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クラスメソッドに新卒入社し10年目になるワイがキャリアや思い出を振り返り、そして卒業する

愛するクラスメソッドを卒業してみました。
2020.04.05

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はじめに

私はクラスメソッドに2011年4月1日に新卒で入社しました。そして2020年4月1日で丸9年になりました。クラスメソッドに新卒入社したのは私が初めてだったようなので、現時点では新卒で最も長く勤務している社員になります。入社した時には右も左も分からないペーペーでしたが、今となっては古株です。

この記事は、Developers.IOでちょいちょい投稿されている「クラスメソッドの○○をワイが語っていく」シリーズの1つとして投稿します。過去に投稿された記事は以下の通り。私が触れる内容も一部リンクしているところがありますので、あわせて読むと面白いかもしれません。

この記事を書くことをとても楽しみにしており 入社して10年経ったら書こう! と決めていました。しかしながら、このたび転職することとなりました。ということで、10年目を迎え、クラスメソッドを退職するタイミングで投稿したいと思います。

よく 息を吐くようにブログを書く が私の口癖でしたが、本記事にいたっては書き足りないことが無いよう、深呼吸をしながら、ゆっくり書きました。ポエムやエモい内容は書かない主義でしたが、最後くらい良いかなと思い、クラスメソッドでの経験をたっぷり書きました。最初から最後まで私事で大変恐縮ですが、お読みいただけたら嬉しく思います。

ちなみに以下は、私が入社した時から現在までの企業ロゴです。企業ロゴを眺めるだけでも、クラスメソッドの色(取り扱う技術、文化、サービス内容など)が大きく変わったことが何となく分かります。それだけ変化の波が大きい会社ですし、そんな変化がとっても大好きでした。

入社前夜

まずはどのように入社したか、経緯を語りたいと思います。

私は大学・大学院ではデザイン工学を専攻していました。その中で特にインタラクションデザインに特化して研究をしていましたが、成果物のユーザーテストを行うために実際に動くモノが必要になったため、アプリケーションのプロトタイピング開発を独学で始めるといったことを在学中にしていました。

その時に活用した技術がAdobe Flex(現 Apache Flex、以降は当時を振り返るためAdobe Flexと記載)やAdobe AIRといった技術で、当時RIAと呼ばれるアプリケーション開発のスキルを身に付けることになります。付箋を使ってコメントを書き、アイデアを発散させるデスクトップアプリを開発していました。

そうしたスキルアップを見た教授の勧めにより、Adobe Flexのユーザーグループである「Flex User Group (FxUG)」にて成果物を発表することとなりました。FxUGはクラスメソッドが中心に運営していたユーザーグループで、そのときクラスメソッドの社員である杉浦さんが主催者側で参加しており、成果物を見て「クラスメソッドの面談受けてみない?」と声を掛けてくださいました。

そんなこんなでクラスメソッドの面談を受けました。初めから社長面談でした。 社長の横田さんに自分の成果物を見せたところ、即答で 「で、いつから来れるの?」 と言ってくださいました。私も「はい、卒業したらよろしくお願いいたします」と回答し 入社が光の速さで決まりました。

そうした感じで勢いで入社が決まりましたが、クラスメソッド初の新卒採用であったということを後から知りました。実際リスクもある決断だったと思いますが、今になって思えば、やはりこういう時の社長の判断は早いんだな、と感じます。

やってきたこと

丸9年居ると、短期プロジェクトから長期プロジェクトまで、様々なプロジェクトに様々な担当として携わらせていただきました。下図はクラスメソッドのビジネス(主観)と自分の役割の変遷をざっくりと表現したものになります。

以降は特に印象の強かった・キャリアに大きく影響したプロジェクトをピックアップして紹介したいと思います。

Androidアプリ開発

クラスメソッド入社後、初めての業務は何かと言うとFlex関係なくAndroidアプリ開発でした。と言うのも、私が入社した時(2011年)は「これからAWSやモバイルなどをやっていくかもしれない?」と言った転換期でした。Androidアプリ開発案件でお声が掛かったため、立候補制でチームを決めると言うものでしたのですかさず立候補しました。デザインを藤澤さん、開発を中村修太さん袴田さんと一緒に行いました。チーム開発自体が初めてだったので、他の人も触ることのあるコードを書くという基礎的なところから、サブバージョンによるバージョン管理など、組織の中で開発をするための基礎をたくさん学びました。

