
【HM26現地レポート】HANNOVER MESSE 2026のDay1にまずは半日かけて会場をぐるっと一周してきた #HM26
概要
こんにちは、クラスメソッド製造ビジネステクノロジー部の田中聖也です。
HANNOVER MESSE 2026のDay1、まずは半日かけて会場をぐるっと一周してきました!
個別ブースに入り込む前に、まず全ホールを早足で一周してから本番の取材を始めるという回り方をしてみたんですが、これが想像以上に効いたので体験レポートとしてまとめておきます。
この記事では以下のことに触れていきます。
- なぜ最初に半日かけて一周したのか
- 実際に回ったルート
- 一周してわかった会場のスケール感
- ホール・国ごとに異なる「色」の話
- 一周しないと気づきにくいエリア(水素・大学・スタートアップ・防衛系等)
- 結局Day2以降にどう活きたか

なぜ最初に半日かけて一周したのか
今回のHM26は4日間の現地参加で、目玉のSiemens・Microsoft・Beckhoff・Nokia・AWSあたりはあらかじめ訪問計画を立てていました。
ただ、初めての参加だったこともあって、いきなりピンポイントでブースを攻めると会場全体の構造が頭に入っていないまま個別の話に飲み込まれそうだなと感じていて、Day1の午前中はあえて「細かく見ない」「ブース内には入らない」と決めて、ひたすら通路を歩いて全体感を掴むことに使いました。
結論から言うと、初めてHMに参加する人は、これは絶対に最初にやった方がいいと感じました。
理由を以下で書いていきます。
実際に回ったルート
実際に回ったルートは以下の通りで、ホール27 → 26 → 23 → 17 → 16 → 15 → 14 → 11 → 12 → 13の順で歩きました。

EntranceWest 2から入って27号館スタート、上側の会場群をぐるっと回って下のホール13で締める、という動線です。
ブースは1社1社が大きく、通路の幅も広いので、細かく立ち寄らずに通路をまっすぐ歩くだけでも午前中まるごと(9時~12時)使い切るスケール感でした。
一周してわかった会場のスケール感
率直に、想像してたよりはるかにデカいです。
1ホールずつが日本の大きめな展示会1個分くらいの規模感があって、それがズラッと並んでいる感覚です。
「ちっちゃいほう」と言われるブースが、日本の展示会だと「真ん中サイズ」くらいに見える、というのが率直な印象でした。
この体感を持っておくのはかなり大事で、Day2以降のスケジュールを組むときに「これは1日では絶対回りきれない」という前提で動けるようになります。
ホール・国ごとに異なる「色」の話
歩いていてめっちゃ面白かったのが、ホールごと・国ごとに展示の毛色が大きく違うことでした。
ざっくり一周した時の印象を書くと、こんな感じです。
- ホール27(Robotics & Assembly Automation): ロボット・組立自動化のど真ん中エリア。Wandelbotsの「Physical AI」など人型・産業ロボットの展示が集中
- ホール26(Production Logistics / Robotics / IT&OT Security): AGV(無人搬送車)、ロボット、Phoenix Contactなどのセキュアオートメーション系
- ホール23(Automation Systems & Components): モーター、コンベア、ベアリングなどコンポーネント系。中国系のブースもこの辺りに固まっていた
- ホール17〜14(IIoT / Industrial Software): PLM(製品ライフサイクル管理)、SaaS、NVIDIA、AWS、Salesforce、Lenovo、Dassaultなどソフトウェア・IT系が集中
- ホール11(Research / Startup / Hydrogen): 大学アカデミック、スタートアップエリア、水素エネルギー、ドイツ連邦経済省など政府系ブース
- ホール12〜13(Energy & Power): テネット社などの送配電インフラ、コージェネレーター、日本ガイシのセラミック碍子(変圧器周辺で電気の干渉を止める部品)など、エネルギー・電力系
国ごとのパビリオンが面白い
ホール23や17あたりでは、国ごとに区切られたパビリオン形式のブースが多く見られました。
SAUDI MADE(サウジアラビア)、SINGAPORE、Portugal、ITALIA、ベトナム、トルコ、インドなど、国単位で出展している様子です。

