[まるクラ勉強会 ONLINE #3] Amazon Rekognitionのカスタムモデルで独自のモデレーションモデルをトレーニングする
データ事業本部 インテグレーション部 機械学習チームの鈴木です。
2024 年 11 月 13 日 にオンラインで まるクラ勉強会 ONLINE #3 という勉強会がありました。
「Amazon Rekognitionのカスタムモデルで独自のモデレーションモデルをトレーニングする」というタイトルで登壇しましたので資料を公開します。
登壇した資料
以下の資料になります。
同内容は以下のブログにもまとめております。
ポイント
AWSでコンテンツモデレーションをする選択肢をまとめてご紹介しました。
今回ご紹介したAmazon Rekognitionのコンテンツモデレーション機能は、警告ラベルを付けたい特定のシチュエーションがバッチリ映った画像・動画に対するものという理解が良いかなと思います。
それ以外の目的やコンテンツについては、別の選択肢も検討する必要があります。
Amazon Rekognitionのカスタムモデレーションは、Rekognitionでサポートしているモデレーションラベルへ、デフォルトでは割り当てられないコンテンツについてもカスタマイズしてマッピングできるものになります。
アダプターを訓練することでカスタマイズができますが、一連の流れはAWSのコンソール上からできます。
今回は以下の課題設定で、ただのレーズンの画像をアルコールとしてラベル付けできるようにカスタマイズしてみました。
自社のECサイトで、高級ワインの取引が行われており、配送時に破損するなどトラブルが多発している。
そもそも酒類の取引は認めておらず、アルコールに関するアイキャッチを設定できないようにコンテンツモデレーション機能でブロックしているが、高級ワインを表す画像としてレーズンの画像が使われるケースがあり、知らないうちに販売が続いていた。レーズンの画像もアルコールとしてラベル付けしたい。
なお、この課題設定だと、Rekognitionのデフォルトのラベル検出やカスタムラベルの機能でレーズンの画像を検出しても成り立つのですが、今回は機能の例としてご紹介しました。
例えばカスタムラベルを使う場合とどちらがいいのかというご質問も頂きましたが、カスタムラベルは推論のためリソースをプロビジョニングするのに対し、カスタムモデレーションは推論コンテンツの数に応じて課金のため、課金形態が異なります。金額の観点では、使い方によってどちらが優位かは変わってくるため、試算をして決定がよいかなと思います。
最後に
まるクラ勉強会 ONLINE #3の資料についてご共有しました。参考になりましたら幸いです。