[終了予告] AWS Elemental MediaStoreが2025年11月にサービス終了することがアナウンスされました
はじめに
清水です。AWSのメディア向けに最適化されたストレージサービスであるAWS Elemental MediaStoreのサポート終了予告がAWS for M&E Blogでアナウンスされました。サポート終了の日付は2025年11月13日、およそ1年後です。
弊社しばたがまとめている、「AWSサービスのサポート終了アナウンスまとめ」でもすでに取り上げられていますね。
2017年11月にMedia五兄弟のひとつとしてリリースされたAWS Elemental MediaStore、リリース当時はAmazon S3にはなかった即時整合性を持ったストレージサービスとして、HLSなどのライブ動画配信のオリジンに利用されてきました。その後、2020年12月にAmazno S3がそれまでの結果整合性から強い整合性を持つようアップデートされました。整合性の面ではMediaStoreとS3が同等となったわけですね。S3がライブオリジンとして利用可能になったことから、MediaStoreとしてはそのメディア向けに特化という役割を終え、サポート終了という流れになったかと推測しています。
サポート終了予定日となる2025年11月13日以降は、MediaStoreのサービスにはアクセスできなくなります。現在MediaStoreを使用している場合は、代替となるAmazon S3やAWS Elemnetal MediaPackageなど他サービスへの移行が必要です。そしてMediaStoreに格納されているデータのバックアップが必要な場合は、Amazon S3など他のストレージにデータを移行しておく必要があります。
本エントリではサポート終了が告知されたAWS Elemental MediaStoreについて、その果たした役割などを振り返りつつ、代替サービスへの移行などサポート終了に際し必要な対応についてまとめてみます。
AWS Elemental MediaStoreのサービス終了予告について改めて確認する
まずはAWS Elemental MediaStoreのサービス終了予告について、冒頭で掲示したAWS for M&E Blogのアナウンス以外の告知を確認してみます。
まずはMediaStoreの公式ページ、「Live Video Storage - AWS Elemental MediaStore - AWS」です。冒頭に以下の記載があります。「visit this blog post」では先ほどのAWS for M&E Blogのブログポストへリンクされています。
On November 13, 2025, AWS will discontinue AWS Elemental MediaStore. After November 13, 2025, you will no longer be able to access the MediaStore console or MediaStore containers. For more information, visit this blog post.
AWS Elemental MediaStore User Guideも確認してみましょう。こちらは各ページの冒頭に「End of support notice」として、MediaStore公式ページと同様の案内が記載されるようになりました。またDocument historyにも2024/11/12付けでEnd of support noticeの更新情報がありますね。
引用元: Document history for user guide - AWS Elemental MediaStore
AWSマネジメントコンソールのMediaStoreのページも確認してみましょう。こちらにも冒頭に「End of support notice」の案内が掲示されています。
なおこの冒頭の掲示、およそ1年ちょっと前の2023年7月に確認した際には、以下のX(旧Twitter)のポスト(旧ツイート)のように、Amaozn S3もしくはAWS AWS Elemental MediaPackageの利用を促すだけのものでした。
これらのスクリーンショットはコンテナ数の表示からわかるように、すでにMediaStoreの使用実績のあるAWSアカウントです。まだMediaStoreを利用したことのないAWSアカウントでは以下のようにlandingページが表示されます。当然ながら、こちらにも「End of support notice」の案内がありますね。
弊社しばたのブログエントリ(2024年11月に公開されたAWSサービスのサポート終了アナウンスまとめ | DevelopersIO)をみて気になったのですが、MeidaStoreの使用実績のないAWSアカウントで、このlandingページから[Create container]をしようとしてみたところ、以下のようにエラーが発生してしまいました。
Create operation failed
