AZ障害時の緊急回避手段「zonal shift」が発表されました! #reinvent

ELBのApplication Recovery Controlerの新機能でゾーンを特定する機能が追加されました。まだ現時点ではPreview扱いですが、AZ障害発生時の切り分けを容易にする機能なので、一度お試しあれ。
2022.11.30

AZ(Abailability Zone)の障害発生時に、特定ゾーンへのトラフィックをワンクリックで遮断する、zonal shiftが発表されました。

ALBから複数AZに対してトラフィックが発生している状態でAZ障害が発生した時、ワンクリックで特定ゾーン向けのALBからのトラフィックを排除することができる機能で、アプリケーションへの障害影響度を抑えることが期待できます。まずは、速報で概要をお届けします。

What's Newの更新情報サマリー

What's Newはこちら。

アップデートのサマリー

  • Amazon Route 53 Application Recovery Controller(ARC)の追加機能という位置づけ
  • zonal shiftを有効化することで、
  • 実際に実行するには、Amazon Route 53 Application Recovery Controllerコンソールにアクセスし、AWSアカウント内のAWSリージョンにあるロードバランサーのゾーンシフトを開始する
  • AWS SDKを使用した制御が可能
  • ゾーンシフトは、クロスゾーン構成が無効なALBとNLBで利用可能
  • 2022年11月29日時点では、プレビュー扱いのため、動作内容やドキュメントが更新される可能性があります

料金について

ゾーンシフトの追加料金は特に無し

利用できるリージョンについて(2022年11月29日において)

  • 米国東部(オハイオ州)
  • 米国東部(北バージニア州)
  • 米国西部(オレゴン州)
  • ヨーロッパ(アイルランド)
  • アジア太平洋(東京)
  • アジア太平洋(シドニー)
  • ヨーロッパ(フランクフルト)
  • ヨーロッパ(ストックホルム)
  • アジア太平洋(ジャカルタ)

関連ドキュメント

公式のローンチブログはこちら。

ドキュメントはこちら。

動作イメージ

クロスゾーンのロードバランシングをオフにすると、下記画像(公式ブログより引用)の通り、ロードバランサーゾーンはローカルAZ内のみにリクエストをルーティングするようになります。

zonal shiftを実行するには、上記クロスゾーンのロードバランシングをオフにする必要があり、さらに、ここからzonal shiftの有効化により、特定AZへのトラフィックの遮断を実現できます。

実際に設定してみる動かしてみるには?

公式ブログの「Trying out zonal shift」で、デモ用に利用できるCloudFormationがダウンロードできます。

aws-samples/arc-zonal-shift-demo

公式ブログにはチュートリアル形式で、動作を確認する手順も記載されているので、関連リソースをデプロイ後、動作確認してみて体験してみるのが良さそうです。

ELBの進化がとまらない

しばらく前に、ELBでは以下の機能がリリースされていました。

Introducing Amazon Route 53 Application Recovery Controller | AWS News Blog

今回のゾーンコントロールは、上記機能の追加リリースという位置づけで、ゾーンを特定することで、さらに柔軟なトラフィックの制御を可能とするものです。

これらを利用して、より柔軟かつ回復性の高いALBとアプリケーションの運用が可能になるので、ぜひ皆さん一度試してみることをおすすめします。

それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。