また、その次に参画したプロジェクトはまたしてもAndroid向けの写真管理アプリの開発でした。パフォーマンスチューニング、メモリ管理周りなどAndroidエンジニアとしてよりステップアップできる業務となりました。上野さん深澤さん大和さんとご一緒しました。また、クラスメソッドで初めてGitを導入したプロジェクトでもあったため、Gitの機能がよく分からずにハマって時間を取ってしまうこともありました(コンフリクト祭り)。この時期は残業や休日出勤も行いましたが、とにかく開発が楽しくてしょうがなかった記憶でいっぱいです。

眺めていた景色(探してみたら出てきた)。

サーバーサイドアプリ開発

Androidエンジニアとして開発を頑張っていた頃、ふと 「AndroidやってるならJavaできるよね?」 と言った感じでサーバーサイドJavaのプロジェクトに放り込まれました。勢いでサーバーサイドをやることになりましたて、未知な領域だでしたが非常に勉強になりました。プロジェクトマネージャーは田子さんでしたが、綺麗なガントチャートを引いていただき、いつまでに何をやれば良いのか明確に分かり、プロジェクト進行への信頼感と安心感を持って仕事ができました。これぞプロジェクトマネージャーのプロだと思いました。また、お客様のご要件にあったのでユニットテストをしっかりと書くプロジェクトでしたが、オールグリーンになる喜びを感じながら、ユニットテストの大切さを学ぶことができました。

別なプロジェクトではRuby on Railsのプロジェクトを担当しました。当時の社員である山形さんを師匠としながら、短期間でRubyを学習しました。「こんなに簡単に書けるんだ」というように、Rubyの書き味にすごくハマりました。Ruby on Railsの生産性の高さを感じながら、AWSのインフラ管理やDevOpsに近いものも、この辺りから手をつけるようになりました。

プロジェクトを通してサーバーサイドを学ぶことが出来たお陰で、いわゆる フルスタックエンジニアとしての基礎 を身に付けることが出来ました。

アンダースコア株式会社

クラスメソッドは事業者向けのサービス提供がメインのビジネスですが「BtoCのサービスをやってみよう!」ということでBtoC向けのサービスを提供する子会社として「アンダースコア株式会社」が設立されました。

社長として大橋さんが、CTOとして私が就任するツーマンセルのチームとして始まりました。会社の名前も自分で考えましたし、企業ロゴや名刺なども制作しました。ちなみに会社の名前の第2候補は「Swift」でしたが、その後プログラミング言語Swiftがリリースされ、これはマジで使わなくて良かった と思いました。

具体的にはMBaaSを使ったカジュアルなアプリを数多くリリースしていくことを行いましたが 一週間に1アプリをリリースする 形になりました。以下のようなフローで、約50個のアプリをリリースしました。

月/企画 ▶︎ 火/デザイン ▶︎ 水|木/実装 ▶︎ 金/リリース申請

ビジネスとして成長はしませんでしたが、プロトタイピングのスキル、そしてリリース申請に関する諸々のノウハウを身に付けることができました。特にiOSについてはレビュアーとのやり取りを数多く経験できて、以降のクラスメソッドのiOSアプリリリース申請のサポートに活かすことができました。一部のゲームアプリはテレビ番組で紹介いただける機会があったり、やりがいがかなりある楽しい仕事でした。