MediaStore has been discontinued. Existing customers can continue to utilize MediaStore until November 12th, 2025. For more info and migration information, see https://aws-blogs-prod.amazon.com/media/support-for-aws-elemental-mediastore-ending-soon/
AWS CloudShell経由でAWS CLIのaws mediastore create-container
コマンドを実行しても同様のエラーが返りました。aws mediastore list-containers
コマンドの実行には成功するのですが、そもそもコンテナが作成できなければ実際の利用はできません。
[cloudshell-user@ip-10-130-40-51 ~]$ aws --version
aws-cli/2.19.4 Python/3.12.6 Linux/6.1.112-124.190.amzn2023.x86_64 exec-env/CloudShell exe/x86_64.amzn.2023
[cloudshell-user@ip-10-130-40-51 ~]$ aws mediastore create-container --container-name TestMSContainer
An error occurred (NoLongerSupportedException) when calling the CreateContainer operation: MediaStore has been discontinued. Existing customers can continue to utilize MediaStore until November 12th, 2025. For more info and migration information, see https://aws-blogs-prod.amazon.com/media/support-for-aws-elemental-mediastore-ending-soon/
[cloudshell-user@ip-10-130-40-51 ~]$ aws mediastore list-containers
{
"Containers": []
}
使用実績のある(先ほどのコンテナ一覧表示画面の)AWSアカウントではコンテナの作成自体は問題なく行えました。公式な告知はなかったかと思いますが、これまでMediaStoreの使用実績のないAWSアカウントでは新規利用ができない可能性があります。注意しましょう。(公式ブログによるサポート終了のアナウンスでは、「 If you are an active customer of MediaStore, you can use MediaStore as normal until November 13, 2025, when support for the service will end. ( MediaStoreを ご利用中のお客様 は、2025年11月13日のサポート終了まで、通常通りMediaStoreをご利用いただけます。)」と記載されています。暗に新規利用を制限していることをほのめかしているのかもしれません。)
AWS Elemental MediaStoreが果たした役割を振り返る
MedaiStoreの公式ページやUser Guide、マネジメントコンソールなどからMediaStoreの「End of support notice」の案内について確認してきました。
あと1年でMediaStoreのサポート、サービスが終了していしまうことを悲しみとともに受け入れつつ、本章では改めてMediaStoreが果たした役割について振り返ってみます。
AWSで唯一の強い整合性を持ったストレージサービスとしてリリース
AWS Elemental MediaStoreのリリースは2017年11月、動画メディアの処理・保存・収益化のためのサービス群「AWS Media Services」の1つとして、AWS re:Invent 2017期間中に突如発表されました。(残念ながらKeynoteでの発表ではありませんでしたが。)
MediaStoreについては、リリース当初から「メディア最適化ストレージサービス」という説明がなされてきました。その実体は当時のAmazon S3(結果整合性)よりも強い整合性である即時整合性を持ち、上書き操作後の読み込み整合性を提供することでHLSなどライブ動画配信のオリジン(ライブオリジン)として利用できるストレージサービスでした。
MediaStoreのリリース時、1オブジェクトあたりの最大容量は10MBでした。2018年10月のアップデートで25MBまで拡張されはしましたが、この最大容量の割り切り方もライブオリジンとして特化したものだと思います。保存対象がHLSなどHTTPライブストリーミング形式のファイルだと想定すれば、動画自体のファイルでも数秒単位で分割されたセグメントファイルとなり、それほど大きな容量を必要としない、というわけですね。
