
Claude Code v2.1.169 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.169(2026-06-08 公開)がリリースされました。トラブルシューティング用の起動モードや作業ディレクトリ移動コマンドといった新機能に加え、エンタープライズ向けのポリシー適用やセキュリティに関する修正が中心のリリースです。
アップデートサマリー
v2.1.169 では 30 件の変更が入りました。新機能 3 件・改善 12 件・修正 12 件・セキュリティ 2 件・パフォーマンス 1 件という内訳で、新機能としてカスタマイズを全無効化して起動する --safe-mode が追加されたほか、Windows での挙動やバックグラウンドセッション、エンタープライズ管理設定まわりの不具合修正が多くを占めています。破壊的変更・非推奨は含まれていません。
注目のアップデート
- 新機能: 全カスタマイズ(CLAUDE.md・プラグイン・skill・hook・MCP サーバー)を無効化した状態で起動する
--safe-modeフラグ(およびCLAUDE_CODE_SAFE_MODE)が追加されました(v2.1.169)。トラブルシューティング時の切り分けに使えます。あわせて、作業ディレクトリを変更する/cdコマンドや、バンドル skill 類を隠すdisableBundledSkills設定も追加されています。

- 不具合解消: Windows でスラッシュコマンド/skill のスキャン待ちにより
claude -pが遅くなる、またはハングしたように見える問題が修正されました(v2.1.169、2.1.161 で混入したリグレッション)。 - セキュリティ: 信頼されていないプロジェクト設定が信頼確認なしに OTEL クライアント証明書のパスを設定できてしまう問題が修正されました(v2.1.169)。また、エンタープライズの管理 MCP ポリシー(
allowedMcpServers/deniedMcpServers)が一部の経路で適用されていなかった問題も修正されています。
アップデート内容
新機能
- 全カスタマイズ(CLAUDE.md・プラグイン・skill・hook・MCP サーバー)を無効化した状態で Claude Code を起動する
--safe-modeフラグ(およびCLAUDE_CODE_SAFE_MODE環境変数)が追加されました。設定や拡張が原因の不具合かどうかを切り分けたいときに役立ちます。 - セッションの作業ディレクトリを、セッション途中でプロンプトキャッシュを壊さずに変更できる
/cdコマンドが追加されました。 - バンドルされた skill・ワークフロー・組み込みスラッシュコマンドをモデルから隠す
disableBundledSkills設定とCLAUDE_CODE_DISABLE_BUNDLED_SKILLS環境変数が追加されました。
セキュリティ
- 信頼されていないプロジェクト設定が、信頼確認なしに OTEL クライアント証明書のパスを設定できてしまう問題が修正されました。
- エンタープライズの管理 MCP ポリシー(
allowedMcpServers/deniedMcpServers)が、再接続時・IDE で入力された設定・インストール後の初回セッション中の--mcp-configサーバー・リモート設定のロード前に適用されていなかった問題が修正されました。あわせて、リモート設定を持たない組織でのコールドスタートの遅さも改善されています。
改善
- ターンの進行中であっても
/workflowsが即座に開くようになりました。 TaskCreateの信頼性が改善されました。不正な入力は自動的に修復され、未ロードのツールに対する検証エラーにはスキーマが含まれるようになりました。- 組織が API キー認証を無効化している場合に表示されるエラーメッセージが改善され、利用中の API キーの出所に応じた案内が表示されるようになりました。
- Vertex/Foundry でデフォルト 5 分のアイドルタイムアウトが復活し、停止したストリームが無限にハングせず中断されるようになりました。
API_FORCE_IDLE_TIMEOUT=0でオプトアウトできます。 - リモート管理設定に不正なエントリが含まれていても、残りの有効なポリシーを適用したうえで検証エラーを表示するようになりました。以前のようにペイロード全体を黙って破棄しなくなっています。
- バックグラウンドセッションが retire→wake をまたいで
--ide・--chrome・--bare・--remote-controlなどのフラグを保持するようになり、respawn 時の状態検証も強化されました。 - バックグラウンドセッションに対し、worktree に入るまで共有チェックアウトの編集がブロックされることを伝えるようにし、
EnterWorktree前に無駄な編集拒否が発生するのを回避するようになりました。 - 「CLAUDE.md が長すぎる」という警告のしきい値が、モデルのコンテキストウィンドウに応じてスケールするようになりました。
- Windows のオートアップデーターが、
claude.exeを他のプロセスが掴んでいる場合に、セッション内でのリトライを停止するようになりました。 - スラッシュコマンドメニューの skill タグの色コントラストが改善されました。
- 支払い方法を登録していない Apple/Google 課金のサブスクリプション利用者がプロモクレジットを申請する際、追加先を案内するようになりました。
- 複数のセッションを同時に実行しているときに
claude agentsを提案するヒントが追加されました。
パフォーマンス
- レスポンスのストリーミング中およびスピナーのアニメーション中の CPU 使用率が削減されました。
修正
- 上下矢印キーによる履歴移動の挙動を修正: 長い入力行で上下矢印キーが折り返し行を飛び越えてコマンド履歴へ移動してしまう問題を修正しました。視覚行単位で移動し、履歴の呼び出しは近い側の端から入るようになりました。
- macOS での UI ストールを修正: claude.ai の認証情報でログインしている macOS ユーザーで、各ターン開始時に発生していた約 30〜50ms の UI ストールを修正しました。
- Windows での
claude -pのハングを修正: Windows でスラッシュコマンド/skill のスキャン待ちによりclaude -pが遅くなる、またはハングしたように見える問題を修正しました(2.1.161 で混入したリグレッション)。 - Remote Control の reconnecting 固着を修正: セッション再開時に OAuth トークンの更新が同時に発生すると、Remote Control が「reconnecting」状態のまま固まる問題を修正しました。
- 古い権限プロンプトの再表示を修正: 権限・ダイアログのプロンプト待ちのままワーカーが停止したリモートセッションに再接続するたびに、古いプロンプトが再表示される問題を修正しました。
claude agents --jsonのセッション欠落を修正: ブロック中および直後にディスパッチされたバックグラウンドセッションが欠落する問題を修正しました。あわせて、完了済みセッションを含める--allオプションと、新しいid・stateフィールドが追加されています。- バックグラウンドエージェントの環境変数無視を修正: 事前ウォーム済みワーカーにディスパッチされたバックグラウンドエージェントが、プロジェクトレベル設定の
env値(例:ANTHROPIC_MODEL)を無視する問題を修正しました。 - このほか、Windows での Git Credential Manager ポップアップ、カスタムステータスライン利用時のフッターヒント、WSL(Windows Terminal)での agents ビューの表示崩れ、Windows での MCPB プラグインキャッシュ、プラグインの
.in_useロックファイルの蓄積など、多数の細かな不具合が修正されています。
最後に
v2.1.169 は、トラブルシューティング用の --safe-mode をはじめとする新機能の追加に加え、エンタープライズ管理設定やセキュリティ、Windows・バックグラウンドセッションまわりの修正が中心のリリースです。破壊的変更や非推奨は含まれていないため、影響を確認しやすいアップデートといえます。Windows 環境で claude -p を利用している方や、エンタープライズの管理ポリシーを運用している方は特に恩恵を受けられる内容です。アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
最近のアップデート
参考文献