スクラムによる開発

クラスメソッドも徐々にモバイルアプリ開発に留まらず、バックエンドも丸ごとワンストップで受託開発するようなプロジェクトも増えてきた中、ガッツリとスクラムを組んで開発するプロジェクトへ参画しました。アジャイルコーチの高江洲さんと木村さんからもアドバイスをいただく中で、プロジェクトマネージャーとして深澤さん、メンバーとして平井さん丹内さん横山さん渡辺さんらと、日々ああでもないこうでもない、と議論をしながらインクリメントを積み重ねていき、良いものを届けることができました。特に深澤さんがお客様を巻き込むのが上手で お客様をプロダクトオーナーとしたスクラム を組むことができたのは良い経験でした。やはり物理に勝るものはない、と毎週カンバン(模造紙)をお客様のオフィスまで持ち込んでスクラムイベントをしたのが良い思い出です。

AWSソリューションアーキテクト

前述しているスクラムによる開発でも担当をしたのですが、この頃からAWSを用いたモバイルバックエンドシステムのソリューションアーキテクトを担当することが多くなってきました。時期としてはサーバーレスが生まれた直前くらいの時期(2-Tierアーキテクチャ)で、いくつかのプロジェクトのアーキテクトを担当させていただきました。AWSのサービスの特徴が活かせるように、課題を解決することの楽しさを知りました。

また、AWSと直接お話をする機会をいただくことも多かった時期でした。各サービスの担当者に直接フィードバックすることで、AWSのさらなる発展に貢献できる。さらにそのアップデートによって、お客様のビジネスをより発展させる。このループは、一度ハマると止められないくらいワクワクしますね。

この時期にAWS Summit(2015)にも登壇する機会をいただき、キャリアとしてはステップアップできたのかなと思っています。機会を作っていただいた西谷さん、改めてありがとうございました!

カスタマーストーリーモバイル

モバイルバックエンド向けのプラットフォームを自社開発しよう! と言うことで立ち上がったのが、プロダクトコード「ライジング」のプロジェクトです。私はまず専任としてプロトタイピングを行い、そのあとはメンバーを増やしてサービス開発を行う流れとなりました。メンバーが増えてからはサービスマネージャー・プロダクトオーナーを担当することになりました。五十嵐さん清田さん伊勢さん白石さんをメンバーに、スクラムによる開発を行いました。

私の仕事としては、プロダクトバックログアイテムの整理やスプリントレビュー、あるいは持ち回りによるスクラムマスターなどでしたが、一方でマネージャーとしてメンバーとの1on1ミーティング、PL管理、またはプリセールスや顧客窓口なども担当しました。

このプロジェクトを通して サービスを提供するということの難しさ を学びました。サービスはお客様に使ってもらわなければビジネスとして成り立ちませんが、全てのお客様の要望を叶えられるサービスを作ることは正直に言って不可能に近いです。しかしながらできる限り期待に添えられるよう、色々な要望に対応できるように機能の抽象化を図ったり、多くの機能を搭載しようとしますが、サービスの仕様が破綻しないように設計することに時間もかかりますし、複雑性を含む実装のコストも多くかかります。このあたりはお客様の窓口としても、チームメンバーのトップとしても、悩みながら決断していることが多かったです。貴重な経験をさせていただきました。

Developers.IO CAFE

最近まで開発に携わっていたのが、次世代型店舗「Developers.IO CAFE」のモバイルアプリです。Developers.IO CAFEはウォークスルー決済とモバイルオーダーを実現するプラットフォームですが、実際のカフェで実証実験をしながら開発ができる 非常に面白い取り組みでした。毎日、カフェに行くことが楽しみだったのを覚えています。

このプロジェクトには多くのメンバーが関わっていますがモバイルアプリについては亀井さんとツーマンセルで開発していました。とにかくフィードバックループを早く回す ことを心掛けていたので、多いときには1週間に3回くらいリリースしていました。来店されるお客様が実際に使う様子を眺められることも嬉しかったですし、カフェの店長の岡野さんやバイトスタッフのみなさんに新しい機能の紹介をした際に「スゲーッ」って言ってもらえたことが何より楽しくてしょうがなかったです。

いままでに社員はもちろん、多くの方々に来店いただき、アプリを利用していただきました。不具合などもありご迷惑をお掛けすることもありましたが、アプリを通して何か新しい体験を感じていただけていれば嬉しく思います。

