GitHub Issuesのラベルを削除せずarchiveして履歴を残せるようになりました
どうも!オペ部の西村祐二です!
長く運用しているリポジトリだと、使わなくなったラベルがどんどん溜まっていきます。かといって削除すると、過去の Issue や Pull Request に付いていた履歴まで消えてしまうため、整理に踏み切れませんでした。2026-08-27 に GA になった ラベルの archive 機能は、この「消したいけど履歴は残したい」という悩みに対応するものです。何ができるようになったのか、CLI や API から操作できるのかを含めて調べました。
ラベルの archive とは
GitHub のラベルは、Issue・Pull Request・Discussion を分類するための機能です。これまで不要なラベルを片付ける手段は「削除」しかありませんでしたが、削除するとそのラベルが付いていた Issue や PR からもラベルが外れてしまいます。
今回追加された archive は、ラベルを削除せずに整理するための選択肢です。公式 changelog では次のように説明されています。
You can now archive labels you no longer use without losing their history on existing issues.
archive したラベルは、既存の Issue や PR に付いた履歴を残したまま、ラベル選択(picker)の一覧から外れます。changelog では picker について次のように書かれています。
This keeps the label picker focused on active labels, making it faster and easier to find the right one.
削除が「履歴ごと消す」操作なのに対し、archive は「一覧からは隠すが履歴は残す」操作、という位置づけです。

何ができるようになったか
今回のアップデートは archive 単体ではなく、ラベルの付与を楽にする機能もあわせて入っています。
archive と unarchive
使わなくなったラベルを archive すると、picker の一覧から外れて、アクティブなラベルだけが表示されるようになります。archive したラベルは元に戻すこともでき、changelog では unarchive について次のように書かれています。
You can unarchive a label at any time from the repository Labels page.
リポジトリの Labels ページからいつでも unarchive できるため、いったん archive してみて、やっぱり使うとなったら戻す、という運用ができます。
Suggested labels と Recent labels
ラベルを付ける側の導線も改善されています。changelog の記述は次の通りです。
You can now find the right label faster with suggestions based on what a repository has been using recently.
You can also see Recent labels based on your own usage, making it easier to label issues without searching through the full list.
- Suggested labels: リポジトリで最近使われているラベルをもとにした候補
- Recent labels: 自分が最近使ったラベルをもとにした候補
ラベルが多いリポジトリでも、全一覧をスクロールして探さずに、よく使うものから選べるようになる、という趣旨です。archive で使わないラベルを一覧から外し、Suggested / Recent でよく使うラベルを素早く選ぶ、という2方向で整理と付与の両方を改善する構成になっています。
CLI や API から操作できるか
自動化やスクリプトで archive を扱えるかが気になったので、2026-09-01 時点の最新版で確認しました。
環境
- GitHub CLI 2.98.0(2026-09-01 時点の最新版)
- 対象: github.com
最新版の gh label にも archive はない
archive 用のサブコマンドはありませんでした。
gh label --help
利用できるのは clone / create / delete / edit / list で、archive・unarchive に相当するコマンドは含まれていません。つまり GitHub CLI 2.98.0 でもラベルの archive・unarchive には未対応です。ラベルを CLI から片付ける手段は、現状は従来通り gh label delete(=履歴ごと削除)だけということになります。
GraphQL の Label 型にも archive 用フィールドがない
GraphQL API 側も 2026-09-01 時点の github.com に対して確認しました。Label 型が持つフィールドを introspection で取得すると、次のようになります。
gh api graphql -f query='
{
__type(name: "Label") {
fields { name }
}
}'
返ってきたフィールドは color / createdAt / description / id / isDefault / issues / name / pullRequests / repository / resourcePath / updatedAt / url で、リポジトリの archive で使われるような isArchived に相当するフィールドはありませんでした。archive 状態を読み書きする公開 API は、確認した範囲では見当たりません。
なお、公式ドキュメントの Managing labels ページは、確認時点(2026-09-01)ではラベルの作成・編集・削除は載っていますが archive の手順はまだ記載されていませんでした。機能の一次情報は changelog、操作場所はリポジトリの Labels ページ、という状況です。
注意すべきポイント
- archive は「隠す」であって「消す」ではない: picker から外れるだけで、既存の Issue や PR に付いた履歴は残ります。完全に消したい場合は従来通り削除が必要です
- 自動化には現状組み込めない: CLI・GraphQL から操作できないため、ラベル運用をスクリプトやワークフローで自動化している場合、archive はワークフローに組み込めません。手作業での整理になります
- 公式ドキュメントより changelog が先行している: 手順の詳細を公式ドキュメントで確認しようとすると、執筆時点ではまだ載っていません。実際の操作場所はリポジトリの Labels ページです
どんな場合に使うか
- ラベルが増えすぎて picker が探しにくいリポジトリ: 使わないラベルを archive すればアクティブなものだけが残り、付与時に選びやすくなります。履歴を消さずに整理できるのが削除との違いです
- 過去の分類を後から参照したいリポジトリ: 昔のリリースや案件で使ったラベルを、履歴を保ったまま一覧から外しておきたい場合に向きます
まとめ
GitHub Issues のラベル archive が 2026-08-27 に GA になり、削除せずに履歴を残したままラベルを picker から外せるようになりました。あわせて Suggested labels と Recent labels でラベル付与の導線も改善されています。ただし 2026-09-01 時点の最新版である GitHub CLI 2.98.0 にも archive・unarchive コマンドはなく、GraphQL の Label 型からも操作できませんでした。手動でラベルを整理したいリポジトリには使いやすい一方、CLI / API で運用を自動化している場合は当面ワークフローには組み込めない、という状況です。
誰かの参考になれば幸いです。
参考リンク:




