
クラスメソッド データアナリティクス通信(機械学習編) – 2025年4月号
データ事業本部 機械学習チームの鈴木です。
クラスメソッド データアナリティクス通信(機械学習編) の2025年4月号です。2025年3月分のアップデート情報をお届けできればと思います。
はじめに
先月はAmazon BedrockもSageMakerもアップデートが盛りだくさんでした。
BedrockはマルチエージェントやGraphRAGをサポートなど、大き目のアップデートが多数ありました。
SageMakerは推論コンポーネントのローリングアップデートデプロイがリリースされ、運用されている方は嬉しいアップデートだったのではないでしょうか。
アップデート紹介
Amazon Bedrockのアップデート
Amazon Bedrock Data AutomationがGAに
ドキュメント・画像・動画・音声などの非構造化コンテンツから様々な構造化データを取り出すことができます。
コンテンツの種類にもよりますが、サマリーの生成、コンテンツモデレーション、分類などです。
米国西部 (オレゴン)および米国東部(バージニア北部)で一般提供されています。
Amazon BedrockナレッジベースがGraphRAGをサポート
Amazon Bedrockナレッジベースでグラフデータを組み込んだRAGを実現できるようになりました。
GraphRAGは、ベクトル類似性検索とグラフ探索を組み合わせることで、異なるものの相互に関連するデータソースから情報を取得する際の精度を高められるようです。
Amazon Bedrockがマルチエージェントコラボレーションをサポート
スーパーバイザー型のマルチエージェントによるAIエージェントが設計できるようになりました。
マルチエージェントを採用することで単一エージェントで発生するプロンプトの肥大化などの課題を解決することができます。
代わりにテストなどが難しくなりますが、この機能ではエージェントのモニタリング機能とオブザーバビリティ機能も導入されたことがポイントです。
DeepSeek-R1がAmazon Bedrockでフルマネージドに利用できるように
フルマネージド型サーバーレスモデルとして、米国東部(バージニア北部)、米国東部(オハイオ)、米国西部(オレゴン)で利用できるそうです。
Amazon BedrockでLlama 3.2モデルのファインチューニングが可能に
Meta社のLlama 3.2モデル(1B・3B・11B・90B)のファインチューニングがサポートされました。
Amazon Bedrockガードレールがポリシーベースの強制機能を発表
すべてのBedrock InvokeとConverse API呼び出しに対して、条件キーbedrock:GuardrailIdentifierを使い、IAMポリシーに関連付けられた特定ポリシーのガードレールの使用を強制できるようになりました。
Amazon NovaがConverse APIのToolChoiceオプションをサポート
Converse APIで既存のAutoモードに加え、ツールリストから少なくとも1つのツール呼び出しを返すようにNovaに指示するAnyオプションと、特定のツールを返すように指示するToolオプションを指定できるようになりました。
Amazon Bedrockカスタムモデルインポートで、リアルタイムでコストを確認できるように
カスタムモデルインポートで基盤モデルをBedrockにインポートして利用できますが、モデルを実行するために必要な最小限のコンピューティングリソースであるカスタムモデルユニット(CMU)を確認できます。また、CloudWatchメトリクスで使用されるCMUの合計数をリアルタイムで確認し、モデルの切り替えなどを行うことができます。
なお、カスタムモデルインポートは以下のような機能です。
Amazon BedrockでRAGの評価のサポートを一般提供
RAGの性能を評価するための機能が一般提供開始されました。
Amazon BedrockナレッジベースのベクトルデータベースがAmazon OpenSearch Managed Clusterをサポート
検索および分析エンジンOSSであるOpenSearchを利用できるフルマネージドサービスのAmazon OpenSearch Managed Clusterが、Amazon Bedrockナレッジベースでベクトルデータベースとしてサポートされました。
以下でも紹介されています。
Amazon Bedrock Guardrails の画像コンテンツフィルター機能が一般提供を開始
Amazon Bedrock Guardrailsのチェックに画像もサポートされるという、マルチモーダルなガードレール機能です。
以下でも紹介されています。
APIのアップデート
カスタムプロンプトルーターが利用できるようになりました。
ほかにも先に紹介したアップデートに加えて多くのAPIアップデートがありました。
- 2025/03/07 - Agents for Amazon Bedrock - 6 updated api methods
