Tableau Conference 2014 at Seattle に参加してきた #data14 (Vol.5: 2014/09/10)

2014.09.16

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先日2014/09/08から2014/09/12までの5日間で、米国シアトルにて行われたBIツールイベント『Tableau Conference 2014』には世界各国から総勢7000人(Tableauユーザー5500人+Tableau社社員1500人)が集い、非常に盛り上がったものとなりました。当エントリではそのイベント3日目の模様をお送りしたいと思います。

目次

2014/09/10(水): Tableau Conference 2014 at Seattle 3日目

[イベント] 会場到着+記念品受領

この日も基調講演+技術セッションの構成となる日程。先ずは基調講演に先立ち、少し早めに会場を訪れます。

早く訪れた狙いはこちら。会場のとある場所に、空港の荷物受け取り場を模したスペースが有り、そこにリュックが運ばれてきています。実はこちら、参加者特典となるものでチケットと引き換えに受け取る事が出来るものなのでした。

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リュックの中にはイベントロゴをあしらった水筒も入ってました。リュックについてはとても丁寧な作りで普通に普段使いも十分に行えるようなクオリティの作りとなっています。これは嬉しいプレゼントでした。

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[セッション] Keynote: Neil deGrasse Tyson - Science as a Way of Knowing

Hear from astrophysicist and host of the TV series "Cosmos: A Spacetime Odyssey," Neil deGrasse Tyson.

Astrophysicist(天体物理学者)であり、TV番組シリーズ『Cosmos: A Spacetime Odyssey』のホストでもあるNeil deGrasse Tyson氏の基調講演。

[swf]https://www.youtube.com/watch?v=Fm4UV5_HsPA,700,500[/swf]

日本ではあまり馴染みのない人物ですが、米国ではものすごい有名な方のようです。その証拠に、アメリカンコミック『スーパーマン』にも登場していた事を自慢するTyson氏。きっとこの辺りの紹介は鉄板の部分なのでしょうw

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その他にも結構な頻度で参加者達をドッカンドッカン笑わせておりました。なので最初は、この人コメディアンか何かなのかと勘違いしておりました(しろめ 興味のある方は氏の名前や番組名でYouTubeを検索してみると色々動画が出てくるのでそこから深堀りして行くと良いと思います。

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[セッション] Off the Beaten Path with Advanced Geographic Analysis

This session is a bag full of Jedi tips and tricks for Tableau maps and spatial analysis. Join us if you want to go beyond the basics of plotting marks on a map and: - Have fun with custom polygons - Look at better ways to do custom geocoding - Perform advanced spatial selections - Use R to power advanced mapping - Integrate with 3rd party map tile providers - Play with custom marks

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Tableauに於ける『マップ(地図)』を構成する要素についての詳解セッション。Tableauの地図に於ける可視化は、復数の要素を用いて行われています。データ/マーク/マップタイル/フィルタやアクション等の要素、と言った具合です。このセッションではそれら要素を組み合わせてJediレベルのTipsやテクニックについてそれらの概要詳解から使い方についての紹介が成されていきました。

アジェンダレベルのトピックでは、このような内容の解説がされていました。1つ1つを掘り下げていくと時間が掛かってしまうので当エントリではトピック紹介に留めておこうと思います。(※詳細内容は機会があれば別途御紹介出来ればと思います)

  • ビルトイン ジオコーディングロール
  • カスタムジオコーディング
  • データサーバーを経由してのデータソースのパブリッシュ
  • カスタムジオコーディング vs パブリッシュ済のデータソース(デモ)
  • Rを用いたダイナミックジオコーディング
  • データ構造の重要性について
  • ポリゴンデータのラベリング
  • TMSファイルについて
  • カスタムTMS
  • オフラインMapトリック

[イベント] Tableau Conference 2014のイベント関連グッズを購入

当イベントでは関連グッズも非常に多種多様なものが展開されていました。会場のとある区画に行ってみると御覧の様に『TABLEAU STORE』なるコーナーが。

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また、ここに限らないのですが会場には至る所に椅子やソファー、また電源が利用可能となっていてのんびり寛いで時間を過ごしている参加者も結構な割合で居た感じです。自分もグッズ売り場付近でDJの流す音楽を聴きながらソファーでしばし寛いでました。

