
Claude Code v2.1.170 の主要アップデート - Mythos 級1モデル Claude Fable 5 を提供!
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.170 が 2026 年 6 月 9 日に公開されました。今回の最大のトピックは、新モデル Claude Fable 5 への対応です。あわせて、セッションのトランスクリプトが保存されない不具合の修正も入っています。
アップデートサマリー
v2.1.170 では 2 件の変更が入りました。目玉は新モデル Claude Fable 5 を Claude Code から利用できるようになったことで、もう 1 件は VS Code 統合ターミナルなどから起動した際にセッションが記録されない不具合の修正です。
注目のアップデート
- 新機能: 新モデル Claude Fable 5(Mythos クラス)に対応しました。v2.1.170 にアップデートすると利用できます。
- 不具合解消: VS Code 統合ターミナルなどから起動したセッションのトランスクリプトが保存されず、
--resumeに表示されない不具合が修正されました。
アップデート内容
新機能: Claude Fable 5 への対応
v2.1.170 で、Claude Code から Claude Fable 5 を利用できるようになりました。CHANGELOG では「Mythos クラスのモデルを一般利用向けに安全化したもの」と紹介されており、バージョンを v2.1.170 に更新することで利用可能になります。
なお、これは Fable 5 を「選べるようになった」という対応であり、既定のモデルが Fable 5 に置き換わるという変更ではありません。

Mythos クラス・Fable 5・Mythos 5 の関係
Anthropic の発表によると、用語の関係は次のとおりです。
- Mythos クラス: Opus を超える能力ティアとして位置づけられたモデル群です。2026 年 4 月に「Claude Mythos Preview」として先行公開されていました。
- Claude Fable 5: Mythos クラスに一般利用向けの安全対策を組み込んだモデルです。今回 Claude Code から使えるようになったのはこちらです。
- Claude Mythos 5: より制限の少ない別提供枠のモデルです。サイバーセキュリティのパートナー(Project Glasswing)や今後の生物研究者向けプログラムに限定され、一般の Claude Code 利用者が通常使う対象ではありません。
以降は、Claude Code から使える Fable 5 を中心に説明します。
主な能力
Anthropic は Fable 5 について「これまで一般提供したどのモデルをも超える能力」「ほぼすべてのベンチマークで最高水準(SOTA)」と説明しています。Claude Code の用途に関わりが深いのは次の領域です。

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ソフトウェアエンジニアリング: 複雑な移行やリファクタリングでの適性が高いとされています。Stripe は、5,000 万行規模の Ruby コードベースの移行作業について、従来は手作業で約 2 か月相当と見込まれていたものを 1 日に短縮できたと報告しています。


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ビジョン(画像処理): 画像を扱うタスクで最高水準とされ、スクリーンショットから Web アプリを再構築したり、科学的な図表から数値を読み取ったりできると紹介されています。
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ロングコンテキスト: 数百万トークン規模でも処理の焦点を保てるとされています。長時間のエージェント的な作業や大規模コードベースの調査で効きやすい特性です。
これらは公式発表およびパートナーの報告に基づく内容で、実際の効果は対象タスクによって変わります。Claude Code のように複数ファイルをまたぐ調査や長時間の作業を、少ないやり取りで進めやすくなる可能性がある、という位置づけで捉えるのが現実的でしょう。
CTO の Luke Anderson 氏は「Fable 5 は従来モデルより少ないターンで高度なエンジニアリングを実現し、社員が日常的に Claude Code で回す複雑なマルチエージェントワークフローに対応する」とコメントしています。
モデル ID と料金
- API 識別子:
claude-fable-5 - 料金: 入力 100 万トークンあたり 10 ドル、出力 100 万トークンあたり 50 ドル
※ Opusよりも約2倍速く限界に達します。
Claude Code は長いコンテキストを扱う場面が多いため、常用するよりも、難度の高い移行・リファクタリングなどに絞って使うといった使い分けも考えられます。
提供条件と安全面の仕組み(利用時の注意)
実務で使う前に押さえておきたい点です。いずれも Anthropic の発表に基づきます。
- 提供条件: API および従量課金の Enterprise では利用可能です。サブスクリプションプランでは 2026 年 6 月 22 日まで含まれ、2026 年 6 月 23 日以降は利用クレジットが必要になるとされています。契約形態によって利用可否と課金方法が変わる点に注意してください。
- 機微なクエリの自動ルーティング: サイバーセキュリティ(攻撃的タスク)、生物・化学、モデル蒸留の試みに該当するリクエストは、分類器が検知して Claude Opus 4.8 に自動的にルーティングされます。発動するのは全体の 5% 未満のセッションとされています。一部のリクエストでは応答するモデルが変わる可能性がある、と理解しておくとよいでしょう。
- データ保持: Mythos クラスのモデルでは、安全性モニタリングのために 30 日間のデータ保持が設定されています。機密性の高いコードを扱う場合や Enterprise 利用では、既存の利用ポリシーや社内規程との関係を確認しておくことをおすすめします。
修正
- VS Code 統合ターミナルなどでのトランスクリプト未保存を修正: VS Code の統合ターミナル、または Claude Code の環境変数を引き継いだシェルから起動した場合に、セッションのトランスクリプトが保存されず
--resumeの一覧にも表示されない不具合が修正されました。過去のセッションを--resumeで再開する運用をしている場合、地味ですが重要な修正です。
最後に
v2.1.170 では、新モデル Claude Fable 5 を Claude Code から利用できるようになりました。複雑な移行やリファクタリング、長時間のエージェント的な作業での適性が高いとされていますが、料金や提供条件、機微なクエリの自動ルーティングといった実務上の前提もあわせて押さえておくとよいでしょう。あわせて、VS Code 統合ターミナルなどでセッションが記録されない不具合も解消されています。アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
最近のアップデート
参考文献





