
新たにチームを立ち上げた後にやるといいこと
こんにちは。組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
組織が日々変化する中で、新たな部門やチームの立ち上げは避けられません。この記事では、新設されたチームがスムーズに機能し、成果を出すためにチームの責任者がやっておいたほうがいいことを具体的にまとめます。
この記事では、新たなチームを立ち上げた後に取るべき重要な取り組みをまとめます。
前提
- ここでのチームは部門や部門内のチームなど規模は問いません
- 部門の場合、部門内の組織構成は決まっているとします
- また、部門やチームのメンバーはすでに決まっているとします。
新規チームの立ち上げ前にできると良いこと
新規チームの立ち上げ前には、想定業務の把握が重要です。ある程度自分で予想を立てた上で、同規模の部門やチーム運営経験者に確認してもらうと良いでしょう。
以下は、私が室長を引き継ぐ際に前の室長に想定業務を確認した際の内容がまとめてあります。
新規チームの立ち上げ後に必要なこと
チームの方針を策定すること
チームのミッション、ビジョン(長期目標)、文化(Value)など、方針を策定し、明文化しましょう。
方針は素案を作成し、上長と認識を合わせた上で決定するのが一般的です。
チームの長期目標を踏まえた課題の整理
チームの長期目標を踏まえて、直近取り組むべき課題をある程度大きな粒度で洗い出しましょう。
その中からチームの主要な取り組みを選ぶことになります。
役割の明確化
チーム内に複数の役割がある場合、役割を明確にしましょう。
関係者に柔軟に複数の役割を受け持ってもらう場合は、それに応じた抽象度の高い期待をまとめておきましょう。
チームの今年度の目標策定
チームの基本方針とチームの課題を元に、今年度どんな目標に取り組むか決めましょう。
決定した目標はその背景にある目的を含めてメンバーに共有します。
チームのコミュニケーション設計
チーム内の円滑なコミュニケーションを促す場を設計しましょう。
- 業務向けの定例の設定
- 会社や上位の方針の共有
- チームの進捗確認
- 雑談等、関係構築向けのコミュニケーションの場の検討
- 対面、オンラインでのコミュニケーションの使い分けの検討
メンバーとの信頼構築
チーム内に新たに関わるメンバーがいる場合、1から信頼関係を構築する必要があります。チームの成功とメンバーのキャリアの成功を両立させるために、以下の活動を継続し、信頼関係を深めていきましょう。
- メンバーを気にかける
- メンバーに積極的に声をかける
- メンバーの期待を把握する
- メンバーを承認・称賛する
- 小さな約束を守り続ける
ポイント
走りながら整備する
すべて完璧に整ってから本格的な活動を始めなければいけないというわけではありません。ある程度方向性が固まったら、未整備な部分は継続的に整備しつつ、主要なミッションで成果を出すための活動を早めに開始しましょう。
相談相手を作っておく
はじめて部門やチームのリードを担当する場合、経験者の相談相手を持っておくとよいでしょう。
仮に社内に適した人がいない場合は、社外でも大丈夫です。
密なコミュニケーションの場の設定
チーム設立後、比較的早い時期に合宿などを設定し、密にコミュニケーションを取りながら共に物事を進める場を設けることで、相互理解や方針浸透を促進できます。特に、新たに関わるメンバーやまだ十分な関係性が築けていないチームにとっては、この取り組みは非常に重要です。
メンバーに自分の考え方を知ってもらう
自分たちのチームのマネージャー、リーダーがどのような考えを持っているかメンバーに知ってもらうことは重要です。
自分の考え方をメンバーに知ってもらうための情報公開方法として、以下のような例があります。
自分のトリセツを公開することで知ってもらう。明示する。暗黙を避ける | DevelopersIO
不明点は確認する
進めるうえで不明点があれば、確認できる相手を探し、確認しましょう。
逆に、不明な部分を推測だけで進めてしまうとあるべき方向とズレた取り組みをしてしまう可能性があります。
まずはもともとのつながりを頼りつつ、場合によっては今までやりとりしたことがない人に話に行く必要もあるでしょう。