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【速報】AWS re:Invent 2018 Keynote 1日目で発表された新サービスまとめ #reinvent

AWS re:Invent 2018のKeynote 1日目で発表された新サービスの速報記事をまとめます。 発表に合わせて随時更新していきます!
2018.11.28

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随時更新します!

AWS re:Invent 2018のKeynote 1日目で発表された新サービスの速報記事をまとめます。

また、今回のre:InventではKeynote以外でもMidnight MadnessやMonday Night Liveなど様々なタイミングで数多くの発表が行われています。

すでに発表されたサービスのまとめはこちらをご覧ください。

Keynote Day 1での発表

Glacier Deep Archive

Glacier Deep Achiveは、Glacierを使ったバックアップサービスで、オンプレミスにおけるテープバックアップの代わりになるものです。インフラストラクチャとしてGlacierを使っていますので99.999999999%の耐久性を持ちます。オンプレミスと違って物理的なテープ媒体の管理は不要となります。

またGlacierの特徴である通りデータのリカバリには日単位/週単位の時間がかかりますが、代わりに超安価で、$0.00099/GB/月のコストしかかかりません。これはGlacierの1/4のコストになります。

【速報】【新サービス】Glacier Deep Achiveが発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Glacier Deep Archive | Amazon Web Services ブログ

Amazon FSx for Windows File Server

Amazon FSx for Windows File Server は、以下のような特徴をもつファイルサーバサービスです。

  • EC2、WorkSpaces、AppStream 2.0アプリケーション、VMware on Cloudで利用可能
  • SMBプロトコル 2.0〜3.1.1のサポート
  • Windows 7、Windows Server 2008以降、SambaクライアントのLinuxから利用可能
  • Active Directoryとの統合をサポート
  • 最大64 TBのファイルシステム、最大2,048 MB /秒のスループット
  • バックアップ機能
  • 暗号化サポート

[速報] Windows で SMB アクセス可能なファイルサーバ!Amazon FSx for Windows File Server が発表されました! #reinvent

新発表されたAmazon FSx for Windows File Serverの料金まとめ #reinvent

New – Amazon FSx for Windows File Server – Fast, Fully Managed, and Secure | AWS News Blog

Amazon DynamoDB On-Demand

Amazon DynamoDBの従量課金がサポートされました。 これまでDynamoDBは常にRead CapacityとWrite Capacityを気にしながら設計・開発・運用を行わなければいけませんでした。

特に運用面については突然のスパイクの耐えうるようにRead CapacityやWrite Capacityを多めに確保しておくなどの対応が必要だったり、または いくらでも利用でき、後から従量課金で請求される方がビジネス的に困らないケースはかなり多かったと思います。このアップデートは熱いです!

【アップデート】Amazon DynamoDBが従量課金で利用できるようになりました! #reinvent

Amazon DynamoDB On-Demandをためしてみた! #reinvent

Amazon DynamoDB On-Demand – No Capacity Planning and Pay-Per-Request Pricing | AWS News Blog

AWS Control Tower (Preview)

多数のアカウントを保有しているAWS利用者が、各アカウントのセキュリティ設定を簡単に統制できるようになります。 これまではAWS Landing Zone Solutionとして、アカウント群を作成するCFnテンプレートやAWS SSOを利用したユーザーアクセス環境構築、CloudTrailやGuard Dutyなどの各種セキュリティサービスの基本設定/集約、セキュリティイベントの集約/通知等を行う方法が提供されていました。

AWS Landing Zone

今回、これがサービスとして進化しました!

[新サービス] AWS Control Tower (Preview) が発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / AWS Control Tower | Amazon Web Services ブログ

Amazon FSx for Lustre

AWSには様々なストレージサービスがありますが、多数のマシンからアクセスするためのサービスはレイテンシよりもスループットを重点においたサービスが多くありましたが、今回発表されたAmazon FSx for LustreはHPCや機械学習で必要になるスケールアウトな並列ファイルシステムで数百万GB/秒のスループットとミリ秒未満の低レイテンシのLustreファイルシステムを提供します。

Amazon FSx for LustreはS3と統合されていて長期間保存するデータセットを高性能なファイルシステムへ簡単にリンクしてコンピュータ集約型のワークロードを実行できます。また実行結果をS3に書き戻せます。

[新サービス] HPC用の高速な分散ファイルシステムAmazon FSx for Lustreが発表されました #reinvent

New – Amazon FSx for Lustre | AWS News Blog

Amazon Elastic Inference

ざっくり言うと、機械学習においては教師データのトレーニングと、トレーニングされた教師データに基づく推論の、2段階があります。

Amazon Elastic Inferenceは、推論のアクセラレーションのために必要なGPUをエラスティックに利用することが出来るサービスです。Amazon SageMakerのノートブックインスタンス及びエンドポイントと連携して利用することも出来ます。

