評価に関する目線合わせ。キャリブレーションについて
こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
評価制度の運用に関する文脈でよく耳にする「キャリブレーション」。
今回は評価の目線合わせであるキャリブレーションに関してまとめます。
評価におけるキャリブレーションとは?
評価におけるキャリブレーションは評価基準に関する目線あわせを意味します。
一般には複数の評価結果を並べて確認しつつ、評価理由をもとに評価の基準に対する認識を揃えつつ、評価結果を補正していきます。
人の解釈は多様です。また、人はバイアスに影響やすい面があります。
そのため、多様な解釈を同じ基準で揃えるため。バイアスに引きずられて誤った理由で評価をしなため。
キャリブレーションで目線を揃える必要があります。
キャリブレーションの土台づくり - 基準の理解
まずは評価基準そのものに対する認識を揃える必要があります。
特に、制度の導入・改定直後はこのフェーズが必須です。
マネージャー間での基準の理解
部門内のマネージャーが集まり、部門内での評価基準に関する認識を揃えます。
マネージャー・メンバー間での基準の理解
マネージャーとメンバーがともにコミュニケーションをとり、評価基準に関する認識を揃えます。
通常、目標を設定する前に評価基準をもとに現在地の確認が必要となります。
- この項目はもうできている
- この項目はまだできていないが、もう少し
- この項目は全くできていない
その営み自体が認識合わせになるでしょう。
キャリブレーションの土台づくり - 目標の目線合わせ
足並みの揃った評価をするためには、目標設定の段階で認識が揃っている必要があります。
マネージャー・メンバー間でのキャリブレーション
マネージャーとメンバーがともにコミュニケーションをとりつつ目標設定をする中で、評価基準に関する認識を揃えます。
マネージャー間でのキャリブレーション
部門内のマネージャーが集まり、部門内で設定されたメンバーの目標をもとにその水準の適切さに対する認識を揃えます。
評価結果のキャリブレーション
評価結果に対する目線合わせとして、各評価者の行ったメンバーの評価結果を並べて水準を確認します。
マネージャー間でのキャリブレーション
部門内のマネージャーが集まり、部門内での評価結果に関する認識を揃えます。
マネージャー・メンバー間でのキャリブレーション
評価結果を伝える面談の中で、評価結果に関してズレがあれば、ズレに対する認識を揃えます。
これによって次回以降の評価からズレを解消した状態を目指します。
まとめ
評価の目線合わせであるキャリブレーションに関してまとめました。
目線合わせのうち、特に制度導入・改定時は時間がかかります。
一方で、一度大枠の認識が揃えば、あとは円滑です。
焦らず、確実に初期の認識合わせを行いましょう。