- 2025/03/07 - Agents for Amazon Bedrock Runtime - 2 updated api methods
- 2025/03/10 - Agents for Amazon Bedrock - 3 updated api methods
- 2025/03/10 - Agents for Amazon Bedrock Runtime - 2 updated api methods
- 2025/03/20 - Amazon Bedrock - 3 updated api methods
- 2025/03/21 - Amazon Bedrock - 1 updated api methods
- 2025/03/25 - Agents for Amazon Bedrock - 3 updated api methods
- 2025/03/27 - Agents for Amazon Bedrock Runtime - 1 updated api methods
Amazon SageMakerのアップデート
SageMaker HyperPod Flexible Training Plansが即時の開始と複数のオプションをサポート
Flexible Training Plansは早くても翌日または当日の20時30分(UTC+9時間)を起点に利用開始できるサービスでしたが、最短30分以内に予約を開始できるようになりました。
また、複数のオファーを繋げてオファーを組めるようになり、分割した形でより開始希望日に近いオファーを提案してくれるようになりました。
以下でも紹介されています。
Amazon SageMaker Inferenceが推論コンポーネントエンドポイントのローリング更新のサポートを開始
推論コンポーネントをUpdateInferenceComponent
で更新する際に、InferenceComponentDeploymentConfig
でローリングアップデートに関する指定ができるようになっていました。
Amazon SageMaker Catalogでメタデータ標準を強制できるように
Amazon DataZone上に構築されたAmazon SageMaker Catalogで、メタデータの入力標準を強制できるようになりました。運用上必要な項目を必須にしておくことで、大規模なデータ管理を行う際にも意図通りにカタログを作成することができるため重要な機能です。
APIのアップデート
ドメイン作成時にドメインIDを取得できるようになったり、Processing Jobに新しいインスタンスタイプが追加されたりなど、使いやすさを改善するアップデートが多い印象です。
- 2025/03/03 - Amazon SageMaker Service - 1 updated api methods
- 2025/03/19 - Amazon SageMaker Service - 17 updated api methods
- 2025/03/21 - Amazon SageMaker Service - 3 updated api methods
- 2025/03/25 - Amazon SageMaker Service - 2 updated api methods
- 2025/03/27 - Amazon SageMaker Service - 2 updated api methods
- 2025/03/28 - Amazon SageMaker Service - 7 updated api methods
イベント・サービス情報
相談会
クラスメソッドのアナリティクス分野の支援では、AWS、Google Cloudを中心としたクラウド上でのデータ分析基盤環境づくりにおいてトータルでサポートしています。
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機械学習システム導入支援サービスについて
AWSやGoogle Cloudなどパブリッククラウドにて、機械学習サービスを活用したシステムの導入支援を行います。詳しくは以下のページをご覧ください。
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- ECサイトのレコメンドシステムを構築し、利用者にパーソナライズされたおすすめ商品を提示する
- SNSや問い合わせのログなどから、テキストマイニングを活用したインサイトの発見する
- 画像解析により、工場における不良品検出や農業・畜産業分野での生育管理を効率化する
- 売上や消費者の行動などから、将来の需要を予測する
会社説明会・カジュアル面談
機械学習チームではメンバーを募集中です!4月は10日と22日の会社説明会で登壇しますのでご興味がある方はご参加ください。
また、カジュアル面談もお待ちしております。
最後に
2025年3月に発表された、AWSのML機能のアップデートについて、メンバーでピックアップした情報についてご紹介しました。
データアナリティクス通信(機械学習編) - 2025年4月号は以上です。