Codex CLI上の/appでターミナルのセッションをデスクトップアプリに引き継ぐ

Codex CLI上の/appでターミナルのセッションをデスクトップアプリに引き継ぐ

Codex CLIのターミナルセッションをデスクトップアプリに引き継ぐ /appスラッシュコマンドについて、似た名前の codex app コマンドとの違いを含めて解説します。
2026.06.24

どうも!オペ部の西村祐二です!

OpenAIのCodex CLIをターミナルで使っていると、作業の途中で「このセッションをデスクトップアプリ側で見たい」と思う場面があります。複数スレッドを並べたい、worktreeやレビュー画面を見たい、GUI側の機能に切り替えたい、といったケースです。

/app は、ターミナルで進めていたCodexセッションを、そのままCodexデスクトップアプリに引き継ぐためのコマンドです。

この記事では、手元のCodex CLI 0.141.0で確認した /app の見え方と、似た名前の codex app サブコマンドとの違いを整理します。

TUIの /app とは

/app は、Codexのインタラクティブセッション(TUI)内で使うスラッシュコマンドです。TUIで / を入力するとコマンド候補が開き、その中に /app が表示されます。

CodexのTUIで候補に表示される/appスラッシュコマンド

手元の環境では、説明として「continue this session in Codex Desktop」と表示されました。つまり、単にデスクトップアプリを起動するのではなく、現在のTUIセッションをCodex Desktop側で続けるための入口です。

ターミナルで調査や修正を始めたあと、途中からデスクトップアプリのスレッド一覧、worktree連携、レビュー画面、computer useなどを使いたくなった場合に、現在の流れを維持したまま移れる点が主な価値だと感じました。

codex app との違い

名前が近いので少し混乱しやすいですが、TUIの /app と、シェルから実行する codex app は用途が違います。

コマンド 実行場所 主な用途
/app Codex TUIのセッション中 現在のTUIセッションをCodex Desktopで続ける
codex app [PATH] 通常のシェル 指定したワークスペースをCodex Desktopで開く

codex app [PATH] は、ワークスペースを指定してデスクトップアプリを開くコマンドです。一方で /app は、すでに進行中のTUIセッションをDesktopへ渡すコマンドです。

たとえば、最初からGUIで作業したいなら codex app . でよさそうです。逆に、ターミナルで会話やコマンド実行を進めたあとに「この続きはDesktopで見たい」となった場合は /app が合います。

試した環境

  • macOS(Apple Silicon)
  • Codex CLI 0.141.0
  • Codexデスクトップアプリ インストール済み(バージョン 26.616.51431)

この環境では、TUIのスラッシュコマンド候補に /app が表示されることを確認しました。

また、実装元のopenai/codex PR #25638では、/app はmacOSとネイティブWindowsで現在のCLIスレッドをCodex Desktopに開くための機能として説明されています。WSLや通常のLinuxでは、Desktop側から同じローカル状態を安全に参照しづらいため、コマンド候補に出さない方針になっています。

補足: codex app も試してみる

/app の理解には、codex app との違いを押さえておくと分かりやすいです。

codex app --help の主要部分は次のとおりです。

$ codex app --help
Launch the Codex desktop app (opens the app installer if missing)

Usage: codex app [OPTIONS] [PATH]

Arguments:
  [PATH]  Workspace path to open in Codex Desktop [default: .]

Options:
      --download-url <DOWNLOAD_URL_OVERRIDE>
          Override the app installer download URL (advanced)

主に見るところは2つです。

  • PATH: デスクトップアプリで開くワークスペースのパス。省略するとカレントディレクトリが対象になります
  • --download-url: インストーラーのダウンロードURLを上書きする高度なオプションです。通常利用ではあまり使わなさそうです

検証用に一時プロジェクトを用意し、そのパスを指定して実行しました。

codex app /tmp/blog-verify-codex-app

実行結果は次のとおりです。

Opening Codex Desktop at /Applications/Codex.app...
Opening workspace /private/tmp/blog-verify-codex-app...

コマンドはすぐに終了コード0で戻り、ターミナルをブロックしません。指定したパスが、デスクトップアプリ側でワークスペースとして開かれました。

実際に開いたアプリの画面が次です。画面下部に、指定した blog-verify-codex-app がワークスペースとして、ブランチ master とともに表示されています。

codex appで開いたデスクトップアプリのワークスペース画面

codex app は「ワークスペースをDesktopで開く」コマンドなので、現在のTUIセッションを引き継ぎたい場合の主役はやはり /app です。

まとめ

  • TUIの /app は、現在のCodexセッションをCodex Desktopで続けるためのスラッシュコマンドです
  • codex app [PATH] は、指定したワークスペースをDesktopで開くシェルコマンドです
  • ターミナルで作業を始め、途中からDesktopのスレッド管理やGUI機能を使いたいときは /app が合います
  • 手元のCodex CLI 0.141.0では /app がTUIの候補に表示されました

CLIとDesktopはどちらか一方に寄せるというより、作業の段階で使い分けるのがよさそうです。ターミナルで素早く始め、必要になったら /app でDesktopへ渡す、という流れを覚えておくと扱いやすくなります。

誰かの参考になれば幸いです。


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