入社3年目を報告してみる – [てぃーびーの場合]

入社3年目を報告してみる – [てぃーびーの場合]

この記事では、クラスメソッドにおける2つのキャリアの転機について掘り下げます。
Clock Icon2024.10.30

こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

2021年11月に入社し、今月を終えると丸3年になります。これを機に、クラスメソッドに入社してからの2つのキャリアの転機について掘り下げてみようと思います。

クラスメソッドにおける2つのキャリアの転機

私は開発者の従業員体験の向上を担うエンジニアリング統括室のメンバーとして入社しました。業務を進める中で、重要度の高い組織課題への対応を優先しているうちに実質的に全社人事としての業務を担当する状態になっていました。これは入社時点のミッションとは異なるもので、私にとって最初のキャリアの転機でした。日々の業務を判断する中で、組織課題としてより重要なものを選択しただけで、転機というにはあまりに自然に発生していました。

入社から8ヶ月業務に取り組んだあと、前任の室長から室長の就任を打診されました。部門長経験はおろか、マネージャーも未経験でしたが、室長への挑戦を決めました。結果として2023年の1月から室長に就任することになりました。これが2つ目のキャリアの転機でした。

室長の就任を受けたのも最初の転機と同じく組織課題の解決に対して必要だと判断したためです。クラスメソッドは社員数が増え続けていて、今後も継続して増えていく予定です。そういった背景から今まで手薄になっていた組織開発や人材育成への取り組みを迅速に進める必要がありました。そして、前任の室長は別の事業部の本部長であり、兼任で室長をしていたのですが、事業部の業務の都合上できるだけ早く室長業務を引き継いで主務に集中する必要がある状態でした。前任の室長が事業部の業務に集中できるようにしつつ、全社人事の足を止めないようにするために必要な判断でした。

組織に必要なことと自分がしたいこと

私が人事に職種を変えた理由は、キャリアの棚卸しをした際に個人の目標を『人が成長し、充実して働ける場を作る』に定めたことです。クラスメソッドに入社した際に担当していた開発者向けの従業員体験の向上というミッションは自分が成したいことと大きく重なります。一方で、現状として全社の組織課題への対応がより重要な状況でした。個人のキャリアを優先するなら元のミッションにこだわって取り組む内容を判断をする道もあったかも知れませんが、あくまで仕事において重要なのは事業成果に向けてより重要度が高いのはどちらかです。そのため個人の目標よりも組織として重要度の高い業務を優先しました。

もちろん、全社人事の業務であっても個人のミッションとつながる部分もあるため選んだ道であり、仮に全く重ならないのであれば、別のキャリアを検討したかもしれません。

必要な業務に対して自分がしたいことを重ねる 自分がしたいことに業務を重ねるのではない
Must Will Will Must

組織に必要なことと自分ができること

私は前々職まではウェブエンジニアをしていました。その頃は、マネージャーに向いていないと考えていましたし、マネージャーよりはプレイヤーとしてキャリアを歩もうと思っていました。しかし、職種を変えたことをきっかけに心情に変化が訪れました。人事に転職したことでマネージャーに向けた施策を扱うことが増え、マネージャーの業務を自ら経験する重要性を感じ始めていました。一方、前職でマネージャーの一歩手前にあたるユニットリーダーに就任した直後に1on1で1人のメンバーから「田部井さんはマネージャーに全く向いていないのでユニットリーダーをやめたほうがいい」と言われたこともあり、マネジメントへの自信を失っていた経緯もあり、不安がありました。

ただ、状況を踏まえると前任の室長からできるだけ早く室長を引き継ぐ必要がある状況でしたし、引き継ぐなら自分が適任の立ち位置でした。室長を引き受けることを決めた時点では室長の業務を十分に行う実力も経験もなかったと思いますし、過去の経緯から自信もありませんでした、それでも組織課題の解決のために必要なのは明白ですし、個人の目標の目線でも必要な経験であるため引き受ける選択をしました。できるかどうかわからないことでも引き受けたということになりますし、今できないことも身につけることができるだろうという考えが土台にありました。

必要な能力に対して一定満たすのであれば挑戦する 全部ができる状態のみ挑戦するのではない
Must Can Can Must

補足

今になってふりかえると前職の同僚が私がマネージャーに向いていないと考えたのには、同僚なりの理由があったのだと思います。

一方で、マネージャーになる前や、マネージャーになったあとに相談に乗ってくださった社内外の先輩マネージャーの方々に言わせれば、マネージャーが1人ですべてを完璧にできる必要はないし、苦手な部分は周囲と補いあえばいいという話をしてくれました。また、戦略的な思考や、人や組織に関する知見、細かに仕事をマネジメントするスキルに関してはむしろマネージャーにあっているし、前職時代もマネージャーの代わりに行っていた一部のマネジメント業務に対してうまくできていると評してくれる同僚もいました。そういった方々の声もマネージャー就任の決断や就任後の継続をするうえでの支えになりました。改めて感謝です。

マネージャーの業務はつらそうだし、楽しそうに見えないと言われることが多いかも知れません。私の経験としては、マネージャーの業務はプレイヤー時代よりも大きなプレッシャーがあるかもしれませんが、その分やりがいがあって楽しいと感じています。責任の大きさは自由度の大きさでもあります。結果として、マネージャーの仕事を受けて本当に良かったと感じています。

クラスメソッドでの取り組み

クラスメソッドで3年間取り組んできた内容は以下にまとまっています。

関連情報

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.