Looker:JOIN 2019 at San Francisco 「Morning Keynote(1日目)」参加レポート #looker #JOINdata
2019年11月05日(火)〜2019年11月07日(木)にて米国サンフランシスコで開催されているLookerの年次カンファレンスイベント『JOIN 2019』。今年は弊社から計3名のメンバー(しんや、たまちゃん、yama)が現地参戦しています!
当エントリでは、『JOIN 2019』最初の基調講演についてレポートします。
セッション概要
当セッションの概要は以下の通りです。
Morning Keynote
登壇者:
Frank Bien氏(Looker社 CEO)
Hyoun Park氏(Amalgam Insights社 CEO & Principal Analyst)
Nick Caldwell氏(Looker社 CPO)
Jen Grant氏(Looker社 CMO)
Patrick Munis氏(NewWave社 CEO)
Iain Niven-Bowling氏(Essence社 Managing Director)
セッション概要:
Welcome to JOIN 2019! Don’t miss our opening keynote as Looker CEO, Frank Bien, kicks off the conference and reflects upon a momentous year for Looker and the data & analytics space. Frank will be joined by Looker customers, partners, industry experts, and other distinguished guests who will give insightful perspectives on how data is reshaping our world, including the way we live and the way we work.
JOIN2019へようこそ!LookerのCEOであるFrank Bien氏が開会の基調講演を行い、Lookerとデータ分析分野の重要な年を振り返ります。Frankは、Lookerの顧客、パートナー、業界の専門家、その他の著名なゲストに加わり、データが、私たちの生活や働き方を含め、世界をどのように変えているかについて、洞察に富んだ見解を(私達に)与えます。
オープニング(映像)
※下記より、登壇者を第一人称としてレポートを記述します。
Frank Bien氏(Looker CEO)
JOIN 2019へようこそ!
今回の会場について詳しく知っている人はいますか?ここは、かつて有名なミュージシャンが多数ライブを行った会場として有名です。このような場所でJOINを開催できることを素晴らしく思います。
今年のイベントの規模ですが、昨年と比較して、かなり大きくなっています。
既に昨日からハッカソン等のイベントを開催済です。
Lookerには認定資格制度がありますが、今回のJOINで150人が受験する予定です。
昨年からのLooker社としての成長の度合いです。昨年からマルチクラウドにフォーカスし、DBの対応範囲も広げました。また、Lookerを利用してビジネス課題の解決を図るケースも増加しました。
レベニューの数値です。企業としての規模もスムーズに増えていっています。エンタープライズも中小企業もあります。
業界は常に変化するので、それに合わせてプロダクトを開発したり、ソリューションを提供していかないといけません。
シフトからクラウドへ…データはもう既にクラウドに集まっています。ヘルスケア分野もファイナンシャル分野でも、です。
10年前だと、クラウド中央集権化への進行が目立ちますが、現在は、SaaSへの移行が目立ちます。各企業でSaaSサービスを活用し、DBのサイズもどんどん増えていきます。特に分析用DBは、よりスピードやパフォーマンスを求められるようになってきました。
従来のBIは沈んできています。いつまでも同じツールを使い続けるとは限らないのです。
もう一つ大事なのは、(データは、ダッシュボードや統計レポート、モデルなどの使い道があるけど)データとどう向き合っていくかを考えていく必要があるということです。
Lookerはリアルタイムでデータをみて、ワークプロセスを随時改善していきます。これは、従来のBIではできなかったことです。セキュリティでも、レイヤーがトップの人にも、アクセス権限を上げることが出来ます。
ユーザーは常に新しいものを欲しがります。ですので、今後はGoogle Cloudとコラボレーションしていきます。一緒になる理由ですが、Googleはデータを理解していて、データに対しても高い知見があります。そして、それだけではなくて、何より一番の理由は文化です。
ここで、よりデータ分析のエキスパートを呼んでみたいと思います。
Hyoun Park氏(Amalgam Insights CEO & Principal Analyst)
