【書評】最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 #ビジネス書を楽しもう

2020.12.22

はじめに

せーのでございます。

誰にも知らせずまったり始めている「ビジネス書」アドベントカレンダー、本日は20日目です。

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本日はメンタリストDaiGo著「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」です。

このカレンダー2冊目のDaiGo本です。DaiGoさんの本の特徴は「わかりやすいこと」です。
何か突飛な説を持ち出すわけではなく、とても王道の方法論を論文や研究結果などで知識付けをして、挿絵や構成などでわかりやすく紹介する形式です。「そう思わせる」ことがうまい、という印象です。さすがメンタリストですね。

逆に言うと、裏表紙などに大きく「学校の先生はい教えてくれない禁断のメソッド」などと書かれていますが、書いてあることはビジネス本としては極めて王道の論で、これを押さえておけば間違いないだろう、というものが載っています。初心者でも十分実践可能なものが沢山ありますので、是非参考にしてもらえればと思います。それでは今日は「効率的な勉強方法」をご紹介します。

「受け身」は効率が悪い

この本で全体を通して勧められているのは「アクティブラーニング」です。
アクティブラーニングとは、授業を聞く、参考書を暗記する、などの方法ではなく、聞いた内容を人に話す、ブログに書くなどの積極的な脳の使い方をすることで記憶を定着させるような勉強法のことです。

逆に今まであったような「同じテキストを繰り返し読む」「語呂合わせで覚える」といった受け身の勉強法を否定しています。ただ「効果がない」わけではなく、あくまで「効率が悪い」という観点です。

例えば「同じテキストを繰り返し読む」という行為は人間の脳としては刺激が少なく、興味が持てないため、効率が悪いのだそうです。これをやるなら「目の前のテキストに対して、つねに疑問を持ち続ける」と脳が情報へ興味を持ち出してうまくいくそうです。
勉強としては定番の「復習」も「その日のうちに復習」はまだ覚えていることをなぞることになり、脳としては「既に知っている情報だから記憶しなくてもよい」と判断するのだそうです。復習をするタイミングは「忘れかけたころ」にするのが一番いいのだそうです。

アクティブラーニングで大事なポイントは

  • 想起
  • 最言語化

です。「想起」つまり思い出すという行動は、人間の脳が最も活性化し、頭に情報を刻み込むのに最適な時期です。勉強法を見直す際にはどこかに「思い出す」という作業を組み込むことに注意しましょう。

もう一つの「最言語化」は以前「文章の書き方」の際に紹介した「定義をする」と同じことですね。自分の言葉に置き換える、ということです。現象を再言語化することで、理解が進み、情報が自分のものとなりやすいわけですね。

クイズ化、インターリービングで脳に刺激を与え続ける

まずは「想起」をテーマにした勉強法です。まずは「クイズ化」です。これは覚えたい情報を「テキストを閉じた状態で」クイズとして問題にする、ということです。大事なのは「情報を書き出す」のではなく「一旦本を閉じて思い出しながら書く」ということです。ここに「想起」を入れるわけですね。

書き出したら本を開き、あっているかどうか確認します。これを繰り返すことで覚えたい情報を集めたクイズ本ができます。

そうしたらその本を「2日寝かせて」解きます。2日、という期間はちょうど人間の記憶が90%まで減った状態を指します。そしてまた数日寝かせて、忘れかけた頃に解く。これを繰り返します。これを「分散学習」と言います。寝かせるタイミングは「ウォズニアック方式」と呼ばれる研究データを元に簡略化すると

  • 2日目
  • 2週間目
  • 2ヶ月目

くらいがちょうどいいそうです。
更にこの分散学習には「インターリービング」という手法を合わせると効果的です。インターリービングとは、1回の練習時間の間に複数のスキルを交互に練習するスポーツや音楽での練習方法なのですが、これを勉強に取り入れて

  • ジャンルを3つまでに絞る
  • 時間を均等に割り振る(30分ごと、など)
  • ワンセッションごとに休憩を入れる(Aの学習30分 => Bの学習30分 => Cの学習30分 => 休憩20分 => Aの学習、、、)

というサイクルで進めていくと、脳が刺激に反応して効率的な勉強が出来るようになります。

メタ認知リーディング

次に「最言語化」について効果的な勉強法として「メタ認知リーディング」をご紹介します。
「メタ認知」というのは「わからない箇所がわかる」「わかっている箇所がわかる」といった、自分の理解を俯瞰的に見て整理することです。前回のブログで「瞑想」と「マインドフルネス」の話題が出ましたが、あの流れで行っているのもメタ認知です。

メタ認知リーディングは

  • プレリーディング: 目次やセクションの見出しなどを見て、何が書かれているかをざっと掴む
  • 速読: とりあえず最後までざっと目を通す
  • 再読: ポイントを押さえて「自分は何がわからないのか」を明確にする
  • 再再読: 重要なポイントをメモするなどして「友人に自分の言葉で本の結論を説明できる」レベルまでチェックする

という4つの流れを通して勉強することです。ここまで徹底して読み込むことで最言語化、つまり自分の言葉での説明が可能になるレベルまで情報が頭に入ります。

声に出す事は学習効果が高い

この他にもこの本には「覚えることをかたまり(チャンク化)して覚えると効率が良い」「情報は具体的なイメージを頭の中に浮かべると良い」「適度な昼寝」「睡眠」「運動」「瞑想」などなど、様々なテクニックが凝縮して載っています。ここら辺のテクニックは今回のアドベントカレンダーでも折に触れご紹介してきた部分ですので参考にしてください。面白いテクニックとしては「声に出す」というものが紹介されています。

これは「自己参照効果」といい、記憶の定着率は「自分」に絡めた方が良くなる、という心理学の認証効果が関連しています。
声に出すことで目以外にも口や耳を連動して記憶することになり、よりアクティブな学習効果が期待できる、といった「プロダクション効果」も含まれます。

  • 記憶する内容を声に出す
  • 人に聞かせるように暗唱する
  • ジェスチャーを交えるなど五感をフルに使う

こうやって記憶していくと、効果的なアクティブラーニングができます。

まとめ

以上、今日は「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」をご紹介しました。

王道だけあってこれまでご紹介してきたものとかぶっている部分も多い中、一番おもしろかったのは「脳に刺激を与え続けたほうが、勉強は効率的」という部分です。今まで仕事術では「習慣化」を筆頭に、いかに脳に負担をかけずに作業を行うか、脳のリソースは判断やクリエイティビティなどに取っておく、という理論が多かったので、勉強の場合は真逆になるんだ、と感心しました。

ただ両者ともに共通しているのは「好奇心」という部分です。人間の原動力は好奇心にある、と改めて思いました。

それではまた明日、お会いしましょう。