Auth0

認証基盤サービスであるAuth0が日本法人を設立されることをきっかけに、クラスメソッドはパートナーとして契約代行・支払い代行・基盤構築の取り扱いを開始しました。私はもともとAuth0には興味を持っていたこともあり、2019年初頭から約1年間、国内でAuth0を広める様々な活動に携わらせていただきました。

なおAuth0における活動は、2019年末に以下のブログでまとめました。

ブログでの技術情報の発信、イベントでの登壇、ハンズオンセミナーなど数多く活動してきましたが、パブリックな活動以外にも、クラスメソッドにお問い合わせいただいた企業様へのAuth0のご紹介や認証基盤に関するコンサルティング、構築支援なども行わせていただきました。この1年はとにかく、様々な企業様、担当者様との出会いに満ち溢れていました。

クラスメソッドでのAuth0の活動の多くはタケダノさんと一緒に行ってきました。タケダノさんは年齢が自分とひと回り近く離れているのですが、シンパシーを感じることができた数少ないメンバーの一人でした。お互いの得意不得意を補いながら、戦略的で効果の高い活動が行えたと思っています。ちなみにジョイン記事の意味不明さに心を奪われ、一方的に好意を抱いていたので、一緒に仕事ができ嬉しかったです。もしかすると好意を抱いていたのはニングマンの方だったかも知れませんが。

またAuth0 Ambassadorに就任できたのも、LINE DEVELOPER DAY 2019で登壇できたことも、貴重な経験でした。何より クラスメソッドの自分 ではなく 自分 としての自信に繋がりました。

現代はまさにSaaS全盛期だと思いますが、これからの時代のシステム・サービスは「所有」と「利用」のバランスがより大事になってくると思っています。この辺りの勘所はGo_SaaSを通じて良く関わらせていただいたStillDayOne合同会社の小島英揮さんから学ばせていただきました。またGo_SaaSを通じて、Auth0、Stripe、CircleCIの皆さまと良いコラボレーションをさせていただきました。

またAuth0 Japan、ならびにAuth0 Japan User Communityのコアメンバーの皆さまにつきましては、Auth0を盛り上げていくべく、イベントの企画などでご一緒させていただきました。本当にありがとうございました。

Developers.IO

入社してから現在まで、ずっと続けていた業務がDevelopers.IOです。ブログ執筆だけではなく、開発・運用・運営チームとしても活動していました。

この9年間はブログとともにありました。Developers.IOの開設が2011年7月なので、2011年4月に入社した私とはほぼ同期です。正直この会社ブログがここまで成長するとは思っていませんでしたが、ブログの成長とともに、自分も成長できたかなと思います。

在籍中は約640本の記事を書きました。直近のアップデートで一時廃止したランクシステムによるランキングは 最後までトップを走り続けることができました。このこともあって、社内では ブログ神 と呼ばれていましたが、自分なんか大した人間ではないとずっと思っていたぶん、そのように呼んでいただき、とても幸せでした。何より、その肩書きがあるだけで社員の方、社外の方と初めて話すときの会話が弾み、会話の話題を作ることが苦手な私の心の支えとなりました。

また、ブログの延長線上でウェブメディア記事への寄稿や書籍の執筆などのお話もいただき、Developers.IOから外に出た世界でもアウトプットすることができました。特に単著を書くなんてことは人生のうちに発生するイベントだとはとても思わなかったので、執筆は大変でしたが、貴重な財産となりました。

しんやさんは在籍中、唯一のライバルでした。しんやさんは投稿数が多いのにも関わらず、一本一本が丁寧かつボリューミーに書かれていてめちゃめちゃ凄いです。記事本数もいつの間にか追い抜かれていましたし、ランクもどんどん近づいていて、いつか追い抜かれてしまう、という思いも持ちながらも、いやいや負けてられない!と日々闘争心を持ってブログを書いていました(おそらくお互いにそういう思いを持っていたと思いますが、お互いに表面上では出していないw)。これからはしんやさんを筆頭に、スーパーブロガーが生まれ続けていくことを心より願っています。

Developers.IO (開発)

