【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】 Claudeで受失注データの整理を効率化しようと思ったら、サクッと分析までできた話

【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】 Claudeで受失注データの整理を効率化しようと思ったら、サクッと分析までできた話

2026.06.10

はじめに

こんにちは。クラスメソッドで営業している河上です。
突然ですが、こんな体験はありませんか?

  • 自分の商談データを振り返って、受失注分析をしたい!
  • でもまず、顧客管理システムや営業支援システムからCSVをエクスポートして……
  • Excelやスプレッドシートで列を整理して、ピボットを組んで……
  • あ、もう30分も経ってる……

分析そのものよりも、分析にたどり着くまでの下準備に時間がかかる問題、あるあるではないでしょうか。
(このタイミングでPCがフリーズすると泣きたくなります。)

私も「もっと気軽に自分のデータが集計できたら、考える時間をもっと作れるのに!」と思っていました。

そこでClaudeです。
ややこしい作業も任せられる、頼れる優秀な相棒として、Claudeの出番です。

結論、Claudeを相棒にしてみたら、データの抽出・整理・集計をスキップして、
いきなり「聞きたいこと」を聞けるようになりました。
自力でやると30分以上かかっていた作業が、ものの数分で完了です。素晴らしい。

何が面倒だったか

これまで自分のデータを見ようとするとき、こんな手順を踏んでいました。

  1. 営業管理ツールHubSpotを開いてフィルター条件を設定する
  2. CSVでエクスポートする
  3. Excelを開いて列名を整理する
  4. ピボットテーブルを組む(ここで毎回詰まる)

上記を経て、やっと「それで、自分の受注率って何%だっけ?」という問いに答えられるようになります。

まとまった作業時間確保のため、カレンダーの予定にわざわざ入れる程度には苦手な作業でした。
数字を確認したいだけなのに、毎回30分以上かかっていました……

改めてやりたいことをイメージして、依頼してみた

ここで私がやりたいことを一旦整理してみます。
ゴールは「私が顧客管理ツールから抽出してきた情報を、サクッとピボットで整理しほしい」です。

できるのかできないのかわかりませんが、とりあえず聞いてみました。
Claudeに聞いてみると「できます」との回答です。

資料の加工・作成にあたるのと、日本語での指示だけで動いてほしいので、今回はCoworkを使ってみます。
指示プロンプトはこうです。↓

添付のExcelをもとに、案件担当者が「河上」になっているものだけピックアップし、
受失注分析をする前の下準備(ピボット活用等)をしてください。

自分でエクスポートしてきた所属部署のデータ(Excel)を読み込ませ、なんと約2分でデータが出てきました。

  • 対応案件一覧(案件名/カテゴリ/取引ステージ/金額 等)
  • 年間/月間のステータス別データ
  • ピボット分析サマリー

これはすごい! 素晴らしい!
ただ、ここで私は思いました。

ブログに書こうと思ってたこと、これで終わっちゃった……
「もしかして、顧客管理ツールとClaudeを接続したら、データ出すところからやってくれる?」
「もしかして、その後の分析する工程もやってくれる?」

もちろん自分でも考え、分析しますが、その壁打ちにClaudeが活躍してくれるかもしれない。
自分では気づけていない傾向を出してくれるかもしれない。

ということで、やってもらいましょう。
受失注データそのものの抽出、ピボット作成(下準備)、それ以降に発生する分析フェーズ、
すべてにおいてClaude Coworkに活躍してもらいます!

前提:HubSpot MCPの接続

本記事では、、顧客管理ツール(HubSpot)とClaudeが接続された状態で話が進みますので
接続手順については、同シリーズの以下の記事をご参照ください!

【非エンジニアのためのClaude/ClaudeCodeシリーズ】営業ツールをClaude Codeにつないでみた(MCP連携編)

まず自分のデータを出してみた

最初のプロンプトはシンプルに。

HubSpotから私(河上)の過去6ヶ月の商談データを取得して、受注率・失注理由の内訳・商談期間の平均を教えてください。

これだけの指示で、Claudeはこのように返してきました。
※上記は実際の数値ではありませんが、傾向は同じです※

担当案件概要 ↓

担当件数 受注 受注率 平均商談期間
40件 12件 30% 50日

失注理由の内訳 ↓

失注理由 件数 割合
時期尚早 10件 36%
競合他社に決定 5件 21%
予算不足 6件 18%
その他 7件 25%

HubSpotを開かず、Excelも使わず、2分くらいでここまで出てきました。
プロンプト1行です。

受注率が高い同僚と比べてみた

数字を見て気になったのが、「チームの中で自分はどのくらいの位置にいるのか」ということ。
特に、自分より受注率が高い人は何が違うのかが知りたくなりました。

Claudeに聞いてみます。

チームメンバー全員の受注率を比較してください。
そのうえで、受注率が最も高い担当者のデータを詳しく見て、
私(河上)との違いを教えてください。

膨大なデータの中から受注率トップの先輩社員の名前が出てくるまで、約2分。
データ収集が完了し、分析結果を表示してくるまでに、そこから約3分ほどかかりました。

作業時間は合計約5分。
流石です。やはりClaudeは頼れる相棒でした。

出てきた内容は以下のようになりました。
※以下の数値も実際のものではありませんが、傾向は同じです※

チーム全体の比較 ↓

担当者 担当件数 受注率
Aさん 50件 40%
Cさん 45件 39%
Bさん 60件 32%
河上 43件 30%

(……最下位でした。自分で仕掛けておいてつらい。)

