SESのドメイン検証をレガシーのTXTレコードで実施したい

SESのドメイン検証をレガシーのTXTレコードで実施したい

SESのドメイン検証を、TXTレコードで実施したい場合の手順を紹介します。
2025.08.27

困っていたこと

SESのIDを新規登録した際、ドメイン検証を選択すると、昔はDKIMのCNAMEレコードとドメイン検証用のTXTレコードが表示されましたが、2025年時点ではTXTレコードは表示されません。
TXTレコードでドメイン検証はできないでしょうか。

参考
Amazon Route 53 以外のドメインレジストラ (お名前.com) を使って Amazon SES の SPF, DKIM, DMARC を設定してみる | DevelopersIO

_amazonses.YOUR_DOMAIN_NAME: ドメイン検証用のTXTレコード

どうすればいいのか

2025年月時点では、マネジメントコンソールを利用した場合、 SES のドメイン検証は DKIM での検証のみ利用可能です。

しかし、AWS CLI などを利用し VerifyDomainIdentity API 経由でTXTレコードでドメイン検証を実施することが可能です。

Use VerifyDomainIdentity with an AWS SDK or CLI - Amazon Simple Email Service

以下の例では、verify-domain-identity コマンドを使用してドメインを認証しています。
aws ses verify-domain-identity --domain example.com
ドメイン検証を完了するには、返された検証トークンと共に、TXT レコードをドメインの DNS 設定に追加する必要があります。

手順

1.ドメイン検証を実施したいドメインを指定し、CLIにて以下のコマンドを実行します。TXTレコードの値が発行されるのでメモしておきます。

$ aws ses verify-domain-identity --domain example.com
{
    "VerificationToken": "eoEmxw+YaYhb3h3iVJHuXMJXqeu1q1/wwmvjuEXAMPLE"
}

マネジメントコンソールでSESの画面を確認すると、該当ドメインのIDが作成され、ID ステータスがPendingとなっていることが確認できます。

yukako_SES_1

2.Route53などのホストゾーンに、以下のようにTXTレコードを作成します。

名前:_amazonses.<検証するドメイン名>
値:手順1で取得した値(eoEmxw+YaYhb3h3iVJHuXMJXqeu1q1/wwmvjuEXAMPLE)

yukako_SES_2

3.レコードを作成して数分後、該当IDのID ステータスが「検証済み」となっていることを確認できました。

yukako_SES_3

参考資料

Use VerifyDomainIdentity with an AWS SDK or CLI - Amazon Simple Email Service

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