私は、今日に至るまで、データと長い間向き合ってきました。今はデータ分析業界にいますが、私たちは長い間テクノロジーをみてきました。
私のLookerとの出会いはどこかのカンファレンスかイベントのブースでした。最初っからそのプロダクトに惹かれました。
2003年のマネーボールという映画を覚えていますか。重要なのはブラッド・ピットが主演ということではなく、どれだけデータが重要かということを、より教えてくれた、ということです。
この時代、色々なツールも出てきていた。BIとかセールスツールとか色々出てきてたけど、全ての分野を網羅するものはありませんでした。そんな中、2015年ごろにLookerが注目されてきました。
しかし、データに関する新しい課題も表出し始めました。一つ目は「Data expansion」。多くのデータがここ2年以内で発生したものです。テラバイトが当たり前になってきました。二つ目は「Analytics add Scaling」。AIとかアルゴリズム等での計算、データアナリティストや。トレンドにもなってるデータサイエンティストがどんどん必要とされてきています。3つ目は「Apps」。200−300人規模の企業でも、たくさんのSaaSサービスを使っています。エンタープライズ規模だとさらに多いです。どれがどれだけ使われているのか、企業内でも管理しきれない状態です。
これから、データヒーローを呼びます。これらの問題にLookerがどう関係したのかお話ししてもらいます。
※LookerのCEOフランク氏とCTOのロイド氏が登場。
パネルディスカッション
なぜLookerを作ったのか
私はLooker以前に複数の企業のCEOをしていました。その時、データでのコラボレーションにおいて、何が起こってるかを知る必要がありました。
Lookerのカルチャーの出発点はサンフランシスコ・サンタクルーズのベイエリア なので、ゆるっとやるのではなくてアンケートやリクルートなど、組織をしっかり作っていく必要がありました。Customer Loveという言葉がありますよね。オフィスをみたらフレンドリーなだけではないですよね。
なぜGoogle?
ベンチャー企業にとっては大きな決断でした。4~5年間、Benと働いていて、顧客重視な部分が本物だと感じていました。一緒にプロダクトを作っていく、カルチャーをシェアする等、多大なエネルギーがそこにはありました。
Googleは素晴らしいプロダクトです。データに関する世界一のプロダクトだと思っています。とても楽しみ、一緒になると素晴らしいことが起こると思っています。
5~10年後のLookerはどうなっている?
Lookerはマーケットと異なるポジショニングにできない中心に位置しています。すべてのデータを繋げる役割を持っています。Lookerはデータの上にあるので、リアルタイムで複数のデータソースと接続できて、データとの成功を実現します。色々やることがたくさんあるけどこれ以上話せません。
情報との直接接続、データベースとの連携、スキーマ、ELTやETLを話しているところでパイプラインを変えていける
次なるテクノロジーに何をみる?
難しい答えです。まだ準備できてないものがあります。でも何かくると思いますが、タイミングはわかりません。何が準備できたか、できているか、何がくるのか、何を世界が変えていくか、見るのが楽しみです。
マイクロエコノミックス。どうやって理解するか、どうやってデータを活用するか、どうやってマイクロウェーブにするか。カスタマーをハッピーにするにはどうしたらいいか…。
Patrick Munis氏(NewWave CEO)
私たちはアメリカの問題を解決することを目指しています。最初にめをつけたのはヘルスケア分野です。それは非常に機能不全なデータばかりが存在する分野でした。また、形式とレガシーシステムでデータはロックされています。同時に、この種の問題を正しく解決するために、最高の技術を組み合わせて使用する必要があることも認識しました。
私たちは旅行をしました。実際にシリコンバレー周辺のツアーを行って、この問題を解決するために使用できる最高のテクノロジーのいくつかを実際に把握しました。そして、ご存知のように、LookerやSnowflakeのような会社を探すことができました。
2010年には医療保険制度改革が制定され、「彼」は米国の医療エコシステムに新たなレベルの複雑さをもたらした。 医療保険制度改革は現在も存続しています。複雑さの一部として新たなシステムが追加されます。また私たちのような企業にその機会を提供しています。予算の25%が医療に使われ、毎年10億ドルが連邦政府のイノベーション・プログラムに費やされ、百万人の医療従事者がこのシステムを利用しています。
私が目にする出来事の影響は、どこにでも影響を及ぼします。私たちが直面している大きな課題について少しご説明します。5ペタバイト近くのデータがあります。政府のためにこれらを計算するにはどうすればいいのでしょうか。このような問題や問題は従来の型システムで構築できません。
私たちは医師のための次世代ダッシュボードを構築しています。だから今、医師は、あなたがリアルタイムでSnowflakeから指標を見ることができます。そして私たちが今やっていることの多くは、私たちも物事を構築していることと同じです。