そんなブログですが、退職前にどうしてもやり切れない思いがあり、短期間で以下の開発を行い、リリースしました。トップページのみ先行的にリリースしていましたが、それ以外のページは約2ヶ月半ほどで完了しました。

  • トップページの刷新
  • 記事ページの刷新
  • 執筆者一覧(ランキング)の刷新
  • 執筆者ページの刷新

これらの刷新は、これから先も執筆者・読者のために寄り添うメディアとしてあり続けるために絶対に必要なことであると考えています。デザインも仕様も不十分な点もあると思いますが、一番の目的は フィードバックループを早く回せるような環境の整備 にあります。従来の環境はブログの改善や改修は専任者のみしか行えませんでしたが、これが非常にハードルの高い作業でした。執筆者や読者からいただく要望を叶えられるまでの道のりも長く、なかなかスピーディな改善が難しい状況でした。

今回の刷新により、ブログのコアなシステムとフロントエンドが分離され、その結果 クラスメソッド社員が誰でも改善案をプルリクエストで提案できる ようになりました。

プロダクトオーナーやコードオーナーが最終的な判断を下すので、ある程度統制を取りつつ、スピーディかつ同時進行的に改善できるようになりました。特に重要な記事ページの刷新は現在までで半月ほど経過していますが、すでにプルリクエストが社員からどしどし送られてきている状況です!

何より、今回の計画の実施について快諾いただいた社長・横田さん、ならびにツーマンセルで作業をしていただいた鈴木さん、お付き合いいただいた運営チームの皆さん(鵜飼さんたいさ嵩原さんハマコーさんしんやさん)、そして進んで引き継いでくれた奥さんしょいとさんに、心より感謝申し上げます。

転職の背景

そんなわけで長年クラスメソッドで様々な業務に携わってきましたが、この度転職することになりました。転職を決めた背景には、2つの理由があります。

1つは インプットする量を増やしたいから です。長年在籍した結果、どうしてもインプットする(学ぶ)よりもアウトプットする(教える)量の方が多くなっていることに気づきました。教えることは大事な役割ですが、自分としてはもっとたくさんのことを学ぶ時間を増やしたいと思いました。クラスメソッドのままでも可能かも知れませんが、どうしても既存の業務に追加した作業になってしまいます。長年在籍していると手を出せる範囲も広くなり、あらゆることに首を突っ込んでしまいたくなります。時間は有限なので(特に子どもが出来てからそう思う)、よりインプットする(学ぶ)量を増やすことができる選択肢を取りました。

もう1つが どこまで自分自身の価値が高められるか試したいから です。クラスメソッドで色々な活動をしているうちに、多少なりとも社会のためになることをしている実感は出ていましたが、それをどこまで最大化できるのかについて興味が湧きました。Developers.IOのコンセプトにもある 「まずはやってみる」 を優先し、クラスメソッドを飛び出してどこまで行けるかチャレンジしてみようと思い、転職を決断しました。

何はともあれ せっかくの一度きりの人生なのでそのままの平行線よりもガッツリ変化をもたらしてみたかった という発想です。平凡な人生となるのか、はたまた劇的に変わるのか、どこまで行けるのか楽しみたいと思います。

思い出

プリサー

現在の所属であるCX事業本部の前の姿である「モバイルアプリサービス部」または「iPhoneアプリサービス事業部」、略して「プリサー」です。特にiPhoneアプリサービス事業部の時は少人数で構成されており、一体感がとにかく強かったことを覚えています。佐久間オフィス4Fの小さめのオフィスで、みんな顔を合わせながら仕事をし、週末にはプリサーブートキャンプ(社内勉強会)で議論し合う。毎日、顔を合わせるのが楽しみでした。

