re:Invent2022Expo出典パートナーで個人的にアツいサービスを8つ紹介 #reinvent

re:Invent2022Expo出典パートナーで個人的にアツいサービスを8つ紹介 #reinvent

re:InventのExpoには毎年膨大な数のスポンサーが出典していますが、それを回ってみた中で、ハマコーなりに気になったサービスを8つ紹介します。
Clock Icon2022.12.05

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「来るたびに思うけど、なんやねん、この規模は…」

re:Invent2022のEXPO会場についた時の感想です。

いやほんと、re:Inventの規模感を身を持って体感できるイベントが、このEXPOです。いわゆるひとつの展示会場。re:Inventは各種セッションやアクティビティなどの数も膨大で桁外れなのですが、このEXPOもそれに負けず劣らず規模がでかい。

そんなブースをうろついているだけでも楽しいのですが、今回は、主にアプリケーション開発の文脈で使えそうなサービスを中心に8種類ほどまとめてみました。どれも、珠玉の面白そうなサービスなので、気になった方は、是非トライしてみましょう。

(祭) ∧ ∧
 Y  ( ゚Д゚)
 Φ[_ソ__y_l〉     マツリダワッショイ
    |_|_|
    し'´J

re:Invent 2022のExpoとは?

公式サイトの説明はこちら。

AWS re:Invent 2022 Expo | Amazon Web Services

公式サイトでは、いろんなフィーチャーが紹介されていますが、一言で言うと「祭り」です。AWSの公式コーナーもかなりの規模ありますが、それ以上にre:Invent2022に出典しているスポンサーのブースが所狭しと、そして、異常に広大なスペースに出典されています。

会場全体で、300メートル四方あるのでは?と思うぐらいの広大さで、ブースを歩きながらいろんなお土産をもらうだけでも、丸一日は潰せるだろうぐらい盛況でした。

この中でいろんな企業のブースを回って、担当の方と話してみて、ハマコーなりに琴線にふれた面白そうなものを中心にまとめてみました。資料としての網羅性などは一切考慮していない独自のセレクションですよ。

紹介するサービス一覧

今回紹介しているサービスの一覧です。フリートライアルの有無も分かる範囲で書いているので、ここから各公式サイトに飛んでもらっても良いかと。

公式サイト キーフレーズ 特徴 フリートライアル有無
Solace Powering real-time event-driven enterprises オンプレ含めたマルチクラウドにおけるイベント管理ツール 有り、60日間
Quali Simplify & Accelerate Youre Infrastructure Processes インフラ環境プロビジョニングの横断的なフルマネージドサービス Torque:30日間
CloudShell:申請必要
Unqork Introducing Codeless as a Service (CaaS) モダンノーコードプラットフォーム 無。代わりにガイドツアーへの申込みフォーム有
Console Connect THE SIMPLER, SMARTER WAY TO CONNECT コンソールから即利用できる、グローバル最高水準のNetwork as a Service 無。無料のコンソールアカウントを作成後、各リソース作成でコストが発生
Hasura Instant GraphQL on all your data DBスキーマから一分でGraphQLサーバ構築 セルフホステッド:無料
SaaS版:Tireにより異なる
Appian Low-Code Platform ローコードプラットフォーム(業務プロセス、ワークフローの自動化) 申請による無料アカウントの申込み
Lens The Kubernetes IDE Kubernetes環境の統合運用管理を目的としたデスクトップ製品を中心としたサービス群 PERSONAL:無料
PRO:30日間試用期間有り
LaunchDarkly Fundamentally change how you deliver software 統合プラットフォームによるデプロイ特化サービス Starter:14日間試用期間有り
Pro:14日間試用期間有り

Solace「オンプレ含めたマルチクラウドにおけるイベント管理ツール」

Advanced Event Broker. An event mesh for connected enterprises | Solace

Powering real-time event-driven enterprises

リアルタイムイベントドリブンを軸としたサービスを展開。イベント・ストリーミングのフルマネージドなプラットフォームで、企業がイベント駆動アプリケーションの活用を支援。

  • イベントメッシュを構築し、あらゆる環境でイベントをストリーミング
  • イベントの設計、発見、共有
  • 企業全体のイベントフローを可視化し、管理

上記の画像イメージで説明されているように、マルチクラウド、さらにオンプレミスも含めたイベント連携が可能となるサービスのようです。各クラウド環境の中では、近年AWSのEvent Bridgeのような、イベント関連系を専門とするマネージドサービスが非常に充実してきていますが、それを、マルチクラウドにまで広げることで、企業全体の分散アプリケーションの構築と一貫した管理ができるとのことです。

試すことはできるか?

以下のページから、60日間のフリートライアルの申込みが可能。

Try It Now - Solace

Quali「インフラ環境プロビジョニングの横断的なフルマネージドサービス」

Simplify & Accelerate Your Infrastructure

Simplify & Accelerate Your Infrastructure Processes

Build, deliver, and manage your complex infrastructure and environments faster and more efficiently.

複雑なインフラ環境の構築をより加速させ、より効率的に管理する製品。インフラを再現可能なブループリントに変換し、継続的に環境を管理し利用方法を標準化します。

  • 自動化
    • インフラをすぐに稼働できる環境に自動的にプロビジョニング
  • デリバリー
    • CI/CDのツール内で、セルフサービスと自動化により、オンデマンドで環境をデプロイ
  • メンテナンス
    • コードと環境の差分を検出(ドリフト検出)し、チームで展開すべき全てのインフラに適用されるアップデートをプッシュ
  • 最適化
    • クラウドの設定を管理するためのポリシーを設定し、不要なコストを削減し、セキュリティリスクを軽減

ユースケースとして、適用領域が6種類紹介されています。Terraform以外にも、HelmやKubernetesに対応しているのは、適用範囲が広くて良いですね。

  • Terraform
  • Helm
  • Kubernetes
  • Self Service Deployment
  • CI/CD Deployment
  • Cloud Cost Management

Terraformのユースケース

Terraform Automation | Quali

Terraformでプロビジョニングされたインフラを一元的に管理し、開発者がセルフサービスとCI/CD自動化によって、オンデマンドでデプロイできるとのこと。Terraformアセットを一元管理し、そこからのデプロイとドリフトの検出、環境の構築まで全て、Torqueというツールで対応が可能なようです。

また、ドリフトの検出とアラートにも対応していて、統一されたコンソール上で、このような画面でリアルタイムに確認が可能です。

試すことはできるか?

以下のページから、トライアルの申込みが可能。製品により扱いが異なります。

Free Trial for Quali Torque and CloudShell

  • Torque
    • AWSおよびAzureインフラのデリバリの簡素化、高速化が必要なDevOpsチーム向け
    • 30日間の無料トライアル有り
  • CloudShell
    • オンプレとクラウドのハイブリッド環境向けのプロビジョニングツール
    • トライアルは申込みが必要

Unqork「モダンノーコードプラットフォーム」

Codeless as a Service | Enterprise Apps | Unqork

Introducing Codeless as a Service (CaaS)

“CaaS isn't just another tool in a tool shed. It's a category that hasn't existed before.”

いわゆるひとつのコードレスサービス。既存のテクノロジーは限界に達していて、Unqorkを使うことでモダナイゼーションをイノベーションを加速し、よりビジネスに密着した形でスマートに実装することを目的とした製品です。

  • マーケット投入までの時間を短縮
    • 従来の方法に比べて3倍早く投入
  • レガシーコードの排除
    • アプリケーションロジックの動作をコードから除外し、技術的負債の増大を排除
  • 低コスト
    • コード/ローコードベースのアプローチと比較し、TCOを3分の1まで削減

製品概要の動画をみてましたが、非常に実現できることが多く、UIも直感的で使いやすそうでした。ノーコードツールは、DBアクセスが必要な業務ロジックなどを組み込もうとすると途端に扱いが難しくなる印象ですが、そのあたりのジレンマをどうやって解決するのか、興味深いです。サイトを見ていると事例も多く、今勢いのあるのーコードツールの一つと言えるんじゃないでしょうか。

試すことはできるか?

