【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】 Claudeは"エンジニアのためのAI"じゃなかった。苦手な私が商談で実感した3つの変化

【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】 Claudeは"エンジニアのためのAI"じゃなかった。苦手な私が商談で実感した3つの変化

2026.06.17

こんにちは!クラスメソッドでAWSインフラの営業をしている朝香と申します。

2024年4月に社会人3年目、ほぼIT未経験で入社してから3年ちょっと。営業としてお客様と向き合う中で、ずっと感じていたことがあります。

インフラやセキュリティの専門知識が、もっと欲しい。

お客様のシステム環境や課題を伺うたびに、エンジニアの同僚が当たり前のように使う言葉や概念を、自分はまだ完全に理解しきれていないと感じる場面がありました。

商談後に調べて「そういうことか!」となることも、正直まだあります。

そんな私がClaudeを使い始めようとしたとき、最初に思ったのはこれでした。

Claudeってコードを書く人や技術に詳しい人が使いこなすものでしょ。自分には難しそう

でも実際に使い始めてみると、それは思い込みでした。今日はその気づきと、営業として感じた3つの変化をご紹介します。


変化① 商談前の準備の深さが変わった


以前も商談前の準備には時間をかけていました。

お客様の業界や課題から自分なりに仮説を立て、提案の方向性を考えて商談に臨む、というスタイルです。
ただ、その仮説が的外れだったり、お客様から想定外の質問が来たりすると、うまく答えられないことがありました。

今はClaudeを商談前の「壁打ち相手」として使っています。

お客様の状況を整理しながら「この前提でClaudeを提案するとしたら、どんな懸念が出そう?どう答えればいい?」と聞くと、自分では思いつかなかった視点や、事前に押さえておくべき情報が返ってきます。

一人で考えていたときより、準備の質が明らかに上がりました。

たとえばISMS認定を取得しているお客様との商談前に、「ISMS認定企業にClaudeを提案するとき、セキュリティ面で強調すべきポイントを教えて。お客様のIT部門も意思決定に関与している」と入力したところ、「SOC 2 Type IIとISO 27001を取得していること、御社のISMS基準に近いレベルのセキュリティ管理が確認されていると伝えると刺さりやすい。IT部門向けにはSCIMによるアカウント管理機能も補足すると説得力が増す」という回答が返ってきました。

以前は「セキュリティ面でも安心してご利用いただけます」という抽象的な説明にとどまっていたのが、認証の名称・意味・IT部門が気にするポイントまで添えて説明できるようになりました。

ここで重要なのが、Claudeのデータの扱いです。

商談の準備をするとき、お客様の業種や課題の概要を入力することがあります。

「外部サービスに入力して問題ないか」という点は当然気になりました。

ClaudeのTeam・Enterpriseプランでは入力した会話内容がAIの学習データに使われないことが明記されています(参考:Anthropic Privacy Center)。

業務でAIを使う上での安心材料として、この点はお客様にご提案する際にも必ず触れるようにしています。


変化② 技術的な内容も自信を持ってご案内できるようになった


営業として、お客様への技術的な説明メールには毎回気を遣います。

正確さと読みやすさと丁寧さを同時に満たすのは、なかなかむずかしいです。

たとえばお客様から「AWS Control Towerで全アカウントに特定のセキュリティポリシーを強制適用したい」というご要望をいただいたとき、標準のガードレールでは対応できないケースがあり、AWS Configのカスタムルールを組み合わせる方法をご案内する必要がありました。

内容はエンジニアに確認して把握できたものの、それをお客様に正確かつわかりやすく伝えるメール文を書くのに迷いました。

そこでClaudeに「この内容をお客様に送る丁寧でわかりやすい文章にして」と頼んだところ、技術的な正確さを保ちながら、次のアクションまで含めた読みやすいメール文を作ってくれました。

「この文章で大丈夫かな」という送信前の不安が減り、お客様への対応スピードも上がりました。


変化③ セキュリティ・管理機能の説明がスムーズになった


お客様がClaudeの導入を検討される際、必ずと言っていいほど出てくる質問があります。

  • 「社内の情報をAIに入力して問題ないか」
  • 「社員数が多いとアカウント管理が大変では?」
  • 「退職者のアカウントはどう処理されるか」

以前はこれらの質問に対して、エンジニアの同僚に確認してから回答することが多かったのですが、今は自分で社内資料を確認した上で、Claudeに「この質問に営業としてこう答えようとしているが、その他に考慮事項や不足事項はない?」と聞きながら自分の言葉で整理できるようになっています。

ClaudeのTeam・EnterpriseプランではSSO連携が、EnterpriseプランではさらにSCIMによる自動プロビジョニングなど、企業利用を前提とした管理機能が整っています(参考:Anthropic Enterprise Plan)。

「IT部門の承認も取りやすい」というお客様の声もあり、提案の幅が広がっています。


Claudeを使い続けている理由


Claudeを業務のメインとして使い続けているのには理由があります。

大量の情報を一度に読み込める 点は、商談の引き継ぎや資料作成で特に助かっています。
複数回の商談メモをまとめて貼り付けて「次回の提案に向けて整理して」とお願いすると、要点を整理した上で提案の切り口まで示してくれます。

文脈を引き継いだまま修正できる のも便利です。
「もう少し丁寧に」「短くまとめて」という追加依頼を一から説明し直さずに進められるのは、時間のかかる業務の中で地味に大きいです。

セキュリティ認証が整っている 点も、お客様への提案に自信を持てる理由の一つです。AnthropicはSOC 2 Type IIおよびISO 27001の認証を取得しており、詳細はAnthropic Trust Centerで確認できます。


まとめ:Claudeは"完璧に使いこなす"より、自分の足りない部分を補うところから始めていい


Claudeを使い始めた当初、「ちゃんと使いこなせるか」という不安がありました。

でも実際に使ってみてわかったのは、 完璧に使いこなすより、自分の足りない部分を補うところから始めていい ということです。

商談前の準備を深める。技術的なメールを自信を持って書く。お客様の質問にその場で答えられるようになる。この3つだけでも、営業としての動きが変わりました。

「Claudeはエンジニア向けのツール」と思っている方がいれば、ぜひ一度、今日紹介したような使い方から試してみてください。


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