一番心に残っているのが合宿で、一泊二日でしたが部がチームとして一致団結できたタイミングだったと思います。

re:Invent

AWS主催のグローバルなテックカンファレンスであるre:Inventは、通算4回(2015, 2017, 2018, 2019)行かせていただきました。それまで海外に行ったこと自体が経験がなかったので、人生においてかなり大きな「衝撃」とも言える刺激をたくさんもらいました。2015年はシアトルツアーと言うことで、シアトルのAWS本社経由のre:Invent参加でしたが、イベント以外にもシアトルの街並みや観光地(スタバ一号店、ボーイング社など)も巡れて最高でした。英会話も全然不慣れで右も左も分かりませんでしたが、同行した森永さん吉田さんにはとても助けられました(丹内さんには助けられていない)。

その後は年を重ねるごとに参加人数が増えていきました。クラスメソッド自体が地方オフィスや海外オフィスに展開しているため、イベントを通して初めて交流する社員も多く、とても充実していました。何より 24時間ブログを書き続けても良い期間 と言うのが個人的には幸せすぎる状況でした。結果、睡眠時間は毎度かなり削られており、帰りの飛行機については感覚としては一瞬で日本に着きます。

都元ダイスケさん

彼について語らずにはいられません!都元さんとは新規事業開発の初期開発をよくご一緒にさせていただきました。都元さんはよく次のような言葉を口にしていました。

世間では「0→1をつくる人」「1→10に成長させる人」みたいな言い方がありますが、自分は0→3あたりの仕事が好きだし、その仕事を成し遂げる自信があります。

これについては自分も完全に同意見で、何もないところから立ち上げて、軌道に乗ってくる直前くらいが本当に好きで、得意だなと自己評価しています。そのような感じで似ているところがあったので、一緒に事業開発をすることはシナジーばかり感じていました。

2019年からは週に1回カフェで集まって1時間程度話をするのが定番になっており、将来の技術の話やはまっている技術の話、他愛もない話などを定期的にしていました。2020年の年明け、転職することを直接お話しすることができました。とても楽しい日々を本当にありがとうございました。

突然すぎる別れは本当に寂しくて悲しいですが、まずはゆっくり休んでいただければと思います。心より、ご冥福をお祈りいたします。

今後の予定

ところで先週の金曜日は最終出勤日でしたが、BCP発動によって社員全員が原則リモートワークだったため、自宅で迎えました。全然最終日の実感が湧きませんでした。普通に外に出歩けるようになったら、こぢんまりとした感じで全然良いので、送別会のお誘いをお待ちしております(笑)。

クラスメソッドを卒業しても、同じ業界に居ることは変わりありません。この業界こそが自分の天職だと信じていますし、もっともっとスキルアップして世界のためになる仕事をしていきたいと思っています。自分には、まだまだ足りなさしか感じていません。

しばらくは転職先での業務に慣れることを目標に頑張りますが、慣れてきたら色々なイベントなどにも顔を出していきたいと思っています。もしお会いする機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

さいごに

9年間、案件、勉強会、イベントなどを通して、たくさんの人々と出逢うことができました。心より感謝を述べ、締めくくりたいと思います。

出逢ったすべてのみなさま、出逢っていただきありがとうございました。

クラスメソッドの社員のみなさん、最高に楽しくてエキサイティングすぎる時間をありがとうございました。

クラスメソッド株式会社という企業であり組織であり、家であり。私を守ってくれてありがとうございました。

また在籍中に結婚や出産などを迎えましたが、時には無茶なスケジュールやタスクを引き受けた結果、家族に迷惑をかけることもありました。しかしながらそれを受け入れずっと支えてくれた妻に超感謝です。

そして迎えた最終日、贈呈品として クラメソモン図鑑 をいただきました。クラスメソッドグループのメンバー一人一人(一部OBの人も!)の生息地や得意技などがいつでも分かる、たいへん便利な図鑑です。暖かいメッセージ、本当にありがとうございます!

最後になりますが、横田さん。私が社会に出るための門を快く開いていただき、手を引っ張っていただき、そして背中を押していただき、本当にありがとうございました。

内定をいただいた時のメールを見返してみました。そのときの期待に添える結果が9年間の間でわずかでも出せていたら、とても嬉しく思います。




本記事を読んで少しでもクラスメソッドに興味が出た方は、ぜひ以下より応募して、未来のクラスメソッドを作っていってください!

クラスメソッド採用サイト