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[セッション] Featured:Use Tableau like a Sith

Being a Tableau Jedi is overrated. Sith have all the fun. In this session, Jinbar Nomix and Darth Flashypants will show you dirty, rotten tricks that will turn your limp, weak hand into a mighty fist of Tableau greatness. Or, you might perish -- whatever. As a Sith apprentice, you will learn multiple techniques in Tableau Desktop and Tableau Server that are powerful, but not without risk. Examples include creating 50+ column tables, hand-modifying the “source code” of your workbooks, jitter calculations, Sith-sploding pie charts and more. Skip the Jedi temple’s pancake dinner, boys and girls: We’re playing for keeps.

今回のカンファレンス中、最も度肝を抜かれたのがこのセッションでした。

まずはタイトル。『シスのようにTableauを使う』です。シスって何さ?という人も居ることでしょう。映画『スターウォーズ』をご存知の方であれば良く把握されている事と思います。あの『シス』です。私はどちらかというとそこまでスターウォーズに精通している訳ではないので『シス』とは何かを調べてみたいと思います。Wikipediaを見てみると以下の様な記述が為されていました。本来サポートされていないやり方で、バッドノウハウの極みな感じで、また想像もしないような使い方で、(且つ面白く?)Tableauをハックしてみせるぜ!的な内容なのでしょうか。開始を前にして期待度が高まります。

シス(Sith)とは、『スター・ウォーズ・シリーズ』で用いられる用語の一つである。生物が創り出すエネルギーであるフォースを、ジェダイのように善の目的ではなく、自分達の私利私欲(支配欲)を達成させるために用いる銀河系の悪と恐怖の信奉者を指す。映画では一般的に「悪役」に位置づけられる。

タイトルからしてこれは人気セッションとなるだろう、という読みから早めに会場入り。そして開始時刻の10分前位でしょうか。音楽と併せてスターウォーズにちなんだ画像が次々と表示されていきます。明らかに笑かしに掛かってます。そして参加者も結構な頻度で爆笑してました。

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次いで、あのテーマ曲に併せてあの風体で文字がつらつらと流れ始めてきます。文章の内容も凝ってます(笑)

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一時期有名になったこの動画が続き...

[swf]https://www.youtube.com/watch?v=iyqfHvoUtkU,700,500[/swf]

スターウォーズの名場面が結構な長い時間流れた後...

いよいよ登壇者の登場です!勿論ここはダースベイダーのテーマ、『The Imperial March』に乗せて。登場と同時に参加者からは拍手喝采の嵐。風体も凝りに凝ってます!というか成りきってますねw (※ちなみにプロフィールを確認頂くとわかりますが、彼らはTableauの中の人です) ちなみに冒頭の画像紹介から登場まで約15分程掛かってました。凝り過ぎです。

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アジェンダ。ダークサイドに連れて行かれ、最後には死が待っているようです...(しろめ

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途中、ちょいちょいスターウォーズネタを差し込んできてました。更にはサブリミナル映像的に何かメッセージを差し込んでくる事も多々ありました。もうやりたい放題です...w

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紹介されたトピックは以下。トピック毎の内容紹介については至って真面目且つ詳細に解説が為されていました。『まぁ良くやるわ...』というものもある一方で、これは実際に業務でも使えるんじゃなかろうかというものもあったり。Tableauではこんな事も出来るのかという発見と驚きに満ちたセッションでした。

  • TWB Hacks - Mo' Columns
  • TWB Hacks - Downgrade
  • TWB Hacks - datasouece hasks I
  • TWB Hacks - datasouece hasks II
  • Personalized Performance Recorder
  • Personalized Performance Recorder: Redux
  • タコメーターをTableauで表現する
  • Hot or Not?(Page機能を使った画像の切替表示)
  • パイチャートの分割・詳細表示
  • Tableau Serverのログイン時の文言をカスタマイズ
  • 分布図の応用
  • Tableau Serverのキャッシュウォーミング(Cache Warming)

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[セッション] Dashboarding Best Practices

Are you doing the most for your data? Are your dashboards feeling drab? It’s time to make your data shine with “Dashboarding Best Practices.” Join two Tableau dashboard dynamos for an action-packed, hands-on session devoted to making you a data Dali. Your dashboards will never be the same again! What you will learn: - Dashboarding best practices and mistakes to avoid - Creating actions, formatting, and adding other functionality - Insider tricks and tips from dashboarding experts