MediaStoreはライブオリジンとしての使用が想定されながらも単純なPUT/GETのみに対応し、保存されたオブジェクト(ファイル)のパッケージングや変換などは行いません。パッケージングなどを必要とする要件がある場合には、ライブオリジンにAWS Elemental MediaPackageを利用するという使い分けでした。
またAWS Elemental MediaLiveと連携した構成が代表的でしたが、オンプレミス側のライブエンコーダからMediaStoreに直接ファイルをPUTして低遅延配信を行う、というフジテレビさんの事例もありました。re:Invent 2019のセッションでも紹介されていたのが印象的でしたよね。
- 2019 FIVB Volleyball World Cup
- 株式会社フジテレビジョン、ワールドカップバレー 2019 の配信において AWS を利用した超低遅延配信を実現 | Amazon Web Services ブログ
- [レポート] MDS202: クラウドと消費者へのライブビデオフィードの最適化 #reinvent | DevelopersIO
一時データ(Transient Data)ポリシーという、一定期間(数秒から数分間)更新がないオブジェクトを自動で削除するという機能も2019年9月に追加されました。これはライブ配信の冗長化のための機能ではあるのですが、個人的におもしろい機能で、なにかライブ配信以外にも活用できなかな、などと思ったものです。
S3の整合性が強化されMediaStoreと同等に
さて、そんなライブオリジンとして特化されたMediaStoreに転機が訪れます。それまで「結果整合性」で上書き操作後の読み込みの整合性を持っていなかったAmazon S3が、「強い整合性(Strong consistency)」をサポートしました。2020年12月のことです。(これもre:Invent期間中の発表だったのですが、Keynoteなどでは扱われなかったと記憶しています。)
この「強い整合性」のサポートでS3はMediaStoreと同じく、オブジェクトの上書き操作後の読み込み整合性に対応しました。S3でも理論上はHLSなどのライブ配信が実現できるようになったわけです。(このS3の「強い整合性」のサポートまでは、S3をライブオリジンとして使用するのは古いマニフェストファイルが読み込まれる可能性があったため、避けるべきアーキテクチャでした。)「理論上」と書きましたが、このアップデートの際、個人的にはパフォーマンスなどの面からS3で本当にライブ配信は可能なのか、という点が気になっていました。AWSとして、ライブオリジンとしてS3を使用することを推奨するのか、もしくはこれまで通りMediaStoreを使うべきなのか、といった点ですね。なお、S3の強い整合性のサポートを発表したAWS公式ブログのエントリでは、ライブオリジンとしてのユースケースは記載されていませんでした。
そんな中、2022年3月にAWSのテクニカルリファレンス実装であるAWS Solutions Libraryの「Live Streaming on AWS」でアップデートがありました。それまでシンプルな構成のライブ配信アーキテクチャではライブオリジンにMediaStoreを利用していたのですが、これがS3に置き換わりました。
個人的にはこのタイミングで、AWSが「これからはライブオリジンとしてMediaStoreの代わりにS3を使うべき」、というメッセージを発信したと思っています。
最後のアップデートはCloudFront OAC対応!?
MediaStoreの特徴であった強い整合性をS3が持ち、ライブオリジンのアーキテクチャとしてもMediaStoreの代わりにS3を使う構成が広がっていきました。MediaStoreの出番は少なくなってきます。あわせて、MediaStoreのアップデートも減少していきました。
私はここ数年、年末にAWS Media Servicesのアップデート情報をまとめて振り返っているのですが、MediaStoreについてはS3が強い整合性をサポートした2020年12月以降、2021年、2022年、2023年とWhat's New at AWSにポストされたアップデート情報はありませんでした。
- AWS Media Servicesの2021年を振り返ってみる | DevelopersIO
- AWS Media Servicesの2022年を振り返ってみる | DevelopersIO
- AWS Media Servicesの2023年を振り返ってみる | DevelopersIO
そんな中、2023年にはCloudFrontのOrigin Access ControlがMediaStoreに対応しました。厳密にはCloudFrontのアップデートなのかもしれませんが、ひさしぶりにMediaStoreでアップデートがあった!と喜んだのを覚えています。
そんなアップデートもつかの間、2023年末にはMediaStore以外のAWS Elementalなサービスが大阪リージョンに対応していく中、MediaStoreのみ大阪リージョンへは展開されない、という状況となりました。これは2024年11月現在も同様の状態ですね。シンプルな用途のライブオリジンであればS3を利用するべきで、あえてMediaStoreの大阪リージョン展開は見送られたのかな、と個人的には思っています。
