[登壇レポート]「防衛への一歩!AWSアカウントを不正利用から守るための必須防止対策ナビ」というタイトルでDevelopersIO 2023に登壇しました #DevIO2023

DevelopersIO 2023でAWSアカウントを不正利用から守るための必須防止対策について、登壇しました。
2023.07.10

こんにちは!AWS事業本部のおつまみです。

みなさん、AWS不正利用対策していますか?
AWSを安全に使うために、不正利用対策は避けては通ることができません。

今回は弊社年1の一大イベントであるDevelopersIO 2023でAWS不正利用対策について登壇したので、その内容を共有します!

登壇動画

登壇資料

前提

セッション概要

今回のセッションの概要は以下のとおりです。

被害総額が膨らむAWSアカウント不正利用。脅威は常にあなたの身近に潜んでいます…。本セッションでは、アクセスキー漏洩やパスワード流出による不正利用から身を守るための防止対策をお伝えします。今日からできる実践的な知識で、あなたが大切にしているAWSアカウントを守り抜く力を身につけましょう!

というわけで、今回はAWSアカウントで不正利用を起こさせないための超初級のセキュリティ対策のお話しです。

セッションのテーマ

セッションのテーマは自身で自分のAWSアカウントを保護し、安全にAWSを使って欲しいという思い理由で選定しました

セッション対象者

  • AWSの基本的な概念は知っている方
  • AWSを使う上でセキュリティ対策に不安がある方
  • そしてAWSアカウントの管理者

セッションのゴール

  • AWSアカウントの不正利用による被害を理解する
  • 実際に不正利用が起きてしまったときのフローを知っておく
  • セッション後、すぐに必須防止対策を実施できるようになる

解説

前半:AWS不正利用について

AWS不正利用とは

AWSアカウントの不正利用とは、第三者がAWSアカウントの認証情報を盗んだり、セキュリティの脆弱性をついてリソースに不正アクセスしたりすることです。

AWSアカウントの不正利用による悪影響

AWSアカウントの不正利用により、このような悪影響があります。

AWS不正利用の具体例

AWS不正利用は下記のようなことが原因で発生しています。

  • アクセスキー漏洩

  • IAMユーザーのパスワード流出

  • アプリケーションの脆弱性をついた攻撃

AWS不正利用の被害

AWS不正利用によりこのような被害が起こります。

  1. 多額の利用費請求

  2. 情報漏洩

  1. 攻撃の加害者になる

中盤:AWS不正利用対策の前に

AWS不正利用対策の前をお伝えする前に、突然クイズを出しました..!

みなさん、わかりますか?

.....

............。

答えは「通知」でした!
2か所通知先を設定するのがベストプラクティスです。

後半:AWS不正利用対策について

実際にAWSアカウントで不正利用が起きてしまった場合に取り組むべきことです。

本ブログでは、セッションのメインとなる必須防止対策に絞ってお伝えします。

セキュリティサービスの有効化

これらのサービスは必ず、有効化させましょう!

  • CloudTrail

【Security Hub修復手順】[CloudTrail.1] CloudTrail を有効にして、少なくとも 1 つのマルチリージョンの追跡で、読み取りと書き込みの管理イベントを含めた設定をする必要があります | DevelopersIO

  • AWS Config

【Security Hub修復手順】[Config.1] AWS Config を有効にする必要があります | DevelopersIO

  • AWS Security Hub

[入門]社内勉強会で AWS Security Hubの話をしました | DevelopersIO

  • Amazon GuardDury

【Security Hub修復手順】[GuardDuty.1] GuardDuty を有効にする必要があります | DevelopersIO

IAMの棚卸し・アクセスキー漏洩防止ソリューション導入

ここでは7つの対策ができているか、確認しましょう!

Security HubによるAWS環境のセキュリティ状況スコアリング

セキュリティスコアを上げることで、お使いのAWS環境がよりセキュアになります。
スコア100%を目指して、「失敗」している項目への対応を行いましょう!

下記に記載のコントロールが失敗している場合は、修復手順に沿って、修復することを必須としています。

修復必須項目

GuardDutyによる脅威検知の暫定体制づくり

GuardDuty通知の有効化
GuardDutyで脅威検知した際の対応について
  • 基本方針
    • 脅威検知した内容については基本的に全て対応するようにしてください(既に攻撃を受けているアカウントであるため、再度攻撃を受ける可能性が高いです。そのため検知した脅威については例え ”重要度[低]” であっても全て対応するという姿勢が基本になります)
      Amazon GuardDuty ユーザーガイド
GuardDuty通知が多すぎて運用ができないとき
  • 基本方針
    • 前項「GuardDutyで脅威検知した際の対応について」で述べた通り、検知したものは全て対応することを基本方針としてください。しかし、GuardDutyで検知するものの中にはシステム上必要な設定・措置に対して、通知されるケースもあるため、そういったものを後述の抑制ルールを使用して抑制していきます。
      GuardDutyの抑制ルールを活用してセキュリティ検知のノイズを減らす

まとめ

これで不正利用に遭うリスクを最小限にできたはずです...!

さいごに

今回は当日来れなかった方々のためにも、改めてブログで内容をまとめてみました。

この登壇をインプットとして、1人でも多くの方々がお使いのAWS環境を見直すきっかけ(=行動)を作り出せていたら、今回登壇した意味があるなと感じます。

ちなみに今回初の40分間オフライン登壇だったのですが、、、、、私は目覚めてしまいました。

オフライン登壇楽しい!!!!!!!!!!!!!!

今後も登壇できるよう技術を磨いていきたいと思います。

以上、おつまみ(@AWS11077)でした!