【速報】【新サービス】Amazon Elastic Inferenceが発表されました! #reinvent

Amazon Elastic Inference – GPU-Powered Deep Learning Inference Acceleration | AWS News Blog

AWS Managed Blockchain

AWS Managed BlockchainはAWSが提供するマネージドなブロックチェーンネットワークサービスとなります。数クリックで簡単にブロックチェーンネットワークを構築することができます。

このブロックチェーンネットワークは、オープンソースフレームワークであるHyperledger FabricまたはEthereumのどちらを選択することができ、数百万のトランザクションを実行する数千のアプリケーションの要求に合わせて自動的に拡張させることができます。

【速報】【新サービス】AWS Managed Blockchainが発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Managed Blockchain | Amazon Web Services ブログ

AWS Lake Formation

数日で安全なデータレイクを簡単に設定できるサービスです。データの格納場所と適用するデータアクセスとセキュリティポリシーを定義するだけで、Lake Formationがデータレイクを迅速に構築を作成します。セキュリティ管理の簡素され、データへのセルフサービスアクセスを簡単かつ安全に行えるようになります。

[新サービス] 安全なデータレイクを簡単に設定できる!AWS Lake Formation が発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / AWS Lake Formation | Amazon Web Services ブログ

Amazon Timestream

Amazon Timestreamは、関係データベースの1/10のコストでIoTや運用系のアプリケーションのような大量のイベントを扱うケースを想定した時系列データベースサービスです。リレーショナルデータベースでも保持はできますが、時間感覚でのクエリや保存の最適化については不十分です。

Timestreamはこれら時系列データの保存やクエリを処理することを目的に構築されたデータベースとなります。

サーバーレスなマネージドサービスなので、もちろん管理するサーバーはありません。データのロールアップ、保持、階層化、圧縮も自動化されます。

【速報】【新サービス】時系列データベースであるAmazon Timestreamが発表されました #reinvent

Amazon Timestreamの利用料金を試算した #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Timestream | Amazon Web Services ブログ

SageMaker Ground Truth

機械学習における教師あり学習では、教師データをどのようにつけるかが重要になります。 Ground Truthはその名の通り、機械学習における"模範解答"的な位置づけといえるような単語になります。

SageMaker Ground Truthを使うことによって人で付けたラベルや自動でつけたラベルなど管理が可能になります。

[速報]SageMaker Ground Truthが発表されました #reinvent

Amazon SageMaker Ground Truth – Build Highly Accurate Datasets and Reduce Labeling Costs by up to 70% | AWS News Blog

Marketplace for machine learning

独自の機械学習モデルを構築する場合、アルゴリズムと学習モデルを開発するために多くの時間を費やしています。

これを解決するために、すでに解決済みのアルゴリズムを 購入 できるようにするためのマーケットプレースが発表されました。

購入したアルゴリズムは Amazon SageMaker で組み込むことができます

[速報] アルゴリズムが選び放題! Marketplace for machine learning が発表されました #reinvent

新発表 – AWS マーケットプレイスで機械学習アルゴリズムとモデルのパッケージを提供開始 | Amazon Web Services ブログ

AWS Security Hub

このサービスはAWSアカウント全体で優先度の高いセキュリティ警告とコンプライアンスステータスを包括的に確認できます。

確認できる項目は既存のAWSセキュリティサービスであるGuardDutyやInspector、Macieだけではなく、サードパーティのデータを取ることもでき、さらにSecurity Hub上でそれらをまとめて確認することができます。

連携できるサードパーティはたくさんあり、すでに利用できるパートナー製品もあるようです! これまでは各セキュリティサービスやサードパーティ製品の情報を別々のページで管理していましたが、それが一括で管理できます!すごい!

定常的なセキュリティ監視を行っている運用者などは特に喜ばしいサービスではないでしょうか!

[速報]セキュリティ情報を一括で管理できるAWS Security Hubが発表されたので使ってみました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / AWS Security Hub | Amazon Web Services ブログ

Amazon Quantum Ledger Database (QLDB)

Amazon QLDBはフルマネージドの台帳データベースで、組織内の経済活動や財務活動を記録するようなアプリケーションを開発している場合、変更履歴の管理をQLDBに任せることが可能になります。

[新サービス] フルマネージドの台帳データベースである、Amazon Quantum Ledger Database (QLDB) が発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Quantum Ledger Database(QLDB) | Amazon Web Services ブログ

AWS DeepRacer

AWS DeepRacerは、1/18スケールの四輪駆動ラジコンカーです。

  • IntelAtom®プロセッサー搭載
  • 1080p解像度の4メガピクセルカメラ
  • 802.11ac WiFi
  • 複数のUSBポート
  • およそ2時間駆動のバッテリー

Amazon SageMaker、AWS RoboMakerと連携し、強化学習モデルのダウンロード、シミュレート、トレーニングが可能です。

[速報] 1/18スケールのラジコンカー! AWS DeepRacer が登場! #reinvent

AWS DeepRacer – Go Hands-On with Reinforcement Learning at re:Invent | AWS News Blog

