[レポート]エッジでの低レイテンシ アプリケーションの設計と提供 #reinvent #HYB303
ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する大栗です。3年ぶりラスベガスに来て AWS re:Invent 2022 に参加しています。
私は、エッジでアプリケーションを設計、構築、デプロイを行うワークショップに参加したので、ご紹介したいと思います。最初に座学セッションがあり、後半がハンズオンとなっています。
Architecting and delivering low-latency applications at the edge HYB303-R
スピーカー
Chris Smith, Solution Architect, AWS Chris McEvilly, WWSO Specialist SA, Amazon Ben Lavasani, Senior Hybrid Compute Specialist, AWS Robert Belson, Developer Advocate, AWS
セッション概要
このワークショップでは、AWSハイブリッドクラウドとエッジコンピューティングサービスを使用して、エッジでのアプリケーションのアーキテクチャ、設計、構築、およびデプロイの方法を学習します。AWS Wavelength Zones や AWS Local Zones に低レイテンシのアプリケーションをデプロイする手順を説明します。
セッション内容
AWSのハイブリッドクラウドにサービスを展開するためのデザインワークショップを提供
- 技術的な観点からエッジコンピュートを推進するものを定義する
- 適切なハイブリッドクラウドサービスを選択するためのガイダンス
- ハブ&スポークアーキテクチャの深堀り
- 成功したデプロイメントに基づくデザインパターン
レイテンシの原因には伝搬、伝送、処理、キューイングなどがあります。
クラウドの連続体。リージョンからデバイスまでの様々なものを経由してアクセスします。
- リージョン
- 都市圏と通信会社のネットワーク
- オンプレミス
- 遠隔地・接続制限のある場所
- スマートデバイス
AWSのハイブリッドクラウドサービスはオンプレミス、都市部、CSPエッジなどに対応します。AWS Outposts AWS Local Zones、AWS Wavelengthがあります。
5Gの現状
- 現在の展開状況
- 非スタンドアローン(EPC)
- ダウンリンク帯域の強化
- CSPはまだ多くの市場で展開中
- 屋内のカバレッジは限定的
- 今後の展開
- スタンドアロン (5GC)。
- 対称的な帯域幅
- 全国カバー
- ネットワークスライス
- 高密度化
低レイテンシのユースケースには以下のようなものがあります。
- ヘルスケア
- コネクテッド・ビークル
- スマート・ファクトリ
- ゲーム
- AR/VR/XR
- メディア・エンターテインメント
低レイテンシーアプリケーションの設計と提供
エッジソリューションの設計で考慮すべき重要な要素として、ビジネスケース、アプリケーションに関する考慮事項、ネットワーク設計パラメータ、パフォーマンスの基準があります。
ハブ&スポーク・アプリケーション・アーキテクチャでは以下の考慮が必要
一般的にレイテンシーの影響を受けない、または分散が困難なワークロード - 認証 - プライマリデータベース - マッチメイキング/プレイスメント
レイテンシーに敏感 - ほぼリアルタイムの計算 - 選択的な地域データのレプリカ
サービス選定によるネットワークのインパクト
ワークロードの実行に最適なロケーションを選択
- Local Zone
- Wavelength
- Outposts
AWS Local Zone のアーキテクチャ
AWS リージョンと AWS Wavelength
ワークショップ
以下のサイトの内容を実施していきます。
ワークショップは4つのモジュールからできています。
- モジュール1:Terraform を使用して後続のモジュールの基本的な環境を作成します、VPC、サブネット、ゲートウェイ、ルートテーブルを作成します。
- モジュール2:WebRTC を用いてカメラフィードを公開し、ブラウザから再生して Wavelength Zone の低レイテンシを確認します。
- モジュール3:ゲームをビルドし、Unreal Engine を介して Web ブラウザーのクライアントにストリーミングする方法を示します。
- モジュール4:MongoDB Atlas、Atlas Application Services、および Realm による分散データベース アーキテクチャを紹介します。
モジュール1
モジュール2
モジュール3
モジュール4
さいごに
re:Invent に現地で参加しないと体験できないものとしてワークショップの情報をお届けしました。日本からでは Local Zone などの効果を体験しづらいかもしれませんが、グローバル配信を必要とする場合には重要なインフラとなりますので是非とも実際にワークショップを行ってみて下さい。