Nick Caldwell氏(Looker CPO)
昨日聞いたユースケースについてお話しします。私は衣料品店で働いている人に会いました、彼らはLookerを使っています。彼らが行ったのは、販売在庫からすべてのデータを集めて、顧客データもそれに合わせました。それからiPadのアプリを作って店長全員とフロアの人それぞれに渡しました。これは本当に素晴らしいことです。顧客がドアの前に入ってくると、服のサイズや好みのスタイルが分かります。誕生日なのかどうかを知られていて、ギフトカードをもらえるようになれば、もっと素敵なことができます。ここで重要なのは、その販売員が、今やヒーローのように見えるということです。彼らがヒーローに見えるのは、ビジネスから入ってくるデータの力を得ているからです。
5年前、20TBを5秒で実行できるなんて思いもしませんでした。セールスフォースや他のデータを集約できるなんて思いもしませんでした。SaaSがこんなに増えるなんて思いもしませんでした。上司が「データエンジニアってなに?」って聞いてきたんです。これらのようなことが考えられなかったから。もし5年前に現在を予測できてたらどうなんでしょうね。
テクノロジーの進化がすごく早いです。チャレンジングにもなっています。データの構造は簡単になっているけど、今後は、すべての人がデータを理解していく必要が出てきます。どうやってもっとデータとコネクトするか、データからエクスペリエンスを得ることができるか…。要するにデータでどうやって仕事をゲットできるかってことです。
データヒーローになると企業から重宝されます。そして、それが誰でもなれるようになります。今後の将来像はどんなものでしょうか。それは、4つあります。
最初にすべきことは、柔軟性を備えたデータインフラを構築することです。これは、データベースへの接続速度が低下する可能性があることを意味し、単一のベンダーとのミーティングに縛られたくないということです。
第二に、データモデリングはすべてチームスポーツになったと思います。ある会社は、何百人もの人が同時にデータモデリングをしています。これは非常にエキサイティングなことです。高いレベルで考えてみてください。これは私たちがもはやテーブルにつくだけではないということを意味しているのでしょうか。データ・モデルを使用して部門全体を結合しています。そして、それは今、実際に事業化し、運営するためのビジネスとなっています。データが組織にとってこれほど価値のあるものになると、それが組織固有の問題であるかのように扱わなければならないという特別な状況になり、高品質のデータが完全に一貫して利用できるようになります。
第3に、BIを色々な人々のところに行くようにします。ここでは、ダッシュボードやレポートが常に正しく表示されるようにするということ以外、何も説得できません。生産性とコラボレーションのために、すでに人々が使用しているツールにBIを統合してはどうでしょうか。例えば、Microsoft Officeは、私たちの従業員が毎日使用している多数のツールですが、そのデータが、人々が仕事をするための適切なコンテキストに配置されるようにすると、さらに多くのことができるようになります。
さらにもう一つ。私たちはダッシュボードとレポートを使って、人々がその場でリアルタイムで意思決定するのを助け、彼らが仕事を得るのを助けるアプリケーションに統合することができます。例えば倉庫管理者には多くの人がいます。在庫を把握して、補充できるかもしれないということですね。
Iain Niven-Bowling氏(Essence Managing Director)
私のいるWPPは世界最大のマーケティング会社です。今回はEssence(WPPの中)について、また、データではなく人について話します。 Essenceはユニリーバとかグーグルの広告を担当しています。
業界の課題について。最初はテレビ。消費者の一番の大きなコンテンツだったが、最近は変化が起きています。Netflixは見る人がコンテンツを選びます。このコンテンツはもっと成長するでしょう。こういったものは、消費者の行動を変えます、消費者の行動が変わると、広告の打つタイミングも変わってきます。
人間の行動履歴の影響、広告、デジタル広告、GDPR、CCTA…広告業界も変わってきています。Essenceは広告とデータを組み合わせてビジネスを行い、その波を乗り越えています。
Jen Grant氏(Looker CMO)
JOINのテーマは「喜び」じゃないの?的な話を同僚としました。「喜び」とは、これまで知らなかった視点の洞察が真実であった瞬間、データの中で発見した瞬間、あるいは今やったことが真実であった瞬間です。今日の講演者のようにデータが世界を変えるのです。
そのためにLooker社メンバーは、参加者の方は全力でサポートするのはもちろん、スタンプラリーなどのイベントも用意しています!各セッションやスポンサーブースも充実しております。
おわりに
Lookerの機能などではなく、データ分析、データを分析する人、またはデータそのものにまつわる話がたくさん出てきました。こういったところも抑えつつ、データ分析に取り組みたいですね。