AWS DeepRacer League 2018 Season!

re:Invent2018のKeynote1日目で発表されたAmazon DeepRacerを使った初の大会が、なんとre:Invent2018の会場で行われます。

[速報] 発表された日に初開催!AWS DeepRacer League 2018に参加しよう! #reinvent

Amazon Personalize

従来はSageMakerを利用したモデルの作成は可能でしたが、データの準備と専門家のチューニングが必要な状況でした。Amazon Personalizeでは、機械学習タスクを自動化するプロセスAutoMLでパーソナライゼーション・レコメンデーションを容易に作成することができます。

  • データセットはS3とストリーミングをサポート
  • S3はファイルをアップロードすると自動でファイル取得がスタート
  • イベントはサーバーサイドのJavascriptトラッカーからリアルタイムに送信
  • AutoMLは、一番最適なレシピを自動で検索
  • ソリューションはトラフィックに対してオートスケール
  • 数回のAPIコールでモデルをビルド

[速報] Amazon Personalizeが発表されました! #reinvent

Amazon Personalize – すべてのユーザにリアルタイムパーソナライゼーションとレコメンデーションを | Amazon Web Services ブログ

Amazon SageMaker RL

SageMaker RLは強化学習をサポートする環境を提供します。

SageMaker RLはSageMaker上に構築されます。ツールキットの形で提供されます。つまりSageMakerと同じように開発環境と学習環境は分離でき、Jupiterのノートブックも付属しています。そしてシミュレーション環境として

  • AWS RoboMakerとAmazon Sumerianシミュレータとの連携
  • Gymインターフェイスを使用して開発されたオープンAIのジム環境とオープンソースのシミュレーション環境との連携
  • MATLABやSimulinkなどの商用シミュレータとの連携(BYOL)
  • といった様々なシミュレータとの連携が可能となります。SageMakerなのでGreengrassへのデプロイ、リモート管理も可能です!!

[新サービス] [速報] 強化学習用のSageMaker「Amazon SageMaker RL」が発表されました! #reinvent

Amazon SageMaker RL – Managed Reinforcement Learning with Amazon SageMaker | AWS News Blog

AWS Inferentia

AWS InferentiaはAWSが開発した推論(Inference)に特化したチップです。

MLは学習、そして推論と処理は二つに大別されますが、実際のサービスに使用する場合には、推論がほとんどの割合を占めます。この推論ワークロードについて専用チップを使用することで、コストを下げ、高いスループット、低遅延、そして数百TOPS(Tera Ops per second)もの推論性能を発揮するとのことです。

Amazon Inferentiaは、INT8やFP16(半精度浮動小数)を使って計算精度を下げることで、チップ内の計算密度を上げ、効率的に推論処理を行うようです。詳細は不明ですが、TPUなど他の推論チップと同様のアプローチを取っているようです。

[新発表] AWS Inferentia:推論専用チップを開発しちゃいました #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / AWS Inferentia | Amazon Web Services ブログ

Amazon Outposts

ネイティブのAWSサービス一式をオンプレに提供可能なサービスです。AWSネイティブのサービス、インフラ、運用方式をほぼ全てそのまま、データセンターなどのオンプレ環境に提供します。クラウドとオンプレ双方で同じAPIやツール、ハードウェア、機能を利用してハイブリッドな環境を構築可能。

[新サービス]AWSのインフラ一式をまるごとオンプレに提供する「Amazon Outposts」が発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Outposts | Amazon Web Services ブログ

Amazon Forecast

時系列のデータに対する予測を行うフルマネージドサービスです。

時系列データに対する予測というのは様々な需要が考えられそうですが、Amazonで使われているものと同じ技術を簡単に使えるとのことで、夢が広がりそうです。 例えばAWSのブログでは以下のようなデータに適用できるとしています。 現在、US East (Northern Virginia), US West (Oregon)でpreviewが開始されているのことです。

[速報] 時系列予測サービスAmazon Forecastが発表されました #reinvent

新発表 – Amazon Forecast – 時系列予測を容易に | Amazon Web Services ブログ

Amazon Textract

Amazon Textractは、スキャンされたドキュメントからテキストとデータを自動的に抽出するサービスです。単純な光学式文字認識(OCR)を超えて、テーブルに格納されたフォームや情報のフィールドの内容も識別します。ML の知識も経験も必要ないそうです!

[速報] OCR を超えたテキスト抽出が可能なマネージドサービス!Amazon Textract が発表されました! #reinvent

re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Textract | Amazon Web Services ブログ

プレビュー申請一覧

re:Invent 2018キーノート1日目に発表されたサービスのプレビュー申請の一覧となります。

re:Invent 2018キーノート1日目で発表されたプレビュー申請一覧をまとめた #reinvent