サイトからフリートライアルについての記述を見つけることができませんでした。導線として基本はデモをリクエストして商談を行うことが基本のようです。

また別の導線として、ガイドツアーへの申込みフォームが用意されており、ここからより詳細に製品内容を把握することが可能なようです。

Register: Guided Tour of Unqork's Codeless Platform

Console Connect「コンソールから即利用できる、グローバル最高水準のNetwork as a Service」

Software-Defined Interconnection Provider - Console Connect

THE SIMPLER, SMARTER WAY TO CONNECT

Manage and grow all your mission-critical network connections in real-time through one easy-to-use platform.

世界最高水準のグローバルネットワークを利用した、クラウド間高速接続サービス。

  • 簡単サインアップ
    • データセンター、アプリケーション、各パートナーとの接続を即時サインアップ
  • グローバル仕様
    • グローバルで最高クラスのプライベートネットワークインフラ
  • 信頼性とパフォーマンス
    • インターネットではなく、Network-as-a-Serviceを通じて、ミッションクリティカルなワークロードのセキュリティ、スピード、パフォーマンスを向上させることが可能
  • オンデマンド
    • ビジネスの状況に応じて、柔軟に対応
    • 複雑でコストの掛かるネットワーク接続とはおさらば

最初理解が難しかったのですが、NaaS(Network as a Service)と呼ばれるサービスのようで、グローバル最高クラスのプライベートネットワークを、サービスとして提供する形態のようです。コンソールアカウントの作成は即時にできるので、試してみたのですが、DataCenterの一覧がこのように表示されており、これらデータセンター間の接続をオンデマンドでコンソール上から実施できるとのこと。

帯域の大きさもコンソールから設定。設定内容で、どの程度料金がかかるか、即時計算してくれます。

もちろんマルチクラウドにも対応していて、CloudRouterを利用して、およそ主要なパブリッククラウド間のプライベートネットワーク構築を、統一されたコンソールから実現可能とのこと。なんかすごいな…

試すことはできるか?

コンソールのアカウント作成は、非常に簡単な手続きで即可能です。後は、実際に利用するネットワークの帯域や拠点により従量課金される仕組み。

Hasura「DBスキーマから一分でGraphQLサーバ構築」

Instant GraphQL APIs on your data | Built-in Authz & Caching

Instant GraphQL on all your data
- TickBuild modern apps & APIs 10x faster
- TickBuilt in Authorization & Caching
- TickBlazing fast GraphQL & REST APIs
- TickOpen source

データベースから、GraphQL用のAPIを1分間で作成するプロダクト。ローカルでもクラウドでも動作し、既存のデータベースに接続設定することで、プロダクションで利用できるGraphQLサーバを実装可能とのこと。メインのDBエンジンは、OSSとして公開されています。

hasura/graphql-engine

Hasuraが対応しているデータベース

サポートしているデータベースの数はなかなか多く、以下のデータベースが対応しています(2022年12月時点)。

上の一覧にはAmazon Auroraもありますが、MySQLには現在対応していないので注意です。

  • サポート済み
    • PostgreSQL
    • SQL Server
    • Big Query
  • カミングスーン
    • Oracle
    • MongoDB
    • MySQL
    • Elastic

詳細な一覧は、対応予定のものも含めて以下で確認できます。

Instant GraphQL APIs & REST APIs on Databases

Hasuraの使い方

主に3種類の利用方法があり、それぞれで値段が異なります。オープンソースベースなだけありセルフホステッドだと無料で使えるのも良いですね。SaaS版も個人利用は無料なので、サクッと試すことができます。

  • Hasura Community Edition(CE)
  • Hasura Community Edition(EE)
  • Hasura Cloud
    • SaaS利用版
    • Free版有り(個人利用のみ)
    • Standardは、$99/mo/project。無料お試し期間有り
    • Enterpriseは、さらにサポート月。価格は要問い合わせ

その他参考情報

DevelopersIOには、弊社が執筆しているHasuraの記事一覧もあります。

Hasura の記事一覧 | DevelopersIO

appian「ローコードプラットフォーム(業務プロセス、ワークフローの自動化)」

Appian: Low-Code Platform for Workflow, Automation & Process Mining

Build enterprise apps and workflows rapidly.

Our unified low-code platform and solutions maximize your resources and dramatically improve your business results. Solve your business process challenges.

