
Claude Code v2.1.161 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.161(2026 年 6 月 2 日公開)がリリースされました。今回は新機能の追加よりも、既存機能の改善と不具合修正、そしてセキュリティ面の手当てが中心の、安定性を高めるアップデートです。
アップデートサマリー
v2.1.161 では 22 件の変更が入りました。並列ツール呼び出しや OpenTelemetry メトリクスまわりの改善に加え、サードパーティプロバイダー認証のリグレッション修正、claude mcp のシークレット出力対策など、日常利用・自動化・セキュリティの各方面で実務に効く修正が多く含まれています。
先日、「全ユーザーの5時間および週間のレートリミットをリセットした」 というXのポストがありました。私は、Maxプランでしたので、週間のレートリミット0になりラッキーでした。
ProおよびMaxプランの全ユーザーの5時間および週間のレートリミットをリセットしました。
一部のClaude Codeセッションで過剰な並列サブエージェントを生成し、予想よりも速く使用量を消費してしまう問題を修正しました。
注目のアップデート
- 改善: 並列ツール呼び出しで、1 つの Bash コマンドが失敗しても同じバッチ内の他の呼び出しがキャンセルされなくなりました。あわせて
OTEL_RESOURCE_ATTRIBUTESの値が使用量メトリクスのラベルに付与され、team や repo 単位での分析ができるようになりました。 - 不具合解消: 管理設定ポリシーが Bedrock や Vertex などサードパーティプロバイダーのセッションをブロックしていたリグレッション(2.1.146 起因)と、
claude -pの標準出力がバックグラウンドサブエージェントの出力で破損する問題が修正されました。 - セキュリティ:
claude mcpの list/get/add がシークレットをそのままターミナルに出力していた問題が修正され、認証ヘッダーや URL 内のシークレットがマスクされるようになりました。
アップデート内容
改善
- 並列ツール呼び出しの独立化: 並列で実行されるツール呼び出しのうち、1 つの Bash コマンドが失敗しても同じバッチ内の他の呼び出しがキャンセルされなくなりました。各ツールはそれぞれ独立して結果を返します。複数のコマンドをまとめて流す際の堅牢性が向上しています。
- OpenTelemetry メトリクスのカスタムディメンション対応:
OTEL_RESOURCE_ATTRIBUTESの値がメトリクスデータポイントのラベルとして付与されるようになりました。これにより、team や repo といった独自のディメンションで使用量メトリクスを分割(スライス)して分析できます。 - Linux のクリップボード対応強化: フルスクリーンモードのクリップボード処理が改善され、Linux では
wl-copy/xclip/xselが利用可能な場合にそれらを使用するようになりました。クリップボードと PRIMARY セレクション(ミドルクリックでの貼り付け用)の両方へコピーし、「hold {key} for native selection」のヒントも端末ごとに正しいキーを表示します。 claude agentsの進捗表示: 作業が並列展開(fan-out)されている場合に、一覧の各行で詳細の前にdone/totalが表示されるようになりました。peek(プレビュー)では最も長く実行されている項目が表示されます。/mcpの表示整理: 一度もサインインしていない claude.ai コネクタが「Show unused connectors」行に折りたたまれ、一覧が見やすくなりました。- [VSCode] 文字化け対策のヒント追加: グリフの乱れ(文字化け)を解消するため、ターミナルの GPU アクセラレーションを無効化する(または
/terminal-setupを実行する)ことを提案するヒントが追加されました。
パフォーマンス
- ターミナル描画の改善: レイアウトエンジンの JIT コンパイルプロファイルを安定化させ、ターミナル描画のパフォーマンスを改善しました。
- 大きなファイル書き込みの描画改善: 大きなファイルを書き込む際の描画パフォーマンスが改善されています。
セキュリティ
claude mcpのシークレット出力対策:claude mcpの list/get/add がシークレットをターミナルに出力していた問題を修正しました。${VAR}参照は展開されなくなり、認証ヘッダーや URL に含まれるシークレットはマスク(伏字)されます。MCP サーバー設定を確認する際に、認証情報がそのままターミナルに表示されるのを防げます。
修正
安定性・操作性に関わる主要な修正を抜粋します。
- サードパーティプロバイダー認証のブロックを修正:
forceLoginOrgUUID/forceLoginMethodの管理設定ポリシーが、組織ピンと併用した際に Bedrock・Vertex・Foundry・Mantle といったサードパーティプロバイダーのセッションをブロックしていた問題(2.1.146 のリグレッション)を修正しました。 claude -pの標準出力破損を修正: バックグラウンドサブエージェントの出力が、--output-format textまたはjson使用時にclaude -pの標準出力を破損させていた問題を修正しました。スクリプトなどでclaude -pの出力をパースしている場合に影響していた問題です。- セッション再開時のクラッシュを修正: セッションを再開した後に Write ツールの結果を描画する際にクラッシュする可能性があった問題を修正しました。
- サブエージェントの表示固まりを修正: 完了したサブエージェントが、結果の確定処理中にエラーが発生すると「実行中」の表示のまま固まってしまう問題を修正しました。
- Workflow エージェントの worktree 編集ブロックを修正: バックグラウンドセッションで
isolation: "worktree"を指定して生成された Workflow エージェントが、自身の worktree 内のファイル編集をブロックされていた問題を修正しました。 - OpenTelemetry ログイベントの欠落を修正: ログイベント(
user_prompt、api_request、tool_result、tool_decision)が、テレメトリ初期化の完了前に発行されると黙って破棄されていた問題を修正しました。 --resumeのセッション表示を修正: git worktree ではないカレントディレクトリ(jj workspaces など)のセッションが--resumeの選択画面に表示されない問題を修正しました。- このほか、「Reduce motion」設定の反映、
/usage-creditsの挙動、/autofix-prの誤判定、Windows での bash フック呼び出し、バックグラウンドセッションの古いモデルでの起動、一時ディレクトリでのソケット競合(EADDRINUSE)など、多数の細かな不具合が修正されています。
最後に
v2.1.161 は、目立つ新機能こそ少ないものの、並列ツール呼び出しの堅牢化や OpenTelemetry まわりの改善、そして認証・標準出力・シークレット出力といった実務やセキュリティに直結する修正が揃った、安定性重視のアップデートです。特に Bedrock や Vertex を利用している方、claude -p をスクリプトで利用している方、MCP サーバーを多用している方は、アップデートをおすすめします。気になる変更があればアップデートして確認してみてください。
最近のアップデート
参考文献







