JAWS-UG 福岡 #16 で re:Invent 2023 に参加した人枠として登壇しました #jawsugfuk #jawsug

2023.12.16

はじめに

CX事業本部 Delivery部 の田中孝明です。

「JAWS-UG 福岡 #16:12度目はちょっと濃い目にJAWS Festa2023からAWS re:Invent 2023を振り返ろう」で re:Invent 2023 に参加した人枠として登壇しましたので資料を公開します。

登壇資料

登壇内容

Amazon CloudWatch

(Preview) クエリを自然言語で生成できるように

  • CloudWatch Metric Insights のビルダー機能に慣れていない場合でも欲しいデータを自然言語からクエリを生成できるように

異常検出、パターン分析のための機能が追加

  • パターンビュー: 似たようなパターンのログを集約してエラー傾向などの分析に利用
  • 比較モード: 検索していく期間に対し、昨日・前週・前月のログの比較ができる
  • ログ異常検出: 異常検知設定で異常検出ディテクターを設定して、特定パターンの通知量の増大などを検出

ハイブリッド・マルチクラウドなメトリクス検索が可能に

  • CloudWatch Metrics でオンプレ環境や他社クラウドをソースとしたメトリクス検索が可能に
  • 検索するデータソースは利用者が独自に定義できる、Amazon OpenSearch / Amazon Prometeus / Azure Monitor / Prometheus

低頻度アクセス用のログクラスが追加

  • 新しいログクラス Infrequent Access が追加
  • データ転送量が半額に、S3 や Kinesis Data Firehose と同等に
  • サブスクリプションフィルター・メトリックフィルター・S3 へのエクスポート・異常検出などの多くの機能が利用できない

Amazon CodeCatalyst

Enterprise Tier が追加

  • カスタムブループリントが使えるようになり、ソースコードや CI/CD ワークフローをテンプレート化して組織に適用できるように
  • ユーザーあたり $20 / month
  • Free Tier / Standard Tier / Enterprise Tier と組織に合わせてプランを選択できるように

AWS Lambda

AWS SDK for Rust / AWS SDK for Kotlin が GA に

  • 300 以上の AWS サービスへのアクセスをサポート
  • 今までプロダクション環境での利用を控えていたケースも導入に踏み切れそう
  • 将来的に Kotlin/Native などの追加プラットフォームもサポート予定

AWS AppSync

RDS Data API で構成された Amazon Aurora クラスターのサポートを強化

  • Data API で構成された MySQL / PostgreSQL データベースに AppSync GraphQL API の作成がサポート
  • 今までよりも簡単に、コードを記述することなく Aurora を使用可能に

Amazon SQS

FIFO キューの高スループットモードの制限がバージニア北部などのリージョンで大幅アップ

  • バージニア北部、オレゴン、アイルランドリージョンで高スループットモードの制限が 18000TPS から 70000TPS に
  • 東京リージョンは据え置き (9000TPS)
  • リージョン限定だが、より高いスループットが必要な際の検討に

DLQ のリドライブ送信先に FIFO タイプのキューを指定できるように

  • 今までは標準タイプのキューのみの指定だったが、FIFO タイプのキューも指定できるようになり、配信不能時の処理順が重要なケースで利用可能に

AWS IAM Access Analyzer

自動推論によるカスタムポリシーチェックが追加

  • 許可しているが未使用のアクション、IAMロール の検出が簡単にできるようになった
  • 既存のポリシーと比較して、新しいアクセスが許可されているかを検知する API: CheckNoNewAccess が追加
  • 特定のアクセス許可が含まれていないかをチェックする API: CheckAccessNotGranted が追加

AWS Compute Optimizer

EC2 インスタンス向けに推奨事項のカスタマイズができるように

  • 対象のリージョンの選択、推奨に含める EC2 インスタンスタイプとファミリーの選択、ルックバック期間の設定、CPU 使用率(しきい値、ヘッドルーム)の選択がカスタマイズ可能な項目として追加

Application Load Balancer

ターゲットの障害検知からトラフィックを分割するアルゴリズムが選択できるように

  • 自動ターゲット重み付けで背後のターゲットの障害、パフォーマンスの低下を検知して別のターゲットに自動的にトラフィックを流す機能
  • ロードバランシングアルゴリズムにラウンドロビン・最小未処理リクエスト以外の選択肢が追加に

Application Composer

Application Composer から Step Functions の編集が可能に

  • AWS Step Functions Workflow Studio との統合することで、Step Functions の編集もできるようになった
  • 今年は Cloud Formation で使えるリソースが対応したのでほぼやりたいことができるように

さいごに

Keynote 以外で発表されたアップデートを追った話をしました。今年も 200 個近いアップデートが re:Invent 2023 の期間中に発表されたこともですが、そのアップデートのほぼ全てが DevelopersIO にあることにも弊社の素晴らしさを改めて実感しました。