続けて、受注率トップのAさんと自分の違い ↓

  1. 失注理由の構成が異なります
  2. 初回ヒアリングから提案書送付までの日数が違います
  3. 商談期間の長さが違います

Claudeのコメント ↓

河上の失注の 36% が「時期尚早」ですが、Aさんは ●% です。
Aさんは「時期尚早」案件が少なく、受注・競合負けでほぼ完結しています。
Aさんは商談の初期段階でスピードが速く、検討温度の低い案件を早いタイミングで適切な提案時期まで見送っている可能性があります。 
Aさんの「時期尚早」案件は ●件 で~~

「時期尚早」が多いのは自覚があっただけに、数字で出てくると刺さりました。
感覚がデータで裏付けられた感じです。

さらに気になったことを追加で聞いた

ここまでの作業時間はおよそ7分程度なので、これまでであればまだ集計作業していたはずです。
心に余裕もあります。

ついでに「ちょっと気になった」ポイントも聞いてみましょう。

「時期尚早」で失注した案件を詳しく見て、初回ヒアリングの時期(何月ごろ)に偏りはありますか?

Claudeの回答 ↓

河上さんの「時期尚早」失注案件を確認しました。
9〜11月に集中しており、期末の予算消化シーズンが落ち着いた後のタイミングに多い傾向があります。
翌年の予算確定時期(12〜1月)に再アプローチするケースが効果的かもしれません。

たしかに。
以前だったら「なんとなく年度末前後は厳しい気がする」という感覚のまま終わっていました。
データを確認しようにも、下準備は 面倒で後回し まとまった時間を確保してからにしていたからです。

Claudeを活用することで、こういう「ちょっとした気づき」がその場で確認できるようになりました。

従来のやり方と比べると……

従来(Excel) Claude + HubSpot MCP
データ取得 CSVエクスポート 不要
整理・加工 列を整理、ピボット作成 不要
分析 グラフや集計を手動で作る 日本語で聞くだけ
追加の疑問 最初からやり直し そのまま続けて聞ける
下準備の所要時間 30分以上 約2分

下準備ゼロで「聞いたらすぐ答えが返ってくる」状態になると、データを見るハードルが一気に下がりました。
難しいことは特にしていません。サクッとここまでできるなんて、素晴らしい。

やってみて気づいたこと

「気になったらすぐ確認できる」が大きい
以前は「データを見る=それなりの準備が必要」という感覚があり、ちょっとした疑問は流していました。
Claudeに繋いでからは、商談の合間に「あ、そういえば自分の提案書送付のスピードってどのくらいだっけ」と
その場で確認できるようになりました。

同僚との比較で「感覚の言語化」ができた
「Aさんはなんか商談がテキパキしてるな」という感覚は持っていましたが、具体的に何が違うかは言えませんでした。
データで比較することで、「初回商談から提案書送付までの期間」という具体的な差が出てきて、
自分が直せるポイントが明確になりました。

営業管理ツール(HubSpot)の入力品質が大事
Claudeが返してくれる内容は、HubSpotに入っているデータの質に依存します。
失注理由が「その他」ばかりだと、分析も「その他が多いです」で終わります。
データの見直しと並行してやると効果が高いです。

まとめ

今回やったことは、本当にシンプルです。

  1. HubSpot MCPをClaudeに接続する(参考記事
  2. 自分のデータを日本語で聞く
  3. 気になった同僚と比較させる
  4. 追加の疑問をそのまま聞く

下準備にかかっていた時間が消えたことで、
「なんとなく気になってたけど確認してなかった」ことをその場で見られるようになりました。
分析ツールとして使うというより、「いつでも自分のデータに話しかけられる環境」ができた感覚です。

また、今回はClaudeのスキルを使っていません。
毎回同じことを指示しなくても、今回の内容をスキル化することでより気軽になるので
次のステップとして「スキル化」は外せません。

ちなみに私もこの記事を書いた後、「受失注分析よろしく!」と入力するだけで
本記事の内容をそのままやってくれるスキルを作成しました。

※スキルとは、Claudeへの指示書をあらかじめ登録しておき、特定のキーワードで指示通りに動いてくれる機能です。
※参考記事はこちら

皆さんもClaudeを使った受失注分析、ぜひ試してみてください!


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