クラスメソッドの自社プロダクト Proflly開発チームのオンボーディングはこうだった(月刊Proflly2022年5月号)
新規事業統括部 Profllyチームのおーしろです。
私達チームでは、Profllyというプロフィールビューアーサービスを開発・提供しています。
はじめに
チームにジョインして約2週間が経過したので「Profllyチーム流のオンボーディングはこうだった」ということをまとめてみました。
ちなみに現在Profllyはリリース1年目、チームはマネージャー1人、デザイナー1人、エンジニア3人+私の計6人のチームとなっており全員バラバラの都道府県在住でリモートワークです。
オンボーディングの目的と内容
Profllyチームでのオンボーディングは以下の目的で行われました。
- 心地よく、スピーディーに戦力となってもらう
- → チームに必要な知識を共有する
- → チームの仕事に慣れてもらう
目的を達成するために以下のような内容でオンボーディングは進められていきました。また、オンボーディングは既存メンバーも全員参加で実施されました。
プロダクトについて
まずは「Profllyというプロダクトはなにか?」の認識合わせをしました。 もちろん入社前にプロダクトの理解は済ませているのですが、再度認識合わせをすることで既存メンバーとの認識のズレを無くし、より具体的にプロダクトを理解することができました。 以下の項目の認識合わせを実施しました。
- リーンキャンバス
- インセプションデッキ
- ユーザーストーリーマップング
- ロードマップ
- KPI
- 戦略、施策
- 用語辞書
チームについて
プロダクト理解のあとはProfllyチームでの働き方や動き方について理解する必要がありました。 その中でもProfllyの開発ではワーキングアグリーメントとDoneの定義を理解する必要がありました。
ワーキングアグリーメントでは「長い残業は1人でしない。チームで判断する」や「15分以上悩むようなときは気を使わずにSlackで相談する」といったチームで働く上での約束事が定義されており、その内容の認識合わせを行いました。
Doneの定義は各フェーズにおける完了条件が定義されています。例えばプロダクションリリースの完了条件は「障害発生時の復旧計画がテストされている」や「ユーザーガイドが更新されている」などが定義されていました。
開発チームのイベントは主に「朝会」「スプリントプランニング」「ふりかえり」「リファインメント」が実施され、それぞれの「目的」「内容」「参加者」「頻度」「時間」などが示されており、新メンバーもなんとなくイベントに参加するのではなくイベントの意義を事前に理解した状態で参加することができました。
- ワーキングアグリーメント
- Doneの定義
- イベント
仕様について
UIデザインではFigmaを利用しています。今回のオンボーディングでは、チームでどのようにFigmaが活用されているかの簡単な説明を受けました。
アーキテクチャはフロントエンド、バックエンドに分けてドキュメントされており、それぞれ「開発環境」「UIコンポーネントの分割方法」「アーキテクチャ概要図」「Lambda関数の構成」などの説明がありアーキテクチャを理解できる内容となっていました。
リポジトリ・ディレクトリ構成は各リポジトリやディレクトリの役割を理解、APIドキュメントについてはAPIドキュメントの記述方法について理解できる内容となっていました。 Profllyのアーキテクチャが気になる方はこちらの記事を御覧ください。
- UIデザイン
- アーキテクチャ
- リポジトリ・ディレクトリ構成
- APIドキュメント
開発環境の構築
オンボーディングの最後には開発環境の構築がありました。 ProfllyのアーキテクチャはSPAでサーバレスでAWSのマネージドサービスをフル活用しており、少し複雑な構成となっています。そのため開発環境の構築は時間がかかるかもしれないと思っていたのですが、インフラやソースコードのデプロイはAWS CDKで定義されていたため爆速で構築が完了しました。これはとてもありがたいことでした。
必要なことはすべてWikiにまとめられていた
今回、Profllyチームのオンボーディングは開発エンジニア全員参加で進められましたが、正直オンボーディングに必要なことはほとんどWikiにきめ細かく記載されており、やろうと思えば1人でWikiを読み込めば十分理解できたと思います。しかし、メンバー全員で行うことでより高質でスピーディーなオンボーディングを受けることができました。
おわりに
今回はProflly開発チームのオンボーディングについて紹介させていただきました。 Proflly開発チームはオンボーディングガイドだけに関わらず様々なドキュメントが最新の状態で維持されていました。それに加えて開発メンバー全員参加ということもあり、新メンバーはスムーズにプロダクトにジョインでき、既存メンバーは現状理解をアップデートできる機会になりました。 また、オンボーディング中は新メンバーと既存メンバーで1on1をする機会があり、その際には相手のプロフィールをProfllyで確認しながら実施され、メンバーの理解も内容濃くスピーディーに実施できました。
バックナンバー
- 利用開始時の管理者向けガイダンスを追加!ProfllyのKAIZEN内容を紹介します(2021年9月号)
- Profllyの「サンクス機能」と「勤続年数ごとのコワーカー一覧画面(ベータ版)」紹介をします(2021年10月号)
- プロフィールの登録をもっと簡単に、プロフィール登録ツアーを追加しました。他いくつかのKAIZEN内容のご紹介(月刊Proflly 11月号)
- 今年やったこととre:Inventと今後やりたいこと(月刊Proflly 12月号)
- Profllyにお客様から寄せられた声の一部を紹介します(月刊Proflly1月号)
- Profllyを支えるアーキテクチャや技術スタックを紹介します(月刊Proflly2022年2月号)
- 「同僚の詳細検索機能」「アクティビティ画面」を追加。Profllyのアップデートを4点紹介します(月刊Proflly2022年3月号)
- Proflly で取り組んでいる「KAIZEN アワー」について紹介します(月刊Proflly2022年4月号)