2024年7月、CodeCommitなど一部サービスではじまった新規利用停止や将来的なサービス終了の告知ではMediStoreは含まれず、大きなアップデートはないもののサービスとしては継続していくのかな、と個人的に安堵していました。そんな矢先、今回のMediaStoreのサービス終了のアナウンスとなったわけです。
AWS Elemental MediaStoreサービス終了に向けての準備
MediaStoreが果たしてきた役割と、それをAmazon S3が今後は担っていけることを、個人的な感傷とともに確認してきました。ここではより実用的な、MediaStoreのサービス終了にともなう準備について確認していきます。
ライブオリジン機能を代替サービスへ移行
AWS Elemental MediaStore、そのユースケースとしてはHLSやDASHなどのHTTPライブストリーミングを行う際のライブオリジン(プレイリストファイルやセグメントファイルを一時的に格納し、CDNなどからのリクエストに対してファイルを配信する)が挙げられます。
2024年11月現在のAWSサービスで、このライブオリジンとして利用可能なものはAWS Elemental MediaPackageとAmazon S3となります。これから新たにライブストリーミング環境を構築する場合は、これらMediaStore代替サービスの利用を検討しましょう。また現在MediaStoreを利用してる場合は、ユースケースなどを加味しながらこれら代替サービスへの移行を計画、準備していきましょう。
以下では、代替サービスとして挙げたMediaPackageとS3の2つのサービスについて、その機能やMediaStoreとの違いなどを簡単に確認してみます。
前者のMediaPackageについては、MediaStoreやS3よりも高機能なライブオリジンとして利用可能です。HLS/DASH/CMAFの再パッケージングやDRM対応、そして最近ではCross-region failoverアーキテクチャもサポートしました。HTTPヘッダなどもライブ動画配信向けのものがあらかじめ設定されており、この点もMediaPackage使用の利点かと考えます。
なおMediaPackageについては、従来からある(MediaStoreと同時にリリースされた)MediaPackage v1と、昨年2023年にリリースされたMediaPackage v2があります。最近のアップデートの多くはMediaPackage v2を対象としたものであり、またAWSのほかサービスをみても、v2が出たのであれば今後はそちらがメインストリームとなるかと思われます。可能であればMediaPackage v2への移行を検討しましょう。ただし、現時点ではまだMediaPackage v1に実装されているがv2には実装されていない、という機能も存在しますので注意しましょう。
再パッケージングなどが必要なく、単純なPUT/GETのみに対応すればよい、MediaStoreと同等の機能があれよい、といった場合はAmazon S3が代替サービスとなります。すでに述べている通り、2020年12月のアップデートでS3が強力な書き込み後の読み取り整合性を持ったことから、S3もライブオリジンとして利用できるようになりました。またセキュリティ面ではMediaStoreよりS3のほうが多くの機能を有しているため、よりセキュアな構成とすることも可能かと考えます。
なお、先ほど例に挙げた一時データポリシーなど、MediaStore固有の機能を使用している場合は、S3へ移行した際に追加の対応が必要となる可能性があります。一時データポリシーによるライブ配信の冗長化は、例えば以下のaws-samplesの実装をもとに対応ができるかと考えます。
大規模なライブストリーミングの場合は、S3へのGET/PUTリクエスト数についても留意しておきましょう。基本的にはMediaStoreのDefault Quota以上がS3では提供されている認識です。ですが、MediaStoreでQuotaを引き上げている場合や、個々のコンテナにQuotaを割り当てている場合などは、S3側のQuota、リクエスト数の制限に注意します。必要に応じてバケットの分割やプレフィックスによるパーティション分割、またCloudFrontのOrigin Shield利用などを検討しましょう。
Amazon S3とAWS Elemental MediaPackageのどちらがワークフローに適しているかを判断するには、以下のAWSブログエントリが参考になります。
またAmazno S3をライブオリジンとする場合、以下ブログエントリも確認しましょう。
- Live video streaming using Amazon S3 | AWS for M&E Blog
- Amazon S3 を使用したライブ動画ストリーミング | Amazon Web Services ブログ
必要に応じてデータの退避と削除
ライブストリーミング実施の際のライブオリジンについて、MediaStoreから代替サービスとなるMediaPackageもしくはS3への移行を確認しました。あわせて、MediaStoreに残っているオブジェクトについて確認をしておきましょう。
