金が適用されます。

また、月の途中でstandard.largeからstandard.regularへ戻しても、すでにstandard.largeを利用したユーザーの当月料金は24.50 USDのままです。

関連するAWSサービスの料金

WorkSpaces Secure Browserと組み合わせて以下のAWSサービスを利用する場合は、各サービスの料金体系に従って別途料金が発生します。

  • NAT Gatewayなどのネットワークサービス
  • ユーザーアクセスログの出力先となるAmazon Kinesis Data Streams
  • セッションログの保存先となるAmazon S3
  • カスタマーマネージドキーで利用するAWS KMS

例えば、NAT Gatewayを作成して維持している場合は、WorkSpaces Secure Browserを利用していない期間もNAT Gatewayの料金が発生します。

無料トライアル

対象となるAWSアカウントでは、最大30ユーザー分の月間アクティブユーザー料金が3か月間無料になります。

無料トライアルは、最初の月間アクティブユーザーがポータルへサインインした月から始まります。

ただし、NAT Gatewayなど、WorkSpaces Secure Browserと組み合わせて利用するAWSサービスの料金は無料トライアルに含まれません。適用条件は、利用前に公式料金ページで確認してください。

まとめ

WorkSpaces Secure Browserは、実際にポータルへサインインした月間アクティブユーザー単位で課金されます。

東京リージョンのstandard.regularは、1ユーザーあたり月額8.50 USDで、月200ストリーミング時間まで含まれます。

月の途中でインスタンスタイプを変更した場合は、同一ポータルについて、ユーザーごとにその月に利用した最大のインスタンスタイプの料金が適用される点に注意が必要です。

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