Fiivetran の費用試算のポイントまとめ

Fivetran の費用を試算してみます。
2020.09.15

こんにちは。

さっそくですが Fivetran 社の情報を参考に費用試算をしてみました。本記事では、費用試算において確認した内容を踏まえて、費用の考え方を整理し、いくつか試算例をあげてみたいと思います。

Fivetran の費用の考え方や費用感の把握に活用してもらえると幸いです。

Fivetran とは

Fivetran とは一体、、?という方はこちらを参考になさってください。

費用の求め方と用語の説明

費用の求め方

Fivetran 費用は以下のステップで計算します。

  1. Monthly Active Rows(MAR)を求める
  2. Monthly Active Rows(MAR)からクレジット消費量を求める
  3. クレジット消費量と利用プランから費用を求める

用語の説明

・Monthly Active Rows(以下「MAR」)

Fivetran を介して同期された個別のプライマリーキーの数を指します。複数回同期する場合でも、行は1つの請求期間につき1回だけカウントされます。

Fivetran 社の Pricing のページにあった以下の絵がわかりやすかったです。

試算には、この MAR が必要になりますが、おそらく MAR がどのくらいになるかはほとんどの場合わからないと思いますので、以下の2つの方法で検討することをおすすめします。

  • 「Fivetran を用いて同期するテーブルにおけるレコード数」の10%や20%くらいと仮定して試算する
  • Fivetran の14日間のトライアルを通じて、MAR がどのくらいか確かめてみる

・クレジット消費量

MAR がわかりましたら Service Consumption Table と呼ばれるテーブルを用いてクレジット消費量を求めます。

Service Consumption Table

参考:Fivetran Service Consumption Table

クレジット消費量は、上記サイトの以下の計算式を用いて費用を計算します。

  • Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

・利用プラン

クレジット消費量がわかりましたら、Fivetran の利用プランから費用を求めます。

Fivetran の利用プランは以下の3つで、どのプランを利用するかによって1クレジットあたりの費用が決まります。

参考:Fivetran Pricing

試算をしてみる

以下のパターンで試算してみたいと思います。

  1. MAR:1M、プラン:Starter
  2. MAR:2M、プラン:Starter
  3. MAR:5M、プラン:Starter
  4. MAR:10M、プラン:Standard
  5. MAR:11M、プラン:Standard

1. MAR:1M、プラン:Starter($1.00/クレジット)

MAR が1M(1M以上、10M未満)ですので、Service Consumption Table では以下となります。

以下の式に必要な値を抜き出すと、、

Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

  • Base Credits per Month:1000 Credit
  • MAR:1M
  • Monthly Active Row Threshold:1M
  • Incremental Credits per Million MAR:111.11 Credit/M

クレジット消費量を計算すると

Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

= 1000 Credit + (1M-1M)*111.11 Credit/M

= 1000 Credit

月額費用にすると

1000 Credit * $1.00/Credit =$1000

2. MAR:2M、プラン:Starter($1.00/クレジット)

MAR が2M(1M以上、10M未満)ですので、Service Consumption Table では以下となります。

  • Base Credits per Month:1000 Credit
  • MAR:2M
  • Monthly Active Row Threshold:1M
  • Incremental Credits per Million MAR:111.11 Credit/M

クレジット消費量を計算すると

Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

= 1000 Credit + (2M-1M)*111.11 Credit/M

= 1000 Credit + 1M * 111.11 Credit/M

= 1111.11 Credit

月額費用にすると

1111.11 Credit * $1.00/Credit =$1111.11

3. MAR:5M、プラン:Starter($1.00/クレジット)

MAR が5M(1M以上、10M未満)ですので、Service Consumption Table では以下となります。

  • Base Credits per Month:1000 Credit
  • MAR:5M
  • Monthly Active Row Threshold:1M
  • Incremental Credits per Million MAR:111.11 Credit/M

クレジット消費量を計算すると

Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

= 1000 Credit + (5M-1M)*111.11 Credit/M

= 1000 Credit + 4M * 111.11 Credit/M

= 1444.44 Credit

月額費用にすると

1444.44 Credit * $1.00/Credit =$1444.44

4. MAR:10M、プラン:Standard($1.50/クレジット)

MAR が10M(10M以上、100M未満)ですので、Service Consumption Table では以下となります。

  • Base Credits per Month:2000 Credit
  • MAR:10M
  • Monthly Active Row Threshold:10M
  • Incremental Credits per Million MAR:22.22 Credit/M

クレジット消費量を計算すると

Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

= 2000 Credit + (10M-10M) * 22.22 Credit/M

= 2000 Credit + 0M * 22.22 Credit/M

= 2000.00 Credit

月額費用にすると

2000.00 Credit * $1.50/Credit =$3000.00

5. MAR:11M、プラン:Standard($1.50/クレジット)

MAR が11M(10M以上、100M未満)ですので、Service Consumption Table では以下となります。

  • Base Credits per Month:2000 Credit
  • MAR:11M
  • Monthly Active Row Threshold:10M
  • Incremental Credits per Million MAR:22.22 Credit/M

クレジット消費量を計算すると

Base Credits per Month + (MAR - Monthly Active Row Threshold) * Incremental Credits per Million MAR

= 2000 Credit + (11M-10M) * 22.22 Credit/M

= 2000 Credit + 1M * 22.22 Credit/M

= 2022.22 Credit

月額費用にすると

2022.22 Credit * $1.50/Credit =$3033.33

気になったこと

  • 最初の同期は MAR としてカウントされるのか(課金対象)になるのか
    • 基本的にカウントされない(課金対象ではない)とのこと
    • 制約を含めた詳細は Consumption-Based Pricing の Edge cases をご参照ください。

まとめ

ということで Fivetran の費用試算をいたしました。計算が少々複雑ですが、ざっくりどのくらいの費用感になるのかイメージいただけたのではないかと思います。

1つポイントとして、Service Consumption Table を見ていただくと、MAR が大きくなるほど、行あたりのクレジット消費量(コスト)は対数的に小さくなっている点があります。これによって、MAR が倍になればコストも倍になるかというとそうではないことがわかります(例えば、上記で MAR:1M と MAR:10M を試算していますが、MAR が10倍になったからといってコストは10倍になるのではなく、2倍程度に抑えられていることがわかります)。データソースからデータロードするところを、開発に頼るのではなくサービスに寄せれば寄せるほどコストメリットがあります。加えてデータ分析に行き着くまでの準備にかかる時間を短縮して、データ分析にかけられる時間が多く取れるようになります。

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