ローコードプラットフォームサービス。ワークフローの構築を統一プラットフォームでデータを統合し、そこにアプリケーションを統合することで、ビジネス全体を自動化し、効率化するサービスです。

ざーっと公式サイトを見た限り、非常に広範な領域をカバーしているようで、Visualによるモデルの作成、専用IDEの提供、オートコンプリート、共通業務ルールの作成などに対応してます。

試すことはできるか?

こちらから、メールアドレスを入力することで、無料アカウントの作成ができます。

Start Free with Appian Community Edition - Trial | Appian

LENS「Kubernetes環境の統合運用管理を目的としたデスクトップ製品を中心としたサービス群」

Lens | The Kubernetes IDE

The way the world runs Kubernetes

Kubernetes is the OS for the cloud. Thousands of businesses and people develop and operate their Kubernetes on Lens — The largest and most advanced Kubernetes platform in the world.

主要製品は、Lens Desktopで、Kubernetesのコンソールを提供するサービスです。基本的にはクライアントのデスクトップで動作させる前提で、主要なプラットフォームに対応しています。オープンソース上に構築されていて、Kubernetesとクラウドネイティブエコシステムと深く連携しています。

  • Mac OS Intel Chip (.dmg)
  • Mac OS Apple Silicon (.dmg)
  • Windows x64 (.exe)
  • Linux x64 (.rpm)
  • Linux x64 (.deb)
  • Linux x64 (AppImage)
  • Linux x64 (.snap)

あらゆるKubernetesで動作し、複雑さを解消し生産性を向上させる。開発者から運用担当者、スタートアップから大企業まですべての人が利用可能。Youtubeでデモ動画も公開されています。

また、Lens Kubernetesというものも提供されており、パブリッククラウドでもオンプレミスでも構築できるKubernetesプラットフォームとして利用可能とのことです。

Lens Kubernetes

試すことはできるか?

Pricingページに記載があります。所属組織の売上(もしくは資金調達額)の制限はありますが、PERSONALプランであれば無料で利用できます。

Pricing

  • PERSONAL
    • 無料
    • 制限として、会社の所得が年間1000万ドル未満であること
  • PRO
    • $19.90/Month
    • 30日間の無料試用期間有り
    • PERSONALプランの機能に加えて、チームコラボレーションや、24*5のサポート有り

LaunchDarkly「統合プラットフォームによるデプロイ特化サービス」

LaunchDarkly: Feature Flag & Toggle Management

Fundamentally change how you deliver software.

Innovate faster, deploy fearlessly, and make each release a masterpiece.

デプロイ〜リリースに特化した統合プラットフォームサービスです。本番リリースはどんな時代も緊張するセンシティブな作業ですが、LaunchDarklyを利用することで、リスクを最小化し、安全なシステム移行や本番環境での事前の検証などを、統合プラットフォーム上で管理運用できるとのこと。

PRODUCT OVERVIEW | LaunchDarkly

機能フラグの設定によるデプロイ管理

あらゆるプラットフォームへの接続対応(クラウドだけではなく、AndroidやiOSにも対応)

チームへのデータを元にした知見の提供

試すことはできるか?

Pricingページはこちら。

LaunchDarkly: Pricing | LaunchDarkly

プランは3つに分かれていて、StarterとProにはそれぞれ14日間のトライアル期間が設定されています。とりあえず触ってみるのであれば、Proの14日間トライアルから初めて見るのが良さそう。

  • Starter
    • $8.33/Month Build Annually
  • Pro
    • $16.67/Month Build Annually
  • Enterprise
    • 要問い合わせ

re:InventのEXPOは宝の山

以上、自分がブースをうろつきながら、おもに開発目線で気になったサービスをざーっとまとめてみました。今回紹介したものはどれも面白そうなのがてんこ盛り、かつ無料試用期間が設定されているものも結構あるので、自分でもいくつかこの後、試してみようと思います。

個人的には、気軽に使えそうなHASURAとLENS Desktopあたりから触ってみる予定です。皆さんも、この中から興味深いものがあったら、ぜひ触ってみてください。今のアプリケーション運用を解決するサービスに出会えるかもしれませんよ。

それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。

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