こちらのセッションはハンズオン形式のものとなります。実際自分は他のセッションに出ていてこのセッションを受講する事は出来なかったのですが、参加された方がその内容を簡潔に且つとても分かり易く日本語で纏められていたので、その参加者の御方の了解を得てここに掲載させて頂きます。ありがとうございます!この点についてはとても大事なことなので太字且つ色を添えて強調しておきたいと思います。特に『良くない』方のポイントについては是非とも把握・実践(こういう事をしないように)に努めて頂きたく思います。(切実)

  • 良くないダッシュボードのよくある間違い
    • 1画面に沢山の領域を詰め込んでいる。
    • データに適切なコンテキストを与えていない。
    • 適切なメジャーを選んでいない。
    • 詳細すぎるデータや精度が高過ぎるデータを表示している。
    • メディア(表示レイアウト)の選択が間違っている。
    • 意味なく多様な値を表示している。
    • 定量データを正しくエンコードしていない。
    • 間違った色や過度な色を使用している。
    • データの配置が不十分である。
    • 重要なデータを効果的にハイライトしていないか、そもそもハイライトされていない。
    • 無駄な装飾により表示が乱雑である。
    • 画面表示に魅力が無い。
  • 良いダッシュボードのポイント
    • 読みやすく、理解しやすい。
    • 実用的なインサイトを与える。
    • 再利用しやすい。
    • プロフィールの内面を引き出している。
    • データに真実を反映させている。

[イベント] セーフコフィールドにてMLB観戦

セッション本編がひとしきり終わった後、日本人参加者の皆さんでとあるイベントへ向かうというので待ち合わせ場所に集合し、Uberで一同目的地へ。今回場所移動についてはUberを使う機会がとても多かったです。スマホアプリと連動してすぐに捕まえる事が出来、またサービスの質や取り組みに関しても『米国は進んでるな〜』と思えるような新鮮な発見が幾つもありました。これは既存のTAXI業界にとっても相当な脅威だろうな、また日本でも最近Uberは有名になってきていますが、日本じゃ(規制が厳しいので)同様のサービス展開はまぁ臨めないだろうな、というのは実感した次第です。乗り心地と運ちゃんのノリはいずれも良かったです!

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そして着いた場所は...

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そう、MLBシアトルマリナーズ本拠地、セーフコフィールドです!

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そして7回には『Take Me Out To The Ball Game』の大合唱。

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球場で人気のガーリックポテトとチーズバーガーを購入し、

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外野席にて観戦!眺めも最高でした。

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なお、この日の先発は何と岩隈!まさかここへ来て日本人投手を観られるとは思いませんでした。(※残念ながら打ち込まれてしまい、途中降板してしまってました...)

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岩隈が打ち込まれてしまい、マリナーズ勝利の目が薄くなってきたところで退場。良い記念になりました。

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球場のフェンスにはマリナーズに貢献した選手のペイントも多数。勿論この人もデカデカと描かれておりました。これはシーズン安打記録世界記録更新の時のですね。

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まとめ

以上、イベント3日目のレポートでした。

セッション紹介の欄で出てくる『Level』ですが、これは易しい順に

  • Beginner
  • Intermediate
  • Advanced
  • Jedi

という感じでランク分けされています。最後の『Jedi(ジェダイ)』って一体何なのさ!?と参加する前は思っていましたが、こと技術セッションに関してはより深堀りした・より尖った内容のものがこのレベルに当て嵌まってるのかな、という印象を受けました。個人的にも興味がある分野についてのセッションが軒並みこの『Jedi』レベルだったので最初はちょっと聴講に戸惑いましたが、実際参加してみて色々と得る物があったので良かったと思っています。また『Sith』セッションの様に(方向性が)ぶっ飛んでるものを見れた(それでいて内容は超真面目且つ超深い内容)のも個人的には良い思い出・刺激となりました。登壇者の思い付き・アイデアもぶっ飛んでましたが、それを許して一緒に乗ってるイベントスタッフもさすが!という感じですね。良い演出・面白いネタにもみんなして豪快に笑っていたのが日本(のイベント)と違うところだな〜と思いました。こちらからは以上です。