MediaStoreの利用については、ライブオリジンとしてのユースケースが基本となるかと思います。そのため、アーカイブなど永続的に必要となるデータはMediaStoreには存在しない、というケースが多いのではないでしょうか。
例えばMediaLiveからMediaStoreにファイルをPUTするかたちでライブストリーミングを実施した場合は、設定にもよりますが、ある程度時間が経てばMediaLiveによって古いファイルは削除されていきます。MediaStoreにファイルが残っていたとしても、MediaLiveのChannel終了時などに残ったファイルがそのままだった、という状況かと思います。MediaStoreにあらかじめライフサイクルポリシーを設定しておけば、MediaLive Channel終了後の残存ファイルも削除削除されていることが期待できますね。
いずれにせよ、ライブストリーミングのアーカイブなどは別途S3などに保存されており、MediaStoreコンテナ内のデータはライブストリーミング時のテンポラリなものである、という状況がほとんどかと思います。もしMediaStoreに永続的に保存してきたデータが残っている場合は、S3など任意のストレージサービスにデータを退避しておきましょう。AWS CLIや各種AWS SDKが活用できるかと思います。
MediaStoreに残っているデータが一時的なものであり、永続的な保存を行わないでよい、不要であることが確認できた場合は、MediaStore内のオブジェクト(ファイル)、そしてコンテナを削除しておきましょう。
MediaStoreのオブジェクト削除について、リリース時はマネジメントコンソールからの一括削除ができず、AWS CLIを使ったワンライナーなどを考える必要がありました。
2024年現在では、マネジメントコンソールでコンテナを空にする[Empty]ボタンが実装されています。
もちろん、ライフサイクルポリシーを使用してオブジェクトを削除するといったことも可能です。
Workflow wizardでのMediaStoreの利用を避ける
MediaStoreサービス終了に向けての準備として、代替サービスへの移行とMediaStoreコンテナ内のデータの退避・削除について確認してきました。
ここでもう1点、代替サービスへの移行の話とも重複しますが、うっかりするとMediaStoreを使ってしまいそうなシチュエーションが浮かんだので、注意喚起として記載しておきます。AWS Elemental MediaLiveのWorkflow wizard機能でのMediaStoreの利用です。
個人的にはこのMediaLive Workflow wizard、検証用リソースの作成などでよく利用しています。リソースがサクッと作成できるので非常に便利なんですよね。そんなWorkflow wizardですが、2024年11月現在でもVideo outputにHLS to MediaStore
を選択可能になっています。
実際にMediaLiveを動作させての確認までは行っていませんが、MediaStoreの利用実績のあるAWSアカウントでは、このVideo outputにHLS to MediaStore
を選択したWorkflowの作成までは完了しました。うっかりVideo outputにMediaStoreを選択した検証用のWorkflowが本番運用されたまま2025年11月を迎えてしまう、なんてことがないように注意しておきましょう。
(そういえば、このMediaLive Workflwo wizardのVideo outputでMediaPackageを選択した場合も、まだMediaPackage v1が利用された認識です。どこかでWorkflow wizardにもアップデートが入り、最新のMediaPackage v2やAmazon S3の利用ができるようになることを期待しましょう!)
まとめ
およそ1年後の2025年11月にサービス終了することがアナウンスされたAWS Elemental MediaStoreについて、リリース当時からこれまでに果たしてきた役割を他AWSサービスとの関係性も含めて振り返ってみました。またMediaStoreのサービス終了にともない、その移行先となる代替サービスについて確認してみました。
本文中でも触れましたが、Amason S3で強い整合性をサポートした段階から個人的にMediaStoreとの棲み分けについては気になっていたしだいです。けっきょくのところS3がMediaStoreの機能をカバーしたことで、MediaStore自体はその役割を終えたといえるかと思います。
MediaStore、個人的には「好きなAWSサービス」のうちの1つだったので、役割を終えたことを認識しつつもサービス終了することをとても寂しく思います。「メディア向けに最適化された」ということでライブオリジンとしてのユースケースが前提でしたが、例えばCloudFrontとMediaStoreだけで構成されるWebサイト、Webサービスみたいなものが実現できないかなぁ、などと考えたものです。
サービス終了までおよそ1年となりますが、寂しさに耐えながらも他サービスへの移行やデータ退避、削除など確実に行っていきましょう。