ITALIAパビリオンは木目調の落ち着いたデザイン、SINGAPOREは赤を基調としたポップな雰囲気、SAUDI MADEは緑のヤシのモチーフなど、国ごとのデザイン性の違いを見比べるだけでも楽しいです。
ホール11のドイツ国内エリアでは「The German Capital Region」「HANNOVER」など、ドイツ各地の都市・地域が独自のブースを構えているのも印象的でした。
ウクライナのブースもこの一画にあって、地政学的な背景が会場の構成に出ているのも感じ取れます。

EUの脱炭素・データ規制が会場のど真ん中
ホール13付近で見えてくるのが、「INDUSTRIE 4.0」「Industrial AI」「Digital Infrastructure」などのEU横断的な共同企画ブースです。

intel、Telekomなどの大手と組みつつ、EU圏で物を売るには排出データの可視化が必須(法令の要請として動いている)、というメッセージがメインの動線にしっかり組み込まれていました。
一周しないと気づきにくいエリア
ピンポイント攻略していたら絶対に行かなかったであろうエリアが、一周ルートだと自然と視界に入ってきます。
特に印象に残ったのは以下のエリアでした。
水素・エネルギー系(ホール11〜12)
ハイドロジェン関連が独立した一画として存在していて、燃料電池やセラミック系の素材展示がありました。
普段の業務では水素に関わることは少ないのですが、関わることが少ないからこそ今回の展示会でざっと見れたのは良かったです(日本の展示会だと入ろうともしないと思うので・・・)
大学・アカデミックエリア(ホール11)
ドイツ各地の大学が研究成果を展示していて、政府からの資金で動いている研究部門の出展が並んでいました。
大学と一緒にデータ周りをやれる可能性を考えるきっかけになるエリアです。
スタートアップ・Embedded Park(ホール11)
国ごとに区切られた小さなブース群と、Embedded Parkという組込み系の集積エリアがありました。
尖ったプロダクトが多くて、ユースケースの宝庫になりそうだと感じました。
ここは「Day2以降に絶対深掘りしよう」とその場でメモしておきました。
防衛・セキュリティエリア
今年から新設された防衛生産エリアもあって、装甲車やミリタリー系の展示が並んでいました。
製造業の展示会で防衛系がここまで前面に出ているのは、これも欧州の今を映していて印象的でした。
Spotlight Stage / Solution Lab
Center Stageの大規模なキーノートとは別に、各ホールにSpotlight Stageという中規模ステージが配置されていました。
「Energy & Industrial Infrastructure」「Research & Technology Transfer」などテーマ別にセッションが組まれていて、休憩がてら立ち寄るのにちょうど良い規模感です。


各ホールの中央付近にはSolution Labという、インタラクティブにディスカッションできるエリアもあって、一周中に「このトピックは後で戻ってきたい」というブックマークができます。
結局Day2以降にどう活きたか
一周してよかった点を整理するとこんな感じです。
- 会場の規模感が体感でわかる: スケジュールを現実的に組み直せた
- 気になるブースをメモしておけた: 「このブースは後で深掘り」という目星をつけながら歩けた
- 国ごとの注力分野がわかる: ヨーロッパ=脱炭素・エネルギー、中国・台湾=ハードウェア部品、ドイツ=政府主導の産業政策、など
- 企業のブース配置が頭に入った: Day2以降、目的のブースまで迷わず辿り着けるようになった
- 触れたことのなかった領域(水素・研究・スタートアップ・防衛)もざっと見れた: ピンポイント攻略では絶対漏れる領域を視界に入れられた
特に**「Day2以降に道に迷わなくなる」**効果はめっちゃ大きくて、HMの会場は本当に広いので、移動だけで体力を消耗しがちです。
事前に一周しておくと「あのモーターメーカーの裏あたりだな」みたいな空間記憶が効いてきて、移動が一気にスムーズになります。
正直、Day2・Day3は通路も激混みになるので、一周するなら会場が比較的空いているDay1の午前中が圧倒的にやりやすいと感じました。
まとめ
HM26のDay1は半日かけて会場をぐるっと一周してきました!!
個別ブースの深掘りはDay2以降に回して、最初に全体感を掴むことに振り切るのは初参加の方には特におすすめできるアプローチだと感じました。
次回参加する時も、絶対に同